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私、緊張しています

衝撃の事実から一夜。眠れない夜を過ごして私は少し寝不足気味です。

「ふわぁ〜」

おっと、欠伸が……。

「おやおやティアちゃん、お疲れ気味だね。昨晩は旦那とお楽しみだったかい?」

「マジですか……4人目ですか……」

「よんっ⁉︎ 違いますよ!」

ルナさんとアイシャちゃんはいきなりなんてことを言ってくるんだ。

子供は好きだけど4人目はさすがに……もうきついです。

だってルークとセレナが生まれた時なんか、0歳児が2人と2歳児が1人……。

どういう状況かわかる? 軽く地獄を味わいましたよ!

こっちが泣けばあっちも泣き、夜は赤ん坊2人から時間差攻撃のように泣かれ……。

眠れた記憶がない……。

今はきちんと育ってくれて本当にホッとしています。

「なんだい、違うのかい。じゃあ何かあったのかい?」

「内容は話せませんが衝撃的なことを言われて眠れなかったんです。あ、そういえば! 私、聖女なんて呼ばれてたんですか⁉︎」

「え……今更? っていうかティアさん知らなかったの?」

「聖女って言ってる人は聞いたことあるけど、私のことだとは微塵も思ってなかったよ!」

「まあ、ティアちゃんって天然なとこあるからね……」

「そう……ですか……」

私、天然って思われてたんだ……。

「セレナちゃーん……ママって天然なのかなぁ?」

そういってセレナを抱きかかえる。はあ、落ち着く。

「てんねんってなーに?」

「んー、気にしないで」

「ティアちゃん、一応今仕事中なのだけど」

「あっはい」

いっけね、忘れてた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

仕事を終え、現在家です。

自分が聖女と呼ばれていたことを知ってから初めての仕事でしたが、ほとんどの人が私のことを聖女って言ってました。

なんで今まで気づかなかった私……。やっぱりルナさんの言う通り天然なのかもしれない。

「たっだいまー!」

「お帰りなさい、リアナ」

リアナが学校から帰って来た。

「来たな姉ちゃん! くらえっ!」

「甘いっ!」

「うわぁ⁉︎」

そしていつものようにルークがリアナに突っ込んで、見事に返り討ちにされております。

「セレナちゃんはあんな戦闘民族になってはダメよ?」

「せんとうみんぞく?」

私の膝の上でおとなしく髪をいじられるセレナは可愛らしく小首を傾げる。

ふー……。私の聖魔法よりよっぽど癒しの効果があるのではないだろうか……。

「ただいまー」

しばらくしてユーリも帰って来た。

「パパ! お帰りなさい! ご飯にする? お風呂にする? それとも、わ・た・し?」

リアナ⁉︎ どこでそんなの覚えたの⁉︎ ユーリも固まっちゃてるよ!

「ママの真似だよ!」

……私でした。子供の前で何やってんだ私は……。

それと子供って親がすることをすぐに覚えるよね……。

「あははは……。じゃあ、ご飯かな」

「はーい」

「そういえばユーリ。王宮に行く日程は決まった?」

「ああ。できたら明日、無理ならばできるだけ早く来て欲しいと言われたよ。入城許可書はもうもらってある」

「明日は仕事もリアナの学校もないわね。それじゃあ、明日行くわ。ところで子供たちは連れて行っていいのかしら?」

「俺も気になったから陛下に確認しといたよ。なんか子供がいることをとても驚かれたけど快諾してくれたよ。部屋を用意してくれるらしい」

「そう、なら大丈夫ね……」

「……緊張しているのかい?」

「⁉︎ ……さすがね、ユーリ。ええ、とても緊張しているわ。失敗したらどうしようって」

「この国の未来がかかっていると言っても過言ではないからな、無理もない……。けどティアは俺の自慢の奥さんだ。もっと自信を持っていい」

そう言ってユーリは、私を優しく抱きしめて額にキスを落とした。

ユーリは本当に私の扱いが上手い。

「ありがとう、ユーリ。少し和らいだわ」

「俺は何にもできないから少しでも役に立てたなら嬉しいよ」

ここまでできた夫は他にはいないと思う。もうね、ヤバいっすわ。

「パパ! 私にもチューして!」

「母ちゃん! 俺にも!」「わたしも……」

黙って私たちを見ていた子供達が我慢できなくなったのか、キスをねだってきた。

「もう、みんな甘えん坊ね」

「ハハッ、そうだね」

そんな子供達に私とユーリは顔を見合わせて笑いあい、私はルークとセレナを抱き上げて赤みを帯びた可愛らしいほっぺたにキスをした。

隣ではユーリがリアナを腕に抱えて額にキスをしている。

どんな家族よりも幸せなんじゃないかな? そう思えるような日常を絶対に守りたい。

勝負は明日。子供達からも元気をもらったことだし頑張るよ!


指摘を受けるとやっぱり自分の未熟さを痛感しますね。

読者の皆さんが満足していただけるようにこれからも精進していきます。

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