天の御三家
今の日本における不動の”トップ”といえば天皇だろうか、それとも総理大臣だろうか。一般の人たちは知らないが日本には地図には載っていないどこぞの島に天の御三家と呼ばれる日本人の一部の重鎮しか知らない”トップ”の一族が存在する。
「なぜあなたは、こんなに頭が悪いのです?」
「先生!だってこいつらが頭良すぎるんすよ!」
「黙りなさい!あなたは松田家の恥だと思いなさい。」
島には周りが山に囲まれた大きな日本家屋が三件と、その中心に位置する学校のみが存在した。日本家屋にはそれぞれ、松田家、竹田家、梅田家の三家が住んでおり、この三家が天の御三家と呼ばれている。
「あなた達は”儀”を持っていません、そういう人達は必死に勉強して本土で活躍するのが代々受け継いできた役割です。いいですか?今の日本の総理大臣や有名な医者などの重鎮達は皆あなた達の大先輩なのです。」
「俺だって”儀”さえあれば...」
三家には”儀”とよばれる特殊能力を持つものと儀を持たないものがいた。学校では儀を持つ子のクラスと儀を持たないクラスがあり、儀を持たないものは何故か昔から頭がよく、儀を持たない松田朱雀は異例とも呼ばれる頭の悪さだった。
「おいっ朱雀!帰ろうぜ!」
朱雀「あぁ、青空か...」
「どうしたんだよ元気ねぇな。また頭悪いって馬鹿にされたんだろ。」
朱雀「いいよな、お前は儀があって。俺も欲しいよ。」
青空「アホかお前は。儀っていうのは何か犠牲にしないといけないんだぞ。指があるお前の方が羨ましいよ。」
儀を持つものは生まれつき指が無い、足が無いなどの障がいを持っていた。松田青空は朱雀の親戚にあたる同年代で生まれつき右中指と薬指が無かった。
「これはこれは。」
青空「うわ、でたな!梅田憂!」
憂「なんだよ、年上に向かってその口の聞き方は。」
朱雀「梅田家がなんでここにいるんだよ。帰り道違うだろ。」
憂「私が何しようと勝手がじゃない。それより、そこどけて。」
青空「お前がどけろ。」
三家は、とても仲が悪かった。学校では一応同じ部屋で勉強しているが常にケンカが絶えなく、その都度先生が抑えている。
青空「朱雀、少し離れてろ。」
憂「お前の儀では、傷一つ付けれんわ。」
青空「二ノ儀、空気砲!」
右手をピストルのように構えると、指先から圧縮された空気が憂の長い髪を貫いた。
憂「何してくれてんねん!ニノ儀、発芽!」
青空の足元から、急に草が生え青空の足に絡みついた。儀には戦闘向きでは無いといわれる一の儀と戦闘向きといわれる二の儀があった。
青空「しょうもない技だな。こんなもの...」
その時だった。空より降ってきた大きな人影に3人は気づき、唖然とした。そして丁度2人の間に落ちた人は地面に大きな凹みをつけた。
憂「こいつは...まさか...」
朱雀「神老さ...ま...?」




