表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

【プロローグ】

「もう少しだけ待っていてくれ、アイリス……。今度こそ…きっと……」


男は冷たい部屋の中で、一人つぶやいた。


吐く息すら白く凍りつきそうな地下室。


そこは光の届かない、静寂の空間だった。


石造りの壁には冷却用の魔導具がひっそりと稼働し、部屋全体の温度をひたすらに下げ続けている。


男の視線の先には、白い布を被せられた何かが横たわっていた。


彼は愛おしそうにそれに手を伸ばすが、あと少しのところでその動きを止める。


冷たい指先が震えていた。


それは寒さからくるものではない。


彼の心を満たす、狂気にも似た深い執着と悲哀が彼を震わせているのだ。


何度も傷付けてきた後悔と、これからも繰り返すであろう苦悩。


男は再び深く息を吐き、重い扉を閉めて薄暗闇の世界を後にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ