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第二の人生、気の向くままに  作者: けるびん
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第73話 南東の雄と北東の女傑

 爵位を貰い、婚約者も宛がわれ、成人まで早められて領地を貰える約定まで取り付けた。確かにそれだけの年齢不相応な功績を上げてきたことは否定しない。それでもこちらとしては悩み事が減ってほしいと思う。これは俺だけではなく人間ならだれしもが思うことだ。

 そんなことを述べた理由は、俺の目の前に座っている人物のせいとも言っておく。


「―――それで、此度は如何様の用件で尋ねられたのでしょうか、フューレンベルク辺境伯殿」


 南東部の国境沿いを守護するフューレンベルク辺境伯家。その現当主自らが態々会いたいと使いを出してきたのが数日前。これは一応父バルトフェルドに尋ねてみたが、手紙には特に用件らしい文言が入っていなかったため、父と揃って首を傾げた。この際どうせなら顔を合わせた上で相手の腹の内を探るのが得策と考え、会談の場をリクセンベール家の屋敷で整えて応接室で顔を合わせた。


 リクセンベール家は子爵家だが、外務相補任で外務卿の従位を持っているため実質的には上級貴族の扱いをせねばならない。だが、目の前にいる金髪灰眼の中年男性ことフューレンベルク辺境伯は自分が上の立場のように振る舞ったので、下手なことをして話にならないよりは適当に合わせようとする。

 エドワードも目配せでそれを察したのか、最高級の紅茶と茶菓子で持て成しをする。この人物のことだからその寄り親であるオームフェルト公爵家の威光を武器にしているのだろうが、それも一応考えておきつつ問いかけた次第である。


「リクセンベール子爵が近々王国の直轄地を下賜されるという風の噂を聞きましてな。となると南東部の大森林地帯や未開発地が最有力であり、南東部を治めるわがフューレンベルク家も無関係ではありますまい。そこで、徒労に終わるかもしれませんがこうやって挨拶に出向かせていただきました。王都の屋敷にいる息子では甘く見られますからな」


 噂とは言うが、総務庁をはじめとした役所には反主流派の人間もいる。だが、思想と業務執行能力は別物であり、彼らがタダ飯食らいと呼べるほど無能ではない連中も結構いたりする。噂とは言うが、既に下賜に向けた動きは進んでおり、その為の土地譲渡手続きから噂というかその事実が漏れたのだろう。噂としたのはこれを下手にリークしたら王宮の内通者を処分する格好の餌食となり、役職のポストを失う危険性もはらんでいるからだ。


 ふくよかなオームフェルト公爵と異なり、やや細っている印象が見られるフューレンベルク辺境伯。少し力を入れて押したらそのまま卒倒しそうな雰囲気を感じるが、これでもまだ元気な方なのだろう。こうやって対照的な東部貴族の容姿を見ると、辺境伯家もある意味公爵家の被害者に見えなくもないがそれは口に出すことなく心の片隅に置いておく。


「その様な噂が流れているのですか。とはいえ、僕も成人していただいたとはいえ若輩者。国王陛下から王女殿下を婚約者として指名していただいたとはいえ、陛下も一人の父親であらせられます。未開発地の下賜などといった必要以上の苦労を押し付けるのは良しとされないでしょう」


「これはご謙遜を。かの魔神討伐を成し得た上大陸有数の盗賊団を捕縛した噂は私も耳にしております。今日お尋ねしたのは他でもなく、もし南東部が下賜された場合、現在我が家から派遣されている代官の処遇についてです」


 やんわりと否定するつもりだったが、向こうの口ぶりからするに来年の直轄地下賜の件は知っているということなのだろう。特にその直轄地の代官はフューレンベルク辺境伯家からの出向。だが、そのバックにオームフェルト公爵家がいる以上、東部の意向を受けた形である。


 シュトレオンは籍が外れたとはいえアルジェント辺境侯家の子息。加えて東部貴族と南部貴族の仲は悪いというか、オームフェルト家が勝手にアルジェント家を恨んでいるような形なのは置いておく。南東部の影響力を南部貴族の影響力で書き換えるためにその代官を排斥する可能性があることを危惧した。フューレンベルク辺境伯自ら訪問したのは、その釘差しか胡麻擂りか……この際だと両方と言っていいだろう。


「僕は王宮の意向についてお伺いできる立場にありませんので、推測の話の確約などさして意味がありません。ですが、仮定の話を申し上げるとするならば、『その地の代官なる人物が一切の問題なければ』引き続き街の代官を務め上げる考え方も生まれてくるかと存じます。これは一つの可能性の提示であり、リクセンベール家当主としての約束ではないことをこの場でハッキリと申しあげておきます」


 推測で述べるにしても、100%成功させる前提での話でないと約束なんてできるはずもない。この場では辺境伯の顔を立てる形でそう言葉にしたが、内心ではその代官を排斥させることは決定済みだ。王宮からの出向代官を閑職に追い込んでいる時点で反逆の意図を見せているようなもの。

 前もってニコル財務相からは『間違って今の横暴な代官を殺めても、王宮からの排斥命令ということでいくらでも誤魔化しようはあります』と聞かされていた。ある意味彼らへの処刑宣告待ち状態に思わず苦笑が零れ、それを見たニコル財務相が珍しく取り繕ったぐらい面倒な話だ。


「人格的にも能力的にも問題なければ……ならば、問題ありませんな。子爵とは今後とも良い御付き合いをさせていただきたいものです」


「辺境伯殿の寄り親が好意的であれば、なお良い付き合いをと存じます」


 そうして帰っていく辺境伯を乗せた馬車を見送ると、そのまま執務室の机に座る。エドワードが淹れてくれた紅茶でのどを潤すと、一息吐いた。


「まさか辺境伯ご自身が接触して来るとはね。栄養失調で倒れそうな雰囲気を見せてたけど、クロードから聞いた生活状況よりも多分悪くなってるな」


「南部にもいくつか騎士爵家はありますが、少なくともアルジェント家の寄り子は平均よりも上の生活水準です。しかし、辺境伯家であれですと……」


「7割どころか8割以上が未開発・未耕作になってそうだな」


 それでも精強な騎士団を持っていることは事実である。先日パルメイス辺境伯お抱えの領邦騎士団と交流戦を行ったらしく、それに勝利している。詳しい内容は不明なので細かいことまではわからないのだが。それでいて東方遠征は失敗続き……もしかしたらだが、大陸中央諸国や今までの敗因の戦力分析を怠っているせいなのかと思えてくる。


「ところでレオン様。先ほどのお話ですが……」


「辺境伯がいる手前ああ言った。彼がこちらの従位を無視したのは、恐らく『公爵名代』という建前があるとみた。あの場でそれを指摘したら、懐から公爵名代の委任状でも取り出すつもりだったのだろうね。これがその原本」


「い、いつの間に……無くなれば流石に相手も気付きますが」


「そこはちょっとした手品を仕込んでおいたから大丈夫」


 ズルい手だが、時空魔法で時間を停止してその委任状を奪った。代わりにこの委任状のコピーを持たせ、辺境伯家の屋敷に戻ったらそのコピーを燃やすように暗示をかけた。

 辺境伯自身魔法耐性の装飾品をいくつか身に着けていたが、アザゼル曰く俺のような桁外れの魔力持ち相手だとほんの少し魔法がかかりにくくなる程度らしい。0パーセントの耐性が1万分の1パーセントぐらいになった感覚だと説明してくれたことを思い出しつつ、委任状の原本を持ちつつエドワードの方へと視線を向けた。


「そして、これを利用させてもらう。期限は書かれていないし、対象となるのはこの書状を持つ者としか書かれていない」


 オームフェルト公爵はこの委任状自体あくまでも今回のために用意したものだろう。フューレンベルク辺境伯もその認識で考え、懐に忍ばせていたと思われる。何故なら、今回はその手が使えても次回以降は同じ手が使えなくなる。

 少し頭のいい人間ならばそのあたりのことも文面として残しておくものだが、それがどういうわけか記載されなかった。本人の署名と公爵家の家印が押印されているにもかかわらず。


 なので、弱みではなく彼の様子を探れないかということでノブユキがその任務を担当している。彼は表向き行商人と変装して様々な情報を集めたところ、この様な報告がこちらに上がってきた。


『何かにイラつきながらも酒と塩辛いものをかなりの頻度で嗜んでいるご様子。聞いているこちらが胸焼けしそうです』


 明らかにそちらの方向で倒れそうなヤバい生活状況に、自身の食生活もしっかり正そうと反面教師的な意味で役立ったことにしよう。そんな状況だから思考能力も下がっていて、その結果が杜撰な委任状というのなら一定の説得力を持つ。


 しかも、この委任状は恐らくオームフェルト公爵本人が書いたものなのだろうが、イライラからなのか酔いからなのかはわからないが、かなりのブレが見られている。健康的な不安を隠しているような節もありそうだ。


 病気の類についてはエドワードに聞いてみたところ、骨折や風邪などといった『誰の目から見てもわかる類』のものは生命魔法で治せるが、『外見から判断できない類』即ち『原因がわからない類』は治せないという答えであり、だからこそ王家の食事は食品バランスに気を使っている。


 予防はできても、内蔵機能の低下などといった内部の原因については『理解できていないと治せない』ということだ。例外的な方法としては最上級回復・治癒魔法ぐらいである。これはサイゼリア様から直接聞いた。その意味でも転生前の医療知識を引き出せることはまさに天啓だと思いたい。

 なお、自分の考え出した『状態調整』は神代魔法クラスであると言われてしまった。解せぬ。



 そうして冬も無事越え、春の季節と共に一通の手紙が舞い込む。

 差出人の名前はカリス・フォン・ユークリッド―――ユークリッド騎士爵家当主の名前である。一昨年の北方遠征もとい北方戦役にて首級の手柄を上げ、北部貴族の一人となった人物。その後の斡旋などはノースリッジ公爵家に委任していたので、偶に手紙は来るが季節の挨拶程度であった。

 今回もその類であると思っていたのだが、中に入っていた便箋の文面に目を通していると紅茶と茶菓子を載せたトレイを持つイブキが入ってきた。


「レオン様、そろそろご休憩に……すごい神妙な顔をしてますね」


「ん? ああ、イブキか」


 アスカとの一件でなし崩し的に契約したが、イブキは親しく話しかけてくることが多い。そのことをカナンやアスカに窘められる事はあるが、公的な場所での立ち振る舞いは流石一国の姫君の端くれだと感心させられた。


「丁度よかったかな。この手紙の内容、イブキ絡みとも言える。見てみる?」


「では、失礼して……パルメイス辺境伯の新作茶会? でも、レオン様は一度も招待されていませんでしたよね?」


「あの時はまだアリーシャのことがハッキリしてなかった時だし、昨年はレインラースの聖女様の訪問とかがあったから断ることができたんだけれど……うちにも、招待状が来た」


 カリスの手紙では、まだ未婚である彼に対して婚姻攻勢を掛けてくる貴族が多く、最近は特に北東部の貴族からの申し出が多くて辟易しているとのこと。その段取りを仕組んでいるのがおそらくパルメイス辺境伯で、北東部の貴族からの縁談は全て辺境伯家経由なのは間違いないと書かれていた。

 本人は結婚願望ありだが、極端に格式の高い家相手では乗っ取りなどを危惧するのも已む無しである。何せ、立地が北部と王都の新街道の宿場町で、温泉街に加えて近場にある魔物の領域という立地からかなりの収入を得ている。

 カリスの今の身分なら側室も考慮して男爵家・準男爵家あたりをラインと考えるのが筋だろう。


 で、パルメイス辺境伯の新作茶会は毎年4月に行うのが通例。この茶会は園遊会みたいな位置づけでもあり、商談会の側面も併せ持っている。更に付け加えるならお見合いの意味合いも含んでいる。北東部の貴族達が気兼ねなく参加できる口実としての場を提供することで、パルメイス辺境伯家の心証を良くする魂胆があるのだろう。


 その手紙が届いた際、偶然にもハリエット宰相が立ち寄っていて相談したところ、急遽嫁探しをすることとなってしまったらしい。この手紙が届いた時点で、その茶会まであと1ヶ月……そして手紙にはこちらにもその要請が書かれていた。まさかの嫁探しとは流石に頭を抱えたくなった。イブキもこれには苦笑を滲ませていた。


「大変ですね……まあ、私はレオン様の守護者ですから。いっそのこと捧げてもいいですし」


「(周りに肉食系女子が多すぎる気もするな……)それは保留で。そうなるとカリスに縁のありそうな女子かぁ……ちょっと、心当たりを探るか」


「アテがあるのでしょうか?」


「半分ダメもとだけれどね」


 シュトレオンが連絡を取って、馬車に乗って向かった場所は王都のセルディオス辺境伯家の屋敷。馬車から降り立つと、出迎えてくれたのはファルティナであった。これには挨拶をしつつも、当主代行を担うフィーナの存在がいないことに気付く。


「いらっしゃい、レオン君。って、シュトレオン様だったね。ごめんなさい」


「同い年に畏まられると大変だし、ちゃんと線引きしてくれたらそれでいいよ。ところで、フィーナは? 屋敷にいるというからこっちに来たのだけれど」


「お姉ちゃんね……着る私服に四苦八苦しているよ」


「……それじゃ、待たせてもらおうかな」


 ファルティナ曰く、婚約者である俺の心証を良くしようと気合入れて服を選んでいる最中らしい。俺と同い年なのにしっかりとしており、祖父であるグラハム辺境伯の教育の賜物といえるだろう。応接室に通されてファルティナと会話をする。


「それでね。ライ君とお手紙を遣り取りしてるんだけど、いっつも緊張してるような書き方で、逆にそれが楽しく見えちゃうの。レオン君も手紙の遣り取りとかしてる?」


「貴族関係を除けばシアもといリシアンサス皇女ぐらいかな」


「わわっ、皇女様ってすごいね」


 そんな他愛のない会話をしていると、何かを窺うように扉が開かれる。そして物陰からこちらを覗き見るように姿を見せたのは……フィーナであった。よく見ると、彼女の頬は赤く染まっていた。


「いらっしゃいませ、レオン様」


「あ、うん。お邪魔してるよ……何を恥ずかしがってるの?」


「えと、それは、その……」


 こちらの問いかけに口ごもるフィーナ。その様子だけでも非常に愛らしいと思う。すると、ファルティナが徐に立ち上がってフィーナに近寄ると、彼女の腕を掴む。


「こーら、お姉様。そんなところを御祖父様がご覧になったら『はしたない』と仰います。大人しく部屋の中に入ってくださいな」


「きゃっ……!」


 10歳の年の差があるはずなのに、ファルティナは部屋の中へ引っ張り込むようにフィーナを中へ引き込む。そんな彼女の服装はというと、白と黒のモノトーン基調の私服。体型があまり目立たない工夫はされているものの、自分の母であるミレーヌに追随する大きさの胸までは隠し切れず、服を押し上げるように主張していた。


「騎士服しか見たことなかったから、よく似合ってるよ。偶にはそういったオシャレをしてくれたら嬉しいかな」


「ほ、本当ですか? ふふ、頑張って選んだ甲斐がありました」


「それはいいんだけれど……服を選んだのはお姉様じゃなくて私やお姉様のご同僚の方々ですが」


「ファルティナ!?」


 将来ライディースが尻に敷かれる可能性を垣間見たのはさておき、ファルティナやフィーナの二人と向き合う形で座ったシュトレオンは本題を切り出すことにした。ファルティナを省かなかったのは先ほどの発言で何かしらの思い当りがあるのでは、という淡い期待程度のものだったが。

 その話を聞いてファルティナが何かを思い出したように言葉を発する。


「あ、そういえばこの前、護衛をしてくれた騎士の人! あの人ならいいんじゃないかな?」


「彼女ですか。家柄的にも釣り合うから問題はないでしょうね……レオン様、ちょうど心当たりが一人いまして、その人を推薦したいと思うのですが」


「ちなみに、僕は面識あったりするかな?」


「はい。第一騎士団の子です」


 詳しい話を聞くとその人物には面識があったので、カリスの好みに合うかどうかは不明だがその女性の騎士なら不足なしと判断した。一応その彼女の写真をカリスに見せたところ、かなり好印象を得られた。対象となる騎士やハリエット宰相からも了承が得られたので、それで話を進める形とした。

 他愛のない歓談をしてから馬車でリクセンベール家の屋敷に戻ると、ちょうど鉢合わせするような形でアリーシャとメルセリカの姿があった。


「あ、レオン君。おかえりなさい」


「ただいま、セリカ。リーシャもいらっしゃい」


「はい。ところでレオン様、パルメイス辺境伯から恋文が届いたというのは本当なのでしょうか?」


「えと、どういう流れでそうなったの?」


 アリーシャの発言は流石に看過できず、居間に移動して事の経緯を聞くこととした。数日前に王宮というか国王宛にパルメイス辺境伯から手紙が送られてきた。その内容というのは、リクセンベール家と誼を結びたいので、その許可が欲しいというような文言であった。


「単に誼を結びたいのならば、父上を通す話ではありません。王国の安定に繋がればそれも已む無しでしょう。ですが、来月の茶会を前にとなると……レオン様を取り込もうとされるのでは、と危惧しておりました」


「それで、恋文ってどこから出たの? うちには茶会の招待状しか来ていないし、知り合いの関係で参加する方向で調整はしてるけど」


「その書状の中にはレオン様を高く評価するような文言が鏤められておりました。父上と母上はそこからレオン様に送られているであろう招待状が恋文ではないかと思われた、とのことです」


「でも、ただの招待状なんだよね?」


「エドワードと父上にも見てもらったよ。南部系列の貴族の中で招待状が来たのはうちだけ……そう勘ぐられても仕方がないけれど、面倒な……これ以上婚約者増やすつもりなんてないのに」


 下手にそんなことになれば婚約者の序列が大きく書き換わる。パルメイス辺境伯は現状貴族の当主で、アリーシャの次にスライドしてくる。彼女からすればハリエット宰相の鼻を明かすことに繋がるが、やられたほうはたまったものではない。ノースリッジ公爵家だけでなく多方面に喧嘩を売っていく形となってしまうので、こちらとしては絶対に願い下げである。


「寧ろ、それが狙いなのかもね。お互い疑心暗鬼になったところで仲裁という形にして実利を得る。あわよくば一度失った外務職への復帰とか」


 正直言ってカリスや自分への婚姻攻勢は本命でもあり囮でもある。それを前面に出さないで茶会という看板で隠れ蓑にする。実に巧妙にできていると感心する。正直手品と同じようにタネさえ解ってしまえば子供騙しに近いのだが、それで転んでもただじゃ起きそうにないパルメイス辺境伯は真の女傑だろう。


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