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プロローグ
遠くの教会で鐘が鳴る音が聞こえた。
目の前にいた男は首から激しく血を流し、絶命した。
煙と爆弾音が響く中で、すでに自由のきかない首をぎこちなく動かしてそれを見届けた。
自分の胸から溢れる血を眺めながら、ずっと待っていた瞬間を受け入れる。
――私は、何のために生きていたんだろう。
幾度となく考えたその答えは、結局分からなかった。
鐘の音は聞こえなくなった。視界はひどく曖昧だ。
――あぁ、もし来世というものがあるのなら。
――次は、生きる意味がほしいなぁ。
その願いを最後に、見上げていた灰色の空は、暗闇に閉じた。




