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兜割りの滝  作者: NZ.works
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 私、芹澤せりざわエイイチは都内の広告代理店に勤める三十路街道真っ只中のサラリーマンである。

 社会人というものになって暫くは慌ただしい毎日を過ごすばかりだったが、仕事が板に付いてきたのか、ここ数年は気持ちと時間に余裕が出てきた。

 そんな時に出会ったのが登山だった。

 まあ、きっかけは昨今の登山ブームにあやかったに過ぎないのだが、いざやってみると意外にも奥が深かった。

 始めた頃はガイドを付けていたが、周りに気を使うことなく気儘きままに登りたいという思いが強まり、ある程度慣れてくると以降はソロで登山をするようになった。


 私にとっての登山の魅力は、普段では味わうことのない大自然の中に身を置く事で雑念が払え、己と真摯に向き合い、新たな自分を知る機会になる事と、必ず達成感が得られるところであり、これまでよりも重大な責任と選択を迫られる事が増えてきた今の私の性に合っていると感じている。

 この自分に足りないものを埋めてくれるような充実感は、きっと他人には理解し難いものなのだろうと思う。


 そんな訳で、登山が趣味になってからというもの、独身で身軽な私は仕事の合間を見つけてはネットで日帰り登山が出来そうな山々をリサーチ。週末になるとお目当ての山へ車で出掛けるという日々を過ごしている。









 S県N市――。


 早朝から車を走らせること約2時間半。

 都内の景色とは打って変わり、右も左も山に囲まれた田舎道を突き進む。

 この辺り一帯は標高もそれなりにあることから蕎麦の栽培に適しているらしく、ちょっとした名物なのだとか。

 それを助長するように、道路脇にはいくつもの蕎麦屋の野立て看板が客引きをしている。


 更に先へと車を走らせ山沿いの集落を幾つか抜けて行くと、いよいよ今回の目的地である山へと到着する。

 そのまま登山口近くの適当なスペースに車を停めて私は車外へと出た。

 他に車などは見当たらず、人の気配も感じない。やはりこの山はネットに書かれていた通りあまり知られていないらしい。

 これはソロ登山をしたい私にとっては好都合である。

 たまに人の意向など無視して干渉してくる登山者や、周りに不快な思いをさせるモラルのない登山者と出会でくわす事がある。

 そういった余計な心配をしなくていい理由のひとつとしてこの山を選んだのだが、思惑通りになって良かった。

 それだけで早朝から遥々(はるばる)車を走らせて来た苦労も帳消しになるくらいだ。


 一人()い気になっていると、清々しい初夏の風が吹き抜ける。

 本日の天候は午前午後ともに晴れの予報。絶好の行楽日和。


 さて、この山はどんな表情を私に見せてくれるのだろうか。


 私は入山前、決まってあたかも自分がベテランの登山家にでもなったかのような事を考える。

 自分でも馬鹿げたことを考えていると分かっていながらも、年甲斐もなく心をウキウキさせるのもまた、登山の楽しみ方の一つなのだと個人的には思う。


 そんな心持ちで手っ取り早く身支度を整え、私は矢印を模した看板の前に立つ。

 看板は錆やら苔やらで時代に取り残されたかのようにすすけていたが、薄っすらと《兜割りの滝》と書かれていた。


「よしっ! それじゃあ、行くとしますか!」


 気合いを入れた私は早速山の中へと足を踏み入れる。

 まず目に入ったのは、若葉の隙間をくぐり抜けた柔らかな日差しが地面に斑ら模様を描いている光景だった。まるで木漏れ日の絨毯のようである。

 更に昨晩は雨だったようで、生い茂る草木は纏った水滴を朝日でキラキラと輝かせ、より一層生き生きとした様を見せている。また、蒸発する雨水の影響で山の土独特の匂いもはっきりと感じる。


 私は一度その場で立ち止まり深呼吸をする。

 この圧倒的な自然空間に包まれていると、私の心は何とも形容し難い解放感で満たされていくのが分かる。


「やっぱり山は良いな」


 自ずと心の声が溢れ出た。


 そういえば、お目当ての滝も水量が増して迫力に拍車が掛かっているかもしれない。

 そう思うと俄然やる気が出る。


 それからしばらくは緩やかな傾斜が続く森の小道を歩く。

 一応ハイキングコースにもなっているからか、それなりに整備されているおかげで、足もとに気を取られることなく歩きながら自然を楽しむ事が出来る。

 しかし、登山開始から三十分が経過した頃には山道の傾斜も段々と険しさを見せ始め、やがて大きな石や迫り出した太い木の根を階段にして登るようになっていた。

 一歩一歩踏み出す度呼吸が乱れ、疲労が蓄積されていくのが分かる。

 けれど、この先に目的の滝が待っていると思うと、そのしんどさも全く苦ではなかった。実際、遠くの方から激しい水流の音が聞こえている。


「フゥ〜……早く、見たいな」


 私ははやる気持ちを抑えながら黙々と登っていく。

 途中、体の支えようが無い不安定な足場もあったが、そこはこれまでに得た知識と経験、あとは自分の運動神経を信じてなんとか突破する。

 あとは只管ひたすら滝を目指して登っていく。それに乗じて水流の音も徐々に激しさを増していくのが分かる。


「フゥ、もう少し……フゥ、もう少し……」


 やっとの思いで登り切ると、岩がごろごろとしている渓流に出る。

 その場所から更に川上に少し進むと、それは現れた。


「つ、着いた〜〜〜っ!!」


 そう、私は遂にお目当ての滝に到着したのである。


 安堵したのも束の間、眼前に広がる光景に私は思わず言葉を失った。


 落差20mはあるだろうか。崖の上から流れる水は一つにり合わさり、大綱たいこうのような大きな束となって岩肌を滑り落ち、滝壺の中に見える大きな岩に向かって止めどなく打ち付けられている。

 その激流は凄まじい水飛沫と轟音を立て、この山に来てから頻りに聞こえていた鳥のさえずりや木々のざわめきをも掻き消していた。

 画面越しでは伝わらない、この場所に訪れたからこそ伝わるこの迫力は、まさに圧巻の一言に尽きる!


「凄い……!! これは言い伝えにある通り、武者の兜を割ったというのも頷ける!」


 暫く目を奪われていると、不思議とこの辺一帯だけ別次元にいるような、そんな違った時間感覚に襲われる。

 この光景は、この地球ほしが作り出したただの自然の営みの一端に過ぎないのだろうが、私にとっては完膚無きまでに圧倒されてしまう光景。人によってはこれを神秘的と捉えたりするのだろう……。


「ちょっと……お前さん……や……」


「えっ?」


 突然、か細い女性の声が聞こえた私は、ふと我に返った。

 周囲は滝の音が轟いているというのに、私の耳はなぜかその女性の声をはっきりと捉えたのだった。

 見ると、私がいる場所から少し離れたところにある大きな石に、老婆が1人ぽつんと腰掛けていた。


 あの老婆はいつからあそこにいたのだろう。もしかすると初めからいたのだろうか。

 私はついさっきの事を回顧するも、正直すっかり滝に気を取られ、その存在に全く気が付いていなかった。


 老婆は地味な配色で着古した年相応の普段着姿で、体格も声の通り小柄で背中も丸まって痩せ細り、まるで乾涸ひからびた蝙蝠コウモリのようである。また、長い白髪は乱れ、前髪は顔が隠れるほど垂れ下がっているので、虚ろげな表情と相まって少し不気味さを覚える。


 あの老婆は見るからに違和感の塊。

 見た瞬間、そのような印象を受けた私の頭の中は様々な憶測が飛び交っていた。


 格好からして地元の方なのだろうか?

 それにしても登山用の装備でガッツリ固めた私と比べると、とてもじゃないが相応しい格好とは言えない。よくこんな所まで辿り着けたなと不思議に思うほどだ。

 まさか、別の移動手段で楽に来れたとか? それとも実は近くに住まいがあって散歩がてら足を運んだとか?


 私は違和感という穴を埋めようと思い付く限りの事を考えたが、どれも明確ではなかった為、疑念を抱えたままこれ以上考えるのを放棄した。

 ところが、老婆はこちらの思いなどお構いなしに、見ず知らずの私に向かって「おいでおいで」と手招きをしてきた。

 私は老婆の要望に躊躇ためらいを覚えた。けれど、目尻に皺を寄せてにっこりと微笑む老婆を無碍にはできないと思い、その誘いに乗る事にした。


「こんにちは。この滝、凄い迫力ですね」


 老婆は私がそばに寄ってくるや否や何も言わず、横にある適当な大きさの石に座るようそっと促してきた。


「あんた、どこから……来たの」


 老婆はそれはそれは小さい声でゆっくりと話す。

 私は聞き漏らさないかと心配になりながら耳を傾ける。


「都内から来ました。この滝を見に朝から車で来たんですけど、ここまで登って来るの結構大変でしたよ」


「そう、かえ……」


「お婆さんはここまで私と同じように登って来られたのですか?」


 私の質問に対し、老婆は滝をじっと見つめたまま答えようとはしなかった。

 私の声が滝の音に消され、聞こえなかったのだろうか。


「おまえさん、滝の……上には…………行ったのかえ」


 私が再度同じ質問をしようとしてたところを、先に老婆が違う話題を振ってきた。


「えっ! あの上にも行けるんですかっ!?」


 老婆はゆっくりと頷いた。


「是非行きたいです! お婆さん、どうやったら行けるかご存知ですか!?」


 滝の上に行けるなんて情報はネットには乗っていなかった。

 こんな立派な滝の上に行って滝壺を見下ろせるだなんて、一体どんな風に見えるのだろうか?

 これは滅多にない貴重な体験だ!

 折角ここまで来たなら行かないという選択肢はない!

 私は老婆の情報を引き出すチャンスを自分で逃してしまい内心悔しく思っていたが、興味という名の知的好奇心があっさりとそれらを上書きをしてしまった。


「あそこ……あそこから、登るんじゃ……」


 そう言って老婆は山の頂上へ向かう方向と逆の方向を指差す。聞けば滝を右手に大きくぐるっと回るようにして登っていく道があり、最終的に滝のほぼ真上に行けるらしい。

 確かに向こう正面の木々が生い茂っているところに、一箇所だけ草木を掻き分けてできた獣道のようなところが見える。きっとあそこから登って行くのだろう。


「お婆さん、良い情報ありがとうございます。私、後で行ってみますね」


 すると老婆はまた、目尻に皺を寄せてにっこりと微笑んだ。

 こんな詳しい情報を知っているという事は、この老婆はきっと地元の方なのだろう。

 私が抱いていた老婆への不信感は晴れ、気を良くしていたのもあり、私は暫くの間、老婆との話しに夢中になってしまう。


 私はここに来るまでの経緯や山に入ってからの事、それだけでは留まらず、私生活や仕事の事、更には将来の事まで話をした。

 まさか自分が他人にここまで話すだなんて思ってもおらず自分でも驚くほどだった。けれど、私だけが一方的に話すだけで、老婆は私の話に相槌を打って聞きに徹するばかり。自分のことはあまり語らなかった。

 唯一話してくれたのは、老婆には丁度私くらいの孫がいるという話だった。

 私も実家にいる祖母と老婆を重ねていたところがあったと思う。もしかすると、交流を深めるきっかけになったのも、お互いのそういった事情があったからかもしれない。


「そうだ! お婆さん、記念に一緒に写真なんてどうですか?」


 私はスマホを取り出し、滝をバックに老婆と一緒にツーショット写真を撮ろうと試みる。


「撮りますよー……ハイ、チーズ!」


 なかば強引ではあったが、私は2人並んだ姿をフレームに収めた。

 スマホの画面内には満面の笑みを溢す私と、その横で目線すら合っていない無表情の老婆の顔が写っていた。


「私の無理なお願いを聞いて頂いてすみません。けど、おかげで良い記念になりました」


 私は老婆に感謝を述べた。


「そうだ! この写真、知り合いに送ってもいいですか?」


 すると老婆は空返事のような返答をした。

 本当に分かってくれたのだろうかと思いつつ、私はスマホのメッセージアプリを開いた。


 私の言う知り合いとは、登山初心者だった私のガイドしてくれていた人物である。

 名前は椛島かばしまユウジ。私より一つ歳上で、日本の山を知り尽くした根っからの山男だ。

 私のガイドを外れた今でもこうしてお互い訪れた山での出来事を報告したり、写真を送り合ったりしている。


「……《兜割りの滝で素敵な出会いがありました》っと……送信!」


 椛島への連絡も済んだところで、老婆との別れは名残惜しいがそろそろ次の目的地に向かう。


「お婆さん、私は今から滝の上に向かいます」


「おお……そうかえ、気を……付けてな……」


 私が一言声を掛けると、老婆はおもむろに立ち上がった。


「それじゃあ、私も……行こう……かの」


 老婆もこの場所を発つらしい。


「では、ここでお別れですね。沢山お話しできて楽しかったです。どうかお元気で……」


 私は別れの挨拶もそこそこに、滝の上を目指して再び登山を開始する。

 ところが、滝へと続く山道に入ろうかという時、別れ際の自分の態度が少し素っ気無かったかなと心配になり、最後にもう一度だけ、儀礼的にはなるが挨拶だけでもと振り返った。


「……あれ?」


 振り返った瞬間、既に老婆の姿はどこにも無く、忽然こつぜんと消えていた。

 この短時間でどこに行ったのだろうか。せめて後ろ姿が見えるくらいだと思っていたのに。


「結局、違和感が消えない人だったな……」


 私は少し後味が悪い気分になる。


「まあ、いいか……」


 どうせもう会う事もないだろうし、深く考える事でもない。

 私はそう言い聞かせ、気を取り直して登山を続行する。


 いつしか晴れ渡っていた空は厚ぼったい雲に覆われ、日差しは完全に遮られてしまっていた。

 終日晴れ予報だったにも拘らずここまで崩れるとは。

 私は残念に思った。しかし、"山の天気は変わりやすい"という常套句が残念に思う私の気持ちをすぐさま納得させた。


 滝の上へ向かう山道は、ここまで登ってきた山道よりも更に険しいものだった。

 それまでの雰囲気とはガラリと変わり、草木が鬱蒼と茂って風も抜けずどこか重っ苦しい。

 山道も人一人通るのがやっとの幅で、常に草木の妨害を受けながら進まなくてはならない。

 いつになったら辿り着くのだろうかと思うほど足止めばかり食らい、気が遠くなるようで滅入る。

 更に厄介なのが私のコンディションの悪化である。

 ここにきてやけに足が重たく感じるのだ。それに進めば進むほどなぜか体全体も重くなっている。まるで何かを背負わされている感覚に近い。

 私は体力には自信があるし、山に入ってからのペース配分も間違ってはいなかった。休息も十分に取った。毒を持つ蛇や虫などからの傷も無い。

 状態悪化に繋がる心当たりがない。一つ言える事はただの疲労の蓄積などではない気がする。


「ハァ、ハァ、……く、苦しい…………けど、ハァ、行かなきゃ……」


 それでも私は諦めずに黙々と山道を登って行く。


 滝の上まで残り半分くらいまで来た時だった。今度は酷い耳鳴りに悩まされる。

 さすがにこんなのは登山を始めて以来初めての経験で、焦りと不安で気分が削がれる。


 その時だ。ふと、ある可能性が頭をよぎった。


「これって……高山病か?」


 いやいや、ここの標高は精々550〜600メートルほど。高山病の発症は考えにくい。

 私はその可能性を頭の隅に追いやった。

 原因は未だに不明のままだが、私は気力を振り絞って滝の上を目指していく……。


 それからの事は正直あまり覚えていない。

 気付いたらいつの間にか目的地である滝の上に到着していた。途中から俗に言うクライマーズハイというものになっていたのかもしれない。

 とりあえず、この場所に到着できた事に安堵していた。


 ここは滝の下同様に岩が剥き出しの渓流となっているが、傾斜地でしかも断崖が近づくに連れて川幅が狭まっているのも相まって、激しさを増した水流は勢いそのままに滝壺目掛け落下している。

 足元からは滝壺に打ち付けられている轟音が聞こえる。


「ハァ、ハァ、……す、凄い」


 その様を見ていると、人の力では決して太刀打ちできない自然の力をまざまざと見せ付けられ、思わず見入ってしまう。


 川縁かわべりに立ち尽くしていると、知らないうちに高山病のような症状が治っていた。代わりに私の耳元では大勢の人々の話し声が聞こえているのだ。

 それはまるで、休日で賑わう繁華街の喧騒のように私の耳に巣食っている。

 当然の事ながら、辺りを見渡せどそのような者たちはここにはいない。


「何だこれ……幻聴?」


 自分の身に次々と降り掛かる不可解な現象に、私は気が滅入りそうになる。


「うぅっ……! 今度は、何……だ」


 途端、心臓がキュッと縮まりそうな寒気に襲われる。それを境に、幻聴は更に騒がしさを増し、私の意識は遠退きそうになる。


 朦朧とした意識の中、私の体は私の意志に反して独りでに動き出す。まるで、意思を持った別の何かが私の体を動かしているかのように。

 私の心は驚きと困惑の中に駆け出す。

 すると次の瞬間、私の片足は何の躊躇ためらいも無く急流に踏み入れられた。そして、そのまま一歩、また一歩と出っ張った岩に掴まりながら急流の中を歩いていく。

 このままだと命に危険を及ぼす。頭では分かっているのに体が全く言うことを聞かない!

 最悪な事にどうやらこの体は滝の真上に向かっているようなのである。

 時折、急流に足を取られそうになりながらも、無常にも体は勝手に進んでいく。

 私は必死に抵抗しようと試みるも、やはりどうする事もできない。


 遂に私は滝の真上、断崖絶壁に立った。

 眼下には遥か先に白い飛沫を上げる滝壺の様子が見える。

 ここから落ちれば一溜まりも無い事は赤子でも理解できる。けれど、目も眩むような高さにいながらも、私は不思議と落下死する恐怖などは感じてはいなかった。

 きっと私をこの場所まで来させた何かの強い意志の方がそれらを凌駕しているのだろう。実際、耳に巣食う幻聴(しか)り、深く苦々しい怒りのような感情を私の意識に浴びせているからだ。


 それにしても、ただ登山に来たはずがこんな事になるだなんて想像もつかなかった。と私は今になって思う。

 私がこのように少し他人事のように思っているのは投げ遣りになっているからかも知れない。

 というのも、いつ飛び降りてもおかしくない状況を前にしても、きっと私には飛び降りる覚悟を決める暇さえ与えられず、強制的に飛び降りさせられると思うからだ。それが残念でならない。

 責めて自分のタイミングで飛び降りられたなら、しくはバンジージャンプみたくカウントダウンで音頭を取って飛び降りられたなら気分も幾分かマシなのに……。

 なんて考えていると、私の足は地上から離れ、そのまま真っ逆様に落ちていった……。

※ この作品はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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