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二十歳のお祝い Ⅱ

「初めまして、美優さんですね。私はタツキと言います、今日1日相手させて頂きますので宜しくお願いします」

「あ、此方こそ宜しくお願いします」

タツキさんという眼鏡を掛けた知的で優しそうな男性は私の隣に座った

私はタツキさんと他愛もない会話をしていた


その時フロアの照明が消えBGMも止まりスポットライトから伸びる一筋の明かりが葵さんを照らしていた

葵さんの前にはマイクが用意されていて私が何事かとキョロキョロ見回しているとタツキさんが

「今から美優さんのバースディパーティーが始まりますよ」

「え!?」

私はタツキさんの顔を見てスポットライトに当たっている葵さんの方を見た


「クラブDollへようこそ 本日は素敵な方のバースディですので皆さんでその方をお祝いしましょう」


そう言うと今度は私の方にスポットライトが向けられた

「え!?」

「いいから、そのままじっとしていて」

タツキさんが小声で話し掛けてくる

私は混乱したまま動けずに居た


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