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いざ!高天原へ!4

「で、実際どんな能力なの”芸能”って?」

紅ちゃんが首をかしげながら言った。


うずめさんは紅ちゃんに質問されるとパァーーーっと表情が明るくなり

「聞きたいですか~!いいですよ~何でも答えます~。」

スクリーンの向こうで嬉しそうに体を小刻みに上下に動かしている。

うずめさん・・切り替えはやいなぁ・・・。


「私の本質、”芸能”はですね~、人の感情を操作する能力です~。こう言ってしまえば、催眠術の様に聞こえますが、催眠術とはまったく別物なのですよ~、細かく言えば、感情の増幅、減少を操作するって言えば分かりやすいですかね~。」


「感情の増幅・・・減少・・・??」

私はいまいち理解ができず、うずめさんの言葉を繰り返してしまった。


「はい~、ここで問題です~。カグラ士は神様とカグラ勝負をするとき、カグラ舞をして、その舞を精霊に奉納することで、火や水、風や土を形成しますよね?」

「はい、カグラ舞については、アカデミーの一番最初に教えて貰う事なのでよく覚えてます。」

「ではでは~、形成された、火や水の大きさ、威力と言ってもいいでしょう、その威力は何によって決まるかわかりますか~?」


私はアカデミーで習ったことを思い出しつつ答える

「えっと、確か、カグラ舞の威力はその人の感情の大きさで・・・・あっ!」

そこで私は、うずめさんの本質に気づく。


「カグラ舞の威力の操作・・・。」

紅ちゃんが小声で呟く。


「ピンポーン!正解ですよ~。私の本質、”芸能”はカグラ舞の威力の増幅、減少が主な能力です~。」

またしても、うずめさんはえっへん!とした表情でVサインをした。


「それって相手の攻撃を無力化できるんじゃ・・・?」

紅ちゃんが聞くと、

「それがですね~残念ながら~、無力化はできないんですよ~。流石に感情を”無”にするって事はできないですからね~。」

うずめさんが、ふふふ~と笑いながら言った。


「感情の増幅と減少かぁ、何か凄そうだね。」

私はそれがどういったものかイマイチ想像がつかず、ただ単に凄いと思った。

そうすると、うずめさんが、いえいえ~と言いながら、


「カグラ舞とは元々神様を楽しませる物ですからね~、舞を見て、楽しな~、キレイだな~、って感じる感情をただ大きくしたり、小さくしたり、しているだけなんで別に凄いって物でもないんですよ~。」


うずめさんは簡単にああは言ったけど、実際それを実行できる、うずめさんを凄いと私は思った。


「ではでは~、私の本質も分かったことだし、そろそろ”天の岩戸”をあけましょうか~。この天の岩戸の結界はカグラ舞で形成されているの~。だから私の本質で威力を減少させてやると~、結界の力が弱まり中に入れる事ができるようになるのです~。」

うずめさんがそう言うと、何かひらめいた様にポン!と手を叩いた。


「そうだ!夕華ちゃんと紅ちゃんは、ここ通るの初めてだから・・・かんなちゃん!”あれ”!やりましょう!」

うずめさんが凄い勢いでかんなさんに話かけると、


「う、うずめ様!あ、あれはもう絶対しません!それにあんな事しなくても、普通に結界は解除されるじゃないですか!」

冷静で、凛としているかんなさんが、声を荒げながら動揺している・・・。私達はそれを見て、何の事だろうとお互いに顔を見合わせた。


「まぁ~、まぁ~、かんなちゃん落ち着いて、一度吹っ切れたらすぐ終わるわよ~。それに・・・。」

「それに・・何ですか??」

かんなさんが冷や汗を流しながら聞くと


「さっき私のネタを潰されたから~、その、し・か・え・し!」

そうにこやかに言うと、うずめさんはスクリーン越しに、裾から小さな丸い鈴を取り出し、かんなさんに見せた。チリーンといい音色が聞こえてくると、かんなさんが焦った様子で


「丸い・・・鈴・・。丸い・・丸・・・鈴・・・・・丸・・・丸。」

言葉を途切れ途切れに言うと、かんなさんは自分の体を抱きしめ、その場にうずくまり、プルプル震えだした。


「うずめさん!かんなさん大丈夫なんですか!?凄い震えてますけど!!?」

私は、かんなさんの異常な状態を前に心配になり、うずめさんに焦りながら聞いた。


「大丈夫よ~、それより見てて~、かんなちゃんの一族、狼族で一番戦闘力が高いとされる、ルルー・ブラン家の真の姿よ~。」

とうずめさんが表情を変えずに言うと、かんなさんの黒の長いポニーテールが真っ白になり、かんなさんの震えが止まると、


「ワォォォーーーーーーーーン」

と洞窟内に響き渡る遠吠えを吼えた。


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