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二日目夜
「うらめしや」
公園で酔っ払っているおじさんにやってみた。
反応が無い、つまらん
「楽しいか?」
「だから今つまらんって言ったじゃん!頭の中で!」
「そうか」
「大体夜が暇なんだよ!もっと若者騒げよ!そしたら見に行くのに」
「生きてる者はそれは困るだろう」
「私は寝ないし」
「必要ないからな」
「こうして暇だから猫も集まるんかね」
「だから獣のことは知らん」
「幽霊もなんか少なくない?」
「人の時の習慣が残っているのだろう。外に出ないことが多いようだな」
「じゃあ一つのところにいるから、夜は心霊現象とか騒ぐ人が多いんかな」
「一理ある」
「おっ、一理あるって言ったね!始めてもらいました一理!いやーここまで長かったなぁ」
「楽しそうだな」
「だからそうでもしてないと残りの時間もたないのよ。で、さっきの話だけど霊感能力的なのってあんのかね」
「あるとすれば、何かしらの影響で死に近いものだろう」
「病気・・・とか?」
「それは一概に言えないが、特に生まれつきや幼少期の経験が大きそうだな」
「へ~」
「死と生には大きく隔たりがある。そこを感じ取るにはただ死にそう、というだけでは中々近づけん」
「なるほど…。あっじゃあさ。そういう人に例の地縛霊を頼んだらいいんじゃん?」
「どうやって?」
「えー…えー…、NYAINとかで?」
「だから猫は役に立たんぞ」
「そもそも、どうやって…というのも問題だ」
「お経とかだめなの?」
「あれは言葉だ。お前は聞こえるのか?」
・・・言われて初めて気が付く。
この世界は音が無い。だからか?ついついしゃべり続けてしまうのは。
確かにこの霊の身体は物理的な声帯もないし、物理的な耳の音が聞こえる器官もないはずだ。
お互いに聞こえるわけないな。
何故か視覚情報だけ見えるのも不思議っちゃあ不思議だが。逆に霊の見える人は声も聞こえるってことになるのかな?
あれ?そしたらむしろ霊側の才能のあるなしで現世の音とかも捉えられる可能性もあるってこと?
「かもな」
「才能の無さが悔やまれる…」
「ある方が重荷の場合だってある」
「まーねー、とりあえずお経に意味が無いってわかった。じゃあなんでやんの?」
「身もふたもない言い方をすれば金銭ではないか?」
「ほう」
「例えば、死んだ者に、『魂よあの世に安らかに行き給え』で終わったら正直いくらも払いたくはならないのでは?」
「・・・残念ながら確かに。なまぐさ坊主どもめ…いや、或る意味それを引き延ばしまくってるからお金をもらう努力はしているのか?いやまてまて、正直お経の間正座し続けるのしんどいんだが。あのしびれて立てなくなった時といったらそれはもう!
ではやはり短い方が…いやそれはそれでもったいないような」
価値と価値の狭間でわけがわからなくなって苦しい。
「あ、ちがうな、もう死んでるんだった。関係ないわ。お金も手元に残るわけでもなし、あってもなんもできないし」
「人の世というのは儚いものだな」
「いや、ぜったいそれ今ここで言うセリフと違う。ははは。っていうか死神さんさぁ~、貴方絶対無宗教でしょ?仏教とか神道にも敬意を感じられないよ~?ん~どうなのかな~?」
体をすんごいひねって下から見上げる。
「宗教も何も奉納される側だったんだがな」
「そうでしたー!」
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「おっ」
歩いてたら途中で見つけたので猫の集会に参加してみた
「こいつらマジで何考えてんだ?」
「解明できれば世界が称賛するぞ」
「できるかな」
「今なら24時間体制で観察できる」
「確かに!ってもうノーベル賞とれないじゃん!死んでるし!ちょっと、ユウレイーベル賞とか無いの!?」
「自分で自分にやればいいだろう」
「認められたいのー!承認欲求が大爆発してんのー!」
「ちょっと二、三日遅かったな」
「それだよ!」
「皆、死んでから気付く」
「死んだ後があるなんて思わないじゃん!」
「まぁサービス期間とでも思っておけ」
「なら触れるとかさぁ、飛べるとかさぁ」
「まだ生物以外なら触れるだろう。そのうち飛べるようにもなる」
「だーかーら、それが中途半端なのよ!何にも楽しくない」
「覗きはどうした」
「だってすり抜けられないと無理じゃん!」
「見えないのだから普通に入ればよいだろう」
「・・・それは盲点だった」
おまけ
「回想 私は死ぬまでは大人しい少女だった」
「誰が信じる」
「その言葉、あとで後悔するなよ?」
「先に後悔はできないな」
「あれ?死んだらみんな天竺目指すんだっけ?」
「全員インドに集まることになるぞ?」




