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コード・オブ・ザ・ワールド ~廃プログラマー、異世界で神のシステムを書き換える~  作者: ネオ・チー


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65/77

第65話 原点の塔

```

[SYSTEM LOG - kernel-space entry / dawn]

> timestamp: 3.2.15_build.0510

> debugger_eye: Lv4 [stable]

> self_integrity: 77% → 75% (sustained load)

> bug_density (global counter): 91% → 92% (rising)

> FIVE_KEYS: 5/5 acquired

> [TARGET] Origin Tower (coordinates 0, 0, 0)

> VIRUS: confirmed at tower entrance, awaiting seal-break

> [STATUS] all systems aligned for kernel-space ingress

> [NOTE] from this point, the world's physical laws may not apply.

```


---


原点の塔は、五大王国のちょうど中央に、立っていた。


地図上の座標は、(0, 0, 0)。


世界の原点。


塔は、五大王国のどこからも、ほぼ同距離にあるはずなのに、五大王国の歴史書のどれを開いても、「行ったことのある人物」の記録は、ほとんどなかった。塔は、近づくほど、地形が湾曲して、物理的な道が、消えていく仕様だった。馬車では、近づけない。徒歩でも、二日以上、近づけない。空からでも、塔の半径五百メートルの空間は、上空の風が、奇妙な渦を巻く。


ネットワーク連合の高速気球船が、その空気の渦の、外側で、停止した。


「ここから先は、徒歩で、お進みください」


操舵士が、低く、告げた。


「我々の機体では、これ以上、近づけません。座標(0, 0, 0)に近づくほど、世界の物理エンジンの計算精度が、落ちます。落ちた精度のなかで、揚力を維持するのは、不可能です」


「了解しました」


俺は、頷いた。


メンバー全員が、機体の側面のドアから、地面に、降りた。


地面は、灰色の、平らな岩盤だった。岩盤の上には、植物が、一本も、生えていなかった。Lv4視界では、その理由が、すぐに、見えた。岩盤の表面の源コードが、通常の世界のコードよりも、密度が、二段、高かった。植物が「生える」ためのコードが、この密度の岩盤の上では、計算負荷が高すぎて、実装されない。世界のコードの基底が、ここでは、剥き出しになっていた。


塔は、その岩盤の中央に、立っていた。


高さは、見た目では、百メートルほど。だが、Lv4視界では、塔の高さは、定義されていなかった。物理的な高さの代わりに、`height: variable`という属性が、塔の輪郭の周囲に、薄く、刻まれていた。塔は、入った者が見る空間によって、内部の高さを、動的に変える設計だった。


塔の入口は、銀色の、五角形の、扉だった。


扉の手前、五メートルの距離に、ヴァイラスが、立っていた。


---


「来たか」


ヴァイラスが、低く、言った。


「来た」


俺は、答えた。


「五つ、揃ったか」


「揃った」


「開けてくれ」


ヴァイラスは、扉を、見ていた。


俺は、ヴァイラスの汚染オーラを、Lv4視界で、観察した。藍色の比率は、昨日より、さらに、上がっていた。銀の色は、わずかに、混ざっていたが、藍に押されて、表面には、ほとんど、出ていなかった。汚染オーラの輪郭が、輪郭らしい輪郭を、持っていた。Lv4の自動評価は、`戦闘可能状態`という分類を、ヴァイラスの像の上に、重ねていた。


「……ヴァイラス」


「なんだ」


「お前と、塔の中で、もう一度、話す」


「分かっている」


「俺たちと、一緒に、塔の中に、入れ。途中で、はぐれない約束だけ、しろ」


「約束は、しない」


ヴァイラスは、即答した。


「だが、扉が開いた瞬間、俺は、お前の隊列の最前を、走る。お前らは、後ろに、続け。塔の防衛機構は、たぶん、最前を走る者を、最初に攻撃する。それは、俺の役割だ」


「……」


「五大王国の認証キーは、塔の防衛機構を、解除しない。塔の入口の封印を、解除するだけだ。中の自動防衛は、別の機構が、生きている。誰かが、防衛の最前線を、引き受けないといけない」


「お前が、防衛機構の盾になる、ってことか」


「そうだ」


「お前の本当の目的は、最上階のコアまで、最速で、辿り着くことだろう。最前を走るのは、お前にとって、合理的だ」


「合理的だ」


ヴァイラスは、目を、伏せた。


伏せたまま、続けた。


「合理的だが、それだけじゃ、ない」


俺は、ヴァイラスの、汚染オーラを、もう一度、観た。


藍色の中の、わずかな銀の比率が、ほんのわずかに、波打っていた。波の周期は、心拍に、近かった。汚染オーラに、心拍は、ない。だから、その波は、汚染ではなく、汚染の下に、残っているパッチの、何かだった。


俺は、それ以上、聞かなかった。


聞かなくても、分かった。


ヴァイラスは、俺たちを、塔の中で、傷つけたくない。だから、最前を、走る。それを、合理性の言葉で、自分自身に、説明しているだけだった。


「……了解した」


俺は、頷いた。


「お前が、最前。俺たちが、後ろ。それで、行く」


俺は、扉に、近づいた。


扉の表面に、五つの認証キーの、刻印を、合わせた。右腕の論理の宝珠、左腕の原色の冠、胸の千頁の書、腰の始まりの鍵、右手首の九本の糸。それぞれの刻印が、扉の表面に、淡く、転写された。


扉が、低い音を、立てた。


そして、ゆっくりと、開いた。


開いた先に、空間が、広がった。


---


塔の内部は、塔の内部では、なかった。


入った瞬間、俺の足の下から、空が、広がった。


正確には、空ではなかった。


それは、源コードの、滝だった。


足元から、無数の文字列が、下に向かって、流れ落ちていた。文字列は、青く、緑に、白に、それぞれの色で発光しながら、上から下へ、絶え間なく、流れていた。文字列の一行一行が、世界のどこかで動いている、何かの関数の、リアルタイムの実行ログだった。


俺は、その滝の上に、立っていた。


足の下に、足を支える「床」は、なかった。しかし、俺は、落ちなかった。落ちないのは、Lv4視界が、足元の文字列のうち、いくつかを「立体的に固化」させて、足場として、認識していたからだった。足場は、見た目では、文字の集まりだったが、Lv4視界の内側では、確かに、固体としての反力を、返していた。


「……マスター、ここは」


メモリが、俺の隣に、ふわりと、浮かんだ。


「カーネル空間だ」


俺は、低く、答えた。


「世界の源コードが、空間として、可視化されてる。床も、壁も、天井も、全部、コードでできてる。Lv4視界がないと、固体として、認識できない。だから、お前たちは、俺の足跡を、踏んで、進んでくれ」


メンバー全員が、無言で、頷いた。


ヴァイラスは、すでに、俺たちの五メートル先に、いた。


汚染オーラを、Lv4視界の固化機構の代わりに、自分の足元に、敷いていた。汚染オーラが、源コードの滝を、汚染で「上書き」して、固体に変えていた。歩き方は、俺たちのそれより、ずっと、速かった。


「行くぞ」


ヴァイラスは、振り返らずに、言った。


「ついて来い」


---


最初の階層――というよりも、最初の領域――は、コードの滝の上を、五百メートルほど、歩く道だった。


歩いている途中、シェルが、俺の隣に、並んだ。


「蓮様」


「なんだ」


「滝の文字列の中に、わたくしの個人ログが、混じっているのが、見えました」


「お前のログ」


「はい。わたくしの、最初のクエリ魔法を、習得した日の、ログでした。あの日、最初に検索したのは、家族の名前でした」


「家族?」


「両親と、弟、です。ネットワーク連合の、北の村に、住んでいました。北の村は、八年前のヴァージョンずれで、住民の名簿から、半分以上、消えました。家族は、消えた半分の、中に、入っていました」


「……」


「それ以来、わたくしは、検索の対象を、家族以外に、変えました。家族の名前を検索すると、ヒット件数がゼロになる、というログが、毎回、残るからです。ゼロのログは、わたくしの心に、毎回、軽い重しを、置きます」


「そうか」


俺は、それしか、言えなかった。


「マスター」


シェルは、俺の方を、見た。


「わたくしの家族が、消えた、というのは、世界の住民が、コードの実行結果に過ぎないことの、ひとつの、証拠でした。わたくしは、長く、それを、考えないように、してきました」


「……」


「ですが、データベルグの泉の前で、マスターが言った言葉は、わたくしにも、効きました。家族が、コードの実行結果であろうと、わたくしの中の『家族』のスロットに、彼らが、入っていた、という事実は、消えません。ヴァージョンずれで、世界の方から、彼らの実装が、消されても、わたくしの中の彼らは、消えません」


「シェル」


「はい」


「お前は、強いな」


「強くは、ないです」


シェルは、淡く、首を、振った。


「弱いままで、ここまで、来たのです。ただ、弱いままで、進んでいい、と、マスターの言葉が、教えてくれたのです」


俺は、無言で、頷いた。


シェルは、それ以上、話さなかった。


---


第二の領域は、データの海だった。


足元の滝が、突然、横向きの流れに、変わった。文字列が、横に、広く、海のように、広がった。海の表面に、無数の白い泡が、浮いていた。泡の一つひとつが、世界の住民の、誰かの、人生のサマリだった。生まれた日、住んだ場所、家族の構成、職業、最後の発話。それぞれの泡が、自動的に生成されては、また、海に、消えていった。


ガルドが、その海の上で、しばらく、立ち止まっていた。


「……ガルド」


俺が、声を、かけた。


ガルドは、答えなかった。


ガルドの視線の先、海の表面に、ひとつの、泡が、浮いていた。泡の中の文字列を、Lv4視界の補助で、俺も、読み取った。


```

> entity_id: ZAR-9912

> name: ザール

> birth: ver.1.4 / day.0212

> domicile: northern frontier (Securia border)

> profession: mercenary

> family: none

> last_logged_event: ver.1.6 / day.4480 / cause: combat (anti-virus)

> last_words: "ガルド、すまない。先に行く。"

```


ガルドの、手が、わずかに、震えた。


「……ザールか」


ガルドの声は、低かった。


「俺の、傭兵団時代の、相棒だ。あいつは、二十年前、ヴァイラスの汚染が初期に出た時の、ある戦いで、死んだ。最後、俺の盾になって、汚染の弾を、被って、消えた。俺は、その時、別の方角を、見ていた」


ガルドは、海の上、泡の真上で、立ち止まっていた。


「俺は、別の方角を、見ていなければ、あの時、ザールを、止められた。盾になる前に、俺の方が、前に出ていれば、よかった。だが、俺は、見ていなかった。俺は、別の敵に、気を取られていた。ザールは、俺が見ていない間に、死んだ」


「……」


「俺は、長く、それを、悔やんできた。ザールが、最後に、何て言ったか、俺は、知らなかった。あいつの最後の発話を、聞き取ったのは、俺じゃない、別の隊員だった。その隊員も、戦いの後で、消えた。だから、ザールの最後の言葉は、誰にも、伝わらないまま、消えたと、思っていた」


ガルドは、海の表面に、片膝を、ついた。


ついた膝の下で、データの海の表面が、わずかに、揺れた。Lv4視界が、ガルドの体重を、固化機構で、支えた。


「……ザール。お前の、最後の言葉は、ここに、残ってたんだな」


ガルドは、低く、泡に向かって、言った。


「お前は、俺に『すまない』と、言ったのか。お前が謝ることなんか、ひとつもない。謝るのは、俺の方だ。俺が、別の方角を、見ていた。俺が、お前を、止められなかった」


泡が、わずかに、揺れた。


泡は、ガルドの言葉に、応答しなかった。応答しないまま、しばらく経って、ふっと、海に、消えた。


ガルドは、消えた泡の、跡を、長く、見ていた。


それから、ゆっくりと、立ち上がった。


「……マスター」


ガルドは、初めて、俺を「マスター」と、呼んだ。


呼ばれて、俺は、驚いた。


「悪いな。立ち止まって」


「いや、構わない」


「ザールは、戻ってこねえ。だが、ザールが残した『すまない』を、俺は、聞かなかったままで、死ぬわけにいかなかった。聞いた。これで、俺は、前に、進める」


「……」


「俺の罪悪感は、消えない。ザールが死んだ事実も、消えない。だが、ザールが、最後まで、俺のことを、相棒だと思って、死んだ、っていう事実が、ここに、残ってた。それを、知れた。それで、俺は、十分だ」


ガルドは、両腕を、組み直した。


「進もう。最前は、ヴァイラスに任せる、って話だったろ」


俺は、頷いた。


頷きながら、ガルドの肩のあたりの、空気の重さが、わずかに、減ったのを、感じた。


---


第三の領域は、ロジックの橋だった。


データの海の、向こう岸に、銀色の細い橋が、伸びていた。橋の先に、塔の最上階の、入口が、薄く、見えた。


橋を、半分ほど、渡ったところで、俺の前に、別の像が、立っていた。


俺、自身の、像だった。


正確には、前世の、俺だった。


スーツを、着ていた。ネクタイは、緩んでいた。目の下に、深い隈があった。手に、薄いノートパソコンを、抱えていた。三十六歳の、ある秋の、深夜の俺だった。残業で、四日連続で、徹夜していた頃の、俺だった。


「……」


俺は、立ち止まった。


像の俺は、こちらを、見ていた。


像の俺の、口が、動いた。


「お前、また、一人で、全部、背負おうとしてないか」


像の声は、淡かった。


俺は、息を、止めた。


「……」


「お前は、前世で、一人で全部、背負って、心臓を止めた。今世も、一人で全部、背負って、また、止めるつもりか」


「止めない」


俺は、答えた。


「アリアに、止められた。一人で、背負わない、って、決めた」


「決めて、守れているか」


「守ってる」


「本当に?」


像の俺は、眉を、寄せた。


「五大王国の認証キーを、集める旅で、お前は、五つの試練を、ぜんぶ、自分が、判定対象として、引き受けた。ロジカは『判定は俺だ』と言って、一人で、論理の迷宮に、入った。ビジュアルでは、心の中の像を、自分一人で、選んだ。データベルグの泉の前にも、お前一人で、立った。セキュリアの暗号は、チームで剥がしたが、最後の答えは、お前が一人で、書いた。ネットワークの儀式のハブも、お前一人だった」


「……それは」


「試練の構造上、判定対象が一人だっただけだ、と、言いたいのは、分かる。だが、判定対象でない試練の、副次的な決断のところで、お前は、何度、仲間に、相談した?」


俺は、答えなかった。


答えられなかった。


像の俺は、続けた。


「お前は、仲間と一緒に進む、と、自分に言い聞かせている。だが、決断の重い部分は、結局、お前一人で、引き受けている。仲間は、お前の決断を、補佐する、という構造に、なっている。これは、お前が前世でやっていた、仕事の、組み立て方と、一致している。お前は、変わってない」


「……」


「アドミンと、対面する時、また、同じことを、するつもりか。お前一人で、アドミンに、対峙して、お前一人で、世界の最終判断を、引き受けるつもりか。それは、お前一人の、肩で、世界を、抱える、ということだ。前世で、お前を、殺した、組み立て方そのものだ」


俺の、足元が、わずかに、揺れた。


橋の、銀の色が、鈍く、低い音を、立てた。


俺は、橋の、欄干に、片手を、置いた。


そして、自分の、像を、見た。


像は、答えを、待っていた。


俺は、ゆっくりと、口を、開いた。


「……認める」


像の俺の、目が、わずかに、動いた。


「俺は、変わってない。試練の判定対象が一人だった、という構造の中で、俺は、それを口実に、決断を、自分の側に、寄せ続けてきた。仲間は、俺の決断の、補佐に、回されてきた。それは、お前の言う通りだ」


「……」


「だが、これから、それを、変える」


俺は、像の、目を、見た。


「アドミンと対面する時、俺は、一人で、対峙しない。アリアの言葉を、ガルドの拳を、シェルの観測を、メモリの記憶を、全部、連れていく。俺一人の判断じゃない。チームの判断として、アドミンの前に、立つ」


「……」


「世界の最終判断は、お前の言う通り、重い。重すぎて、一人の肩じゃ、抱えきれない。だから、抱えない。チーム全員で、抱える。アドミンが、それを、認めなくても、関係ない。俺の決断は、そうなる」


像の俺は、しばらく、無言で、俺を、見ていた。


そして、ゆっくりと、頷いた。


「……分かった」


像の俺の、口元が、わずかに、緩んだ。


「お前が、変わったかどうか、最後に、見届けるのは、俺じゃない。お前自身だ。俺は、ただ、お前が、自分でそれを、認められるか、を、確認しに、来ただけだ」


像の俺は、ゆっくりと、後ろに、下がった。


下がりながら、薄く、微笑んだ。


その微笑みは、前世の、俺が、新人時代に、深夜のオフィスで、初めてコードを、走らせた時の、微笑みに、似ていた。


像が、橋の上で、薄く、消えた。


---


橋を渡り終えた先に、塔の最上階の入口が、あった。


入口の手前で、アリアが、ガルドが、シェルが、メモリが、ハーシュが、それぞれ、自分の像と、対峙し終えたところだった。アリアの肩の力が、抜けていた。シェルの手元の浮遊端末の、光が、わずかに、強くなっていた。メモリの古代語の囁きが、少し、軽くなっていた。


ヴァイラスは、入口の前で、俺たちを、待っていた。


ヴァイラスの像は、ヴァイラスの前には、立たなかった。


「……ヴァイラス、お前には、像が、出てないな」


俺は、低く、聞いた。


「俺は、もう、自分自身と、戦い終わってる」


ヴァイラスは、答えた。


「四百年、毎日、俺は、自分の像と、戦ってきた。塔の試練の像なんかが、いまさら、俺の前に、立つ理由は、ない」


「……そうか」


「行くぞ」


ヴァイラスは、入口を、ふと、振り返った。


入口の先に、塔の最上階の、空間が、見えた。最上階の中央に、巨大な、銀色の、端末が、あった。直径五メートルほどの、円形の、卓のような形をした端末。卓の表面に、淡い光が、浮かんでいた。


それが、アドミンのコアプログラムへの、インターフェースだった。


俺は、息を、深く、吸った。


「ヴァイラス」


「なんだ」


「中で、話す。お前と、アドミンと、俺の、三人で、話す」


ヴァイラスは、答えなかった。


答えなかったが、汚染オーラの中の、銀の比率が、わずかに、また、上がった。


俺たちは、塔の最上階に、足を、踏み入れた。


---


```

[SYSTEM LOG - origin tower / top floor reached]

> ALL_KEYS: confirmed valid

> INTERIOR: kernel-space rendered (full)

> CHALLENGE_ROUNDS: passed (5/5 personal confrontations)

> - aria: perfectionism softened

> - guard: zar's last words received (ver.1.6/4480)

> - shell: family-loss reframed

> - memory: legacy smile recovered (partial)

> - applicant: leadership pattern revised

> VIRUS: at top floor, no self-image (already self-fought)

> [TARGET] admin core interface (5m circular console)

> [STATUS] dialog initiation pending

> bug_density (global counter): 92%

```


次回――第66話「アドミン・ウェイクアップ」

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