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黒い点、そして真っ暗な視界

「・・・いえ、その…勿論今先ほど言った事に関して、脳の信号に関しては本当の話でしたよ?、で、ですが…こ、この紙に関しては違いました…間違えてただの紙を渡していました…」


明乃は間違えてただの紙を渡していたことが余程恥ずかしいのかそんな事を言っては右手に持っている丸めた紙を見せては言った、これに対し陽太と雪奈は数秒なにか考え込んでは言った


「い、いや、間違いは誰にでもあるし、別に気にはしないが…」


「間違いくらい誰にでもありますよ?」


明乃と違い陽太と雪奈はそんな事ぐらいではそこまで気にしないのか陽太は苦笑いしては引きつった顔、そして雪奈は若干汗を掻くも笑みを浮かべてはそう言った


「っ…そ、そうですか?」


「・・・え、う、うん」


なにが恥ずかしかったのかよくわからないが明乃は若干照れくさそうな表情を浮かべてはそう陽太を見ては言った、陽太はそんな明乃に対し心の中ではどうしたのか?、そう思うもとりあえず返事をしておこうとそう思ってはただ頷いてはそう返していた


「ど、どうかしました?氷野さん」


「・・・いえ、なんでもないです」


明乃にとっての羞恥とその周り、つまりこの部室に今いる陽太と雪奈との羞恥の違いさに明乃は自分の感性がおかしいのではないか?そう思いそうになるもそんなくだらない事、どうでも良い、そう思っては頭を振り思考を乱していた、また本当に頭を振った為に明乃を見ていた雪奈はそう心配になっては話しかけた、明乃はそう話しかけられた事からか一瞬驚くもそう言っては後ろへ行き、先ほどの袋の中から本当の「能力診断カード」を取り出そうと袋の中を漁った、そしてその能力診断カードは微かにだがただの紙切れと違い微かに厚い事が特徴だった、何故そんなカードをなにかわかりやすいようにしなかったのか、それはわからない、などそんな事を思っているうちに明乃はふと手触りでこれだとわかったのかそのカード、紙を取っては立ち上がり陽太に渡した


「はい、これです、多分これで出来ると思います」


明乃はそう渡しながらふと思うことがあった、それは何故こうも自分は毎回毎回大事な事については、というよりもほぼ全てについて説明が全然出来ていないのか、という事だった、つまり言いたいのは自分は説明不足にも程がある、と、そんな事を考えては心の中でため息付いていた、勿論そんな事口に出して言えるわけがなく心の隅の方へ閉まっては気を付けなければ、そう考えていた


「おっ、ありがとう、・・・それじゃあ今度こそはできる、かな…?」


「頑張ってください、狩野くん」


陽太は明乃から渡された紙を受け取っては礼を言った、そして今度こそは大丈夫だろうと陽太はそう半信半疑に確かめるように言っては集中する事にした、そして隣で見ていた雪奈はそんな陽太にそう応援した、また目の前にいる明乃は陽太にその紙を渡しては壁の方へ歩んでは壁にもたれ掛かった


「・・・よし、ふっ…!」


陽太は何回か深呼吸しては肩の力を抜いては目を瞑り右手に持っているカードに集中する事にした、手の中を回っている血液をまるでカードの中に注ぎこむような、そんな想像をして、何故そんな想像をするのか、それはなんとなくそうした方がなにか入るのではないか?そう思ったからだった、だがそんな思い、想像は無駄な事のようになにも起こりもしなかった


「っ・・・え、えぇ…なんで…」


いくら集中しても、想像しても起こらない事に陽太は冷や汗掻いた、何故自分にはできないのかと、またその一枚の紙きれのカードからはこう言われているような気がした、お前は「特異な人間」なんかじゃなくただの一般人、誤解されただけのただの一般人に過ぎないと


「か、狩野くん・・・あの、氷野さん…」


そんな陽太の様子を傍で見ていた雪奈は流石におかしいと思ったのか壁に寄りかかっては口元に手を当てては欠伸しては涙目になっている明乃に尋ねるようにしては聞いた、名前を呼ばれた明乃は目を擦っては涙を拭き陽太の元へ近づいた


「まだ出来てないんですか??」


「あ、あぁ、なんで俺だけ…」


「もしかしてまたただの紙なんじゃ…」


別に決して自分の能力がどんな物なのか知りたいわけじゃなくここまで来ておいて自分はただの人間でした、などそんな事を言われたくない陽太は左手で頭を掻いては悔しそうな表情を浮かべていた、勿論陽太もちゃんとした男の子なだけありそのような漫画、アニメの世界のようなそんな幻のような能力を見てみたい、そういう気持ちもあったがなによりも自分は本当はただの人間だった、とその事が気がかりで陽太は仕方がなかった、そしてそんな事を陽太が思っているうちに明乃は陽太の右手からその紙、カードを回収しては表、裏とチェックしていた


「・・・おかしいですね、何故なにも起こらない…?」


明乃は何度かカードに意識を集中させてみるもなにも起こらない事に頭を悩ませた、表裏、どこをどうみてもなにも起こらないし何かが変わるわけでもない、ましてや先ほどの普通の紙とは手触りが明らかに違うのだとわかるもなにも起こらない、この事に明乃はどうしたものかと悩んだ


「…?ん?」


「?どうしました?」


どうしてなにも起こらないのかと考え込んでいる最中に陽太が目の前で何かを追うように見ている事に気づいた明乃はどうしたのかと思ってはそう聞いた、またそんな明乃の声に雪奈も気になったのか陽太を見た


「えっ、あ、あぁ…いや、なんかそのカードの裏から…なんだと思うんだけど、なんか黒い霧??みたいなのが見えるんだけど…」


「!あっ!ほんとです!見えます!」


「えっ?」


目を細め冷や汗掻いては顔を険しくしてはそう言う陽太に雪奈は同じくその陽太が見た部分を見てみるとそこから黒いなにか靄のような物が出ている事に雪奈は驚愕した表情を浮かべては指さしては言った、また持っている明乃は視覚で見えないのかそう眉を歪ませてはカードを裏返しにしては見た


「っ…うわ…な、なんだこれ…」


「っ…な、なんでしょう、この…黒いの…」


「・・・?」


カードの真ん中にポツンと目に見えるか見えないかぐらいの黒い点とした丸粒がある事に、そしてそこからなにか黒い煙のようなものが出ている事に陽太と雪奈が近寄っては目を反らしとなんとも不気味な物を見るような反応をしていた、また一方で明乃もこの小さな点粒がなんなのか、またこの黒い煙のような物はなんなのかと唖然とした、過去見てきた中でもこれは例外というよりも見たことがない為明乃はいくら考えてもわからない、そんな反応をしていた


「・・・な、なぁ、氷野」


「!は、はい?なんですか?」


「い、いや、この小さな点、なんなんだ??それにこの黒い煙みたいなのも…」


大体その黒い煙のような物を見てからもう2分ぐらい経とうとしているにも関わらず消えそうな雰囲気がない事に陽太は気になったのかそう指さしては言った、それに対し明乃は考えようとする、だがこんな事は今まで見てきたことがない為にどう言えばいいのかと迷った、だがここは素直に言っておいた方が良い、そう思ったのか


「・・・わかりません、こんな事今まで見てきた事がりません、例外すぎます」


明乃はお手上げと言わんばかりに放棄するかのようにその右手に持っていたそのカードを無理やり陽太の胸に押し当てては壁の方へ歩んでは寄り掛かった、当然そんなわけのわからないものを押し付けられた陽太は驚いては落としそうになるもなんとか慌てて受け取っては安心からため息付いた


「・・・氷野もわからないって…どうしよう…」


見ている限りずっと出続けているようにも見えるその黒い煙を見てはそう陽太は悩んだ、そしてそこで見ていた雪奈はアドバイスなのかわからないが言った


「か、狩野くん、もう一度やってみてはどうでしょうか?もしかしたら出来るかもしれませんよ」


「えっ、…あ~、うん、そうだね」


雪奈のそんな提案に陽太は何故?そう言おうとするもその手もあるな、となにもやらないよりましかと思ってはそう言い集中する事にした、とその瞬間だった、指になにか痛みと共にそのカードを投げ飛ばした、何故痛かったのかわからない、ただそのカードを投げ飛ばしたと同時にその黒い点は一気に広がってはカードを全部真っ黒にしたのだった、そしてその真っ黒になったカードは床に落ちると同時に先ほどの紙吹雪のように一気に部屋中に散らばった、だが今回のは先ほどの紙吹雪など比じゃなく部屋全体が真っ黒になったのだった、視界などなにも見えない、そんな状態に、そして驚きなのがこれがたったのカードが落ちてから数秒で起こった事だった


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