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闇の中には必ず光は存在する

「っぇ…えぇ!!?な、なんですかこれ!?」


「っ・・・夜桜さん落ち着いてください…」


「・・・」


予想通りというべきなのかよくわからないが案の定雪奈は最初に悲鳴を上げては部屋の中を歩いているのかドタドタとなにか足音が聞こえる、明乃はそう雪奈が歩いていると思っているのかそう少し大声を出しては言った、声色から察するに結構慌てているような、そんな気がした。そしてこの真っ黒な空間にした本人である陽太は一番驚いては何もできずにいた、一瞬にして光を全て遮断した為に当然視覚などなんの頼りになんかならず、ただただ聴覚、触覚、そして感覚、この三つだけが機能していた、そしてそんな事を考えている間に


「・・・あの、狩野くん」


「!!ひ、氷野だよな?今呼んだの?」


初めてとも言えないが苗字だが名前を呼ばれた事に、そして声が雪奈じゃなく明乃だと言うことに気付いては陽太は一応確認しておこうと思ってはそう言った、またそう言う一方で中々呼んでもらえない名前を呼んでもらえた事からかこんな事態にも関わらず陽太は心の中で密かに少し喜んでいた


「…はい、そうです、私です、本当は名前など呼びたくないのですが今はこの真っ暗闇で緊急事態ですから仕方なくです」


「・・・あぁ、そう…それでどうしたの?」


また一方でこんな事態にも関わらずそう悪意のない冗談を言ってくる明乃に陽太は心の中で苦笑いしてはそう聞いては聞き返した


「…いえ、あくまで先ほど私が覚えていた事なんですが狩野くん、貴方はまさかだと思うんですがその場から動いてませんよね?」


「っえ、あ、あぁ、動いてないぞ」


「・・・そうですか、それは助かります」


明乃は先ほどの自分達がいた場所を大体は記憶していたのかそう念の為陽太がその場から動いていないか確認していた、そして陽太からそう返事が返ってきては安心からか一息付いてはそう言っていた、だがその事から察するに先ほどの足音は雪奈だと明乃はわかった


「…ん?ということはさっきの足音は夜桜か?」


陽太もまた同じく明乃の言った事を大体理解したのかそうどこにいるかわからない雪奈の名前を呼んではそう言った、そして陽太のそんな名指しからか


「っは、はい、ごめんなさい、先ほどはいきなり目の前が真っ暗になってしまい混乱してしまって」


若干鼻声が聞こえる事に泣いたのか?そう陽太は思ったが声色から察するに先ほどの慌てぶりはもうなくなっている事がわかった


「…こんなこと聞いても無駄かと思いますが夜桜さん貴方は今自分が一体どこにいるかわかりますか?」


この暗闇の中無謀かと思いつつ念の為と思ったのかそう明乃は雪奈の名前を呼んでは聞いた、それに対してか雪奈か誰かわからないがゴソゴソとなにかし始めた、この事に陽太は少し驚く、だがそれよりも気がかりな事が一つあった、それはこの暗闇が時間の事だった、と考えている間に雪奈はなにかわかったのか喋った


「…多分、なんですけど…この部室の中にあったパソコンの机の所へんかと思います…」


雪奈は何故そう言えるのか?それは勿論目、視界じゃなく感覚、手で周りにある物を所々触っていたのである、そしてパソコンの机、そう言った理由はパソコンのような、そんな機械に触れていたからだった。そして明乃はそれを確認した事からか頷いていた


「…そうですか、なら大体私の横、大体一、二メートルぐらい間が空いた所らへんに夜桜さんがいて、そして私の真正面に狩野くんがいるんですね、大体各自場所を把握しました」


明乃は一体なにがしたいのかよくわからないがそう二人の場所を確認していた、またそこでそろそろ聞いても良いと思ったのか陽太は聞いた


「…なぁ、氷野」


「・・・?どうしました?」


「・・・いや、ちょっとこの暗闇というか…まぁ、この暗闇ちょっと長すぎないか??さっきの夜桜のはせいぜい一、二分ぐらいで全部雪は消えた筈なのに…もう多分四五分経過してるぞ?、それに腕時計のライト付けても全然見えないし…」


そう、陽太の言う通り明乃が二人の場所、そして雪奈は自分の場所確認、そして陽太がこの経過時間を図っていた、勿論性格じゃない事ぐらいはわかっていた、だが頭の中で計算していたのだった、そしてその結果四五分と経過していたのだった、勿論陽太はもしかしたらと思っては腕時計のライトを付けたりしてみた、だが完全に光を遮断されているのか付けてるかすらもわからない、そんな状態だった、またまさに今まで感じた事がないような、それ程までにこの部屋は暗くなっていてもし長時間いた場合発狂する可能性があるような、それぐらいに暗くなっていた、つまりは完全な「闇」だった


「・・・そういえばそうですね、私は二人の位置に集中していた為気づきませんでした…」


「っ…わ、私も気づきませんでした…そういえば確かに狩野くんの言う通りいつまで経っても晴れませんねこの部屋…」


陽太がそう知らせた事からか二人は唸っては考え始めた、一体なにを考えているのかわからないが少なからずこの状況を打開する事を考えている事だけはなんとなくわかった陽太は


「・・・俺も大体はこの部屋がどうなってるのか覚えてるから一旦ドアを開けてみるよ」


陽太はそう言ってはこの部屋、部室に入ってくるドアの方を想像してはそう言った、何故今までその事しなかったのか、それは怖かったからだった、何が怖いのか、それはこの暗闇がもしこの部屋だけじゃなく外、つまり廊下まで漏れ出てしまったらとそう考えての事だった


「…確かにそれが一番、かと思いますがちょっと待ってください…」


「っ…なんでだ?」


陽太は感にしかすぎないが明乃の言いたい事が大体はわかったが、それでも一応聞いていた


「…理由は貴方もわかっているかと思いますが、もし、このわけのわからない黒い煙らしき物が廊下に出てしまったら、ただそれだけです…」


「っ…じゃ、じゃあどうするんだよ…?」


案の定と言わんばかりに考えていた事と同じ事を言ってきた明乃に陽太は舌を丸めてはそう言った、またこの完全に太陽すらも完全に遮断したであろうこの状況をどう打開するのかと陽太は思っては聞いた、そしてそれは雪奈も同じ事を思っていたのか言った


「ひ、氷野さん、ではこの状況一体どうすれば良いんですか…?」


やはりこの状況、だんだんと不安に思えてきたのか雪奈は少し声が震えている事がわかった、またそんな雪奈の問いに明乃は沈黙、考えているのか、または打開の策がなく黙ってしまったか、そのどちらかだった、また普通ならこれだけ時間が経っていれば暗闇に目が慣れる筈が慣れるものも慣れない事からこれは完全に闇なのだと陽太はわかっては体を震わした、とそう思っている時に明乃はようやく案が浮かんだのか話し出した


「…今私が思い浮かんだ事は果たしてこの状況を解決できるかどうかわかりません…それでも良いですか…?二人共…」


ようやっと明乃が話し出した事からか陽太と雪奈は平常心というよりも落着きが戻ったのか返事した


「やらないよりなんでも良いから試しにやった方が良いからやってみよう」


「私も狩野くんと同じく賛成です、氷野さん、なんでも良いですのでお願いいたします、もしかしたらこの状況を打開できるかもしれません」


なんだかんだと言って一番頼りになるのは部長である明乃である為陽太と雪奈は少し無責任に思うもそう言った、そしてそう聞いた明乃は一瞬驚くも言った


「・・・わかりました、ではお二人に頼みたい事があります、念の為ですけどお二人は目を瞑ってください、勿論ただ目を瞑るだけじゃなく手でちゃんと目元を隠してください、良いですか?」


明乃はこれから一体なにをするのかわからないがそう陽太と雪奈に向けて忠告した、そしてそう聞いた陽太と雪奈は目を瞑っては大人しく従い目元を手の平で覆い隠した


「氷野、いいよ」


「氷野さん、お願いします」


「・・・わかりました、それでは絶対に間違っても目を開けないでください、いいですね?、特に狩野くん、間違ってもこっそり目を開けるなどそんな事をしないでくださいね」


「っ…しねえよ…」


「あはは」


明乃は一体これからなにをするのかわからないがそう何故か厳重に忠告した、しかもそれは特に陽太にだった、陽太はそう忠告された事に苦笑いしてはそう言った、また今の会話が面白かったのか雪奈はクスクスと笑った


「…それでは、お二人が目を完全に隠した事を見越してやります…」


暗闇でよくはわからないが明乃は右手に付けているリングに意識を集中させてはその数秒後リングから謎の高い音が鳴り響いた、そしてそれと同時にか明乃の右手の手の平には謎の黄色く発光した球体の玉のような物が現れた、そしてその球体の光はまず間違って目で見たなどあった場合は失明どころか下手をすると焼け溶けるんじゃないか?そのぐらいの眩しさを放っていた、また今のリングの音に陽太と雪奈は気づいたのか混乱している様子


「っな、なんだ今の音…?」


「っ…え、え…?」


「・・・落ち着いてください、それと決して今目を開けないでください、また多分ですが打開できるかと思います」


明乃の手の平の上にある謎の発光した球体はだんだんと明乃の手から離れては中に浮き上がって行った、そして浮き上がったその小さな球体はどんどん大きくなっていった、またこれだけ明るい為か雪奈はともかく陽太は


「…っな、なんかすっげえ明るい気がするんだけど…」


「!まだ明けてはダメです!!」


もう大丈夫なのかと誤解した陽太はうっかり腕を下ろしそうになった、そこでようやく二人の位置を確認できた明乃は陽太の元へ一気に飛んでは腕を下ろしそうになっている陽太の腕を掴んでは止めさせた


「!?っひ、氷野…だよな!?」


「・・・私です、後絶対に腕をまだ離さないでください、目、失明しますよ」


「っ…ぇ…」


半分脅迫というより脅しに聞こえるその言葉に陽太はそのまま言葉通り受け取っては顔を真っ青にした、またそれは陽太だけじゃなく聞いていた雪奈も顔を真っ青にしていた



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