優しさうえの病的悩み
「っおぇ…っ!!っ…!!?」
あれから陽太は鉛のように重たい体をなんとか動かしては足元をふらつかせてはトイレに駆け込んでは急いで個室のトイレに駆け込み体の中から逆流してくるであろう内容物を便器に吐き出していた、ただ体調が悪く気持ち悪いだけならまだしも何故か頭はふらつき、また視界もぼんやりとしていた、霞むような、そんな状態に、そして最悪な事に同時に耳鳴りもし次々と胸のそこから吐き出さんとばかりに次々と内容物が逆流しては止まることを知らないのか食道が悲鳴を上げているのを無視しては吐いていた、意思とは反し勝手に条件反射で毒素を出さんとばかりに出している為なのかわからないが陽太は痛さのあまり嗚咽しては便器から顔を離した、だが思った以上に頭が、三半規管が狂っているのかトイレのドアに背を付くようにしたがふらついては思いっきり尻を強打するようにしては転んだ
「っ…はぁ…はぁ…っ…」
腹の中に入っていた内容物、全てを吐き出してしまったのかいくらか今先ほどまでの吐き気はなくった物のまだ吐けと言わんばかりにまた吐き気に襲われそうになっている事に陽太は慌てて口を抑えては顔を真っ青にした、またいくらか頭の中がだんだんと普通の通常思考に戻ってきていたのか陽太は「なんで突然、いきなりこんな事に」そう思っては、また再び襲ってきた吐き気に息を切らしながらなんとか震える足を動かしては便器に顔を突っ込まんばかりに急いで体を持ち上げては吐いた、だが流石にもう出す物がないのかただ単純にお腹が締め付けられるような、そんな痛みが襲ってくるだけだった
「っ・・・」
出したことでスッキリしたのか陽太はぼんやりとする中なんとかその吐いた物を流そうとレバーを回しては流した、そしてそれと同時にその個室の空間に居たくないと思ったのか半場乱暴気味に個室のドアを開けてはドンッ!!と叩き付けるように開けた、だがそんな音も今は陽太の耳の中に入っていないのかなんとも思っていない無表情を浮かべてはトイレから出てはトイレの入り口の水道の蛇口を思いっきり捻っては上に向け口の中に思いっきり水を入れた、そして口内に水が入った事を確認してはうがいをし、吐いた。またなにを思ってか陽太はこんな冬にも限らず頭に思いっきり水を掛けては蛇口を捻り止めては鏡を見た、ぼんやりとする視界だがだんだんと頭を濡らした事からか視界から靄が消えては自分の姿が映っていた
「・・・・・・ひっでぇ…顔面…」
濡らしたことからか黒い前髪が目に掛り、そしてちゃんと直した筈の寝癖も何故か水に濡らした事からか元に戻ってはだらしなくなり、ぐしゃぐしゃになっていた、だが幸いな事にそこまで髪の毛が長いというわけでもない事からまだマシだった。だがそんな事よりも一番酷かったのは顔面だった、目の下は完全に真っ黒と言うよりも肌色事態が白くなり、唇も紫色に変化していた、目もまた死んでいるとまではいかないもののほぼ、死んでいた
「・・・・・・なに、やってんだろ…俺…」
先ほどまで普通に会話をし、話を聞いていたにも関わらず突如いきなり少し雰囲気が変わった事から何故か拒否反応のような事が起こりそして今トイレに駆け込んでは吐いていた、この事から陽太はトイレの入り口の前の壁にもたれかかるようにしては足から力を抜き尻を付いた
「・・・」
ただただ思うことは謎の喪失感に似たような、そんな感情、吐いたせいもあったが、なによりも心の中がぽっかりと穴が開いたような、そんな気分を味わっていた、また同時に頭の中に思い浮かぶのは先ほどの明乃と雪奈の聖人と言わんばかりな、自分とは全く違った考えを持ち、そして言っていた事だった、そしてそんな二人を表面上だけで見ては勝手に浮かれていた自分を陽太は思い出しては髪の毛をかきむしった、恥ずかしさから、自分の気持ち悪さから、そしてあまりにも自分とは真逆な二人に陽太は歯を噛み締めては俯いていた
「…俺って…なに、してきたんだろ…」
内面を知ろうとせず表面だけを見て、そしてたったの三日間やら数時間やらとそんな短期間という間だけで勝手に決めつけ判断していた自分に陽太は呆れては、呆れすぎているのかそんな自分に笑う事すらもできず呆然としていた、「特異な人間」だから明乃と三日間接し、そしてこれだけ話をしていればだいぶ仲良くなれたと自惚れ、その挙句雪奈に言われたから自分と明乃はかなり仲が良いんだなと勘違い、完全にとまではいかないがたったの三日間だけで勝手に判断していた事に陽太は自分に呆れては呆然としていた、だがこれはまだマシな方で雪奈のことに関しては昨日放課後偶然たまたま虐められているのを見かけ自分が気に食わないから、あの子はきっとなにも出来ずこれから虐め続けられ下手をしたら一生もののトラウマを植え付けられ人生を壊されるのではないか、そう勝手に思い判断した挙句に話をしようともせずましてや話したこともない相手に一言声を掛ける事などせず即座に襲い掛かっては暴力を振り、そしてその相手が絶対に悪い、やられそうになったからやっただけに過ぎないなどそんなサイコ当然思考に陽太は震えていた、いくら明乃に肯定され、そして周りからも仕方がない、などそんな事を言われたとしても今更ながら陽太は震えていた、理由としては先ほどの雪奈の止まる事を知れずに自分の意見を押し通した事が原因だった。あのような強い自分の意志があるにも関わらず、しかも他人の幸せが自分の幸せ、血生臭いことが大の嫌い、つまりはあのような会話をしようともせず初めて会った人に襲い掛かった自分は一体どんな面を下げてこの目の前にいる人物と会話をしているのか、どんな心境で一緒の空間に居るのかと陽太はそんな事を思っては頭を悩ませていた
「・・・あいつ…絶対俺の事頭おかしい奴だって、そう思ってるよなぁ…」
いくら虐めをしている者に関してもあのような他人の痛みがわかるなど、その様な事を言う奴は少なからず後々になってその虐めをしていた、してきた者に関しても「同情」のようなそんな心を芽生えさせてはその虐めをしていた本人を一方的に会話をしようともせず一方的にボコボコにしたサイコパスな自分を内心恐れているに違いない、本当は嫌いで近づきたくない奴なんじゃないのか、と陽太は完全に混乱しているのかそう頭の中で疑心暗鬼のような、そんな状態になっていた
「…何考えてだ俺…」
そんな事はただ単に言い訳の理由にして逃げているだけに過ぎないんじゃないのか?そう陽太は思った、本当は自分と違う二人に、心が綺麗すぎる二人に、自分とは全く違う真逆な光のような綺麗な二人に怖くてそのような酷い事を考えているんじゃないのか、そう陽太は考えては頭を抱えた、とそんな事を持っているうちにカタッ、カタッ、と廊下を反響させては来た
「・・・・・・大丈夫、ですか…?」
「・・・・・・氷野、か…」
外面だけで判断し内面を全く見ようとしなかった自分にそう明らかに心配だと、そう言っているかのような表情を浮かべては来た明乃に陽太は心が痛んだ、そんな目を向けられるほど自分とは深い関係があるわけでもないし深い何かがあるわけでもねぇだろと、陽太は自分の愚かさにそう思っていた
「・・・・・・私も完璧超人なんてわけでもありませんので貴方が一体何に悩んでいるのかわかりません…ですからただ一つ言えることがあるとすれば…貴方が今悩んでいることを話してください…」
「・・・」
「・・・・・・なんでそんな事を言わなきゃいけないのか、そう思っていそうな表情を浮かべていますが…貴方の今のその顔面は…とても酷いです…誰が、どう見ても…」
今までこの三日間で向けてきたことがないようなそんな陽太の酷い視線に明乃は少し暗い表情を浮かべては俯くも顔を上げてはそう言い、ゆっくりと足音を立てては陽太のすぐ傍まで、すぐ横に近寄った
「・・・・・・一体、先ほどなにがあったのか…話してくれませんか…?」
完全とまでは言わないがほぼ完全に目から活力という物が完全に消え失せては死体その物のようなそんな枯渇している酷い瞳に明乃は内心驚きつつも目線を合わせてはそう聞いた
「・・・・・・あぁ…わかった…」
こんなくだらない事を説明したところで時間の無駄だし、なによりこの場に雪奈がいないという事は雪奈
は今頃部室で待たされているという事、ならこんなくだらない事すぐに忘れてしまえば良いのではないか?そう陽太は思った、だがそれはきっと雪奈を見た瞬間にまた思い出してしまうだろう、現に明乃を見ただけでも心が荒れそうになった、なら雪奈を見たら一体どうなる?想像すらも付かない自分に陽太は震えては説明をしよう、話をしたら多少は楽になるんじゃないか、そう陽太は思っては説明する事にしたのだった、またそう思うと同時に対して深い関係でもなく、ましてや友達でもないくせしてこんな自分の悩みを聞いてくれる明乃に陽太は感謝していた
「・・・って、事なんだ…」
陽太は喋る気力を失いながらもなんとか先ほど自分が思っていた事をなんとか頑張っては説明した、途中きっと笑われるんだろうな、などそんな事を思っていた陽太だったが明乃はそんな事なく真剣な表情を浮かべてはずっと無言で陽太の隣に体育座りしては聞いていた
「・・・・・・なるほど…そういうことだったんですか…」
虚ろな目を浮かべては俯く陽太に最後まで聞いた明乃は苦しそうな、寂しそうな表情を浮かべては横目で若干覗き込むようにしては陽太を見ていた、だが陽太は勿論そんな視線に気づく筈もなく俯いては頷いていただけだった
「・・・・・・この事に関しては個人差があり、思った事など分かれるかと思いますが…少なくとも私は貴方の話を聞く限り……別に普通な反応かと思いますよ?」
「・・・っぇ…」
明乃から反ってきた返答が陽太が予想していた事とかなり違ったのか陽太は多少目に光を取り戻しつつゆっくり顔を上げては明乃を見た
「…確かに貴方から見た場合は先ほどの私と夜桜さんの会話はとても聖人なんじゃないか、神様なんじゃないか、天使なんじゃないのか、そう思ったかもしれません…ですがそんな事は決してありません、ましてや貴方は私が聞く限り自分は最低な人間、そう言っていますが私は全くそんな事思いません、確かに貴方と会ってからまだ三日しか経過していなく、互いにほとんどなにも知りませんしなにより一番は見た目、第一印象で決まってしまいます、私に関しては初日にて貴方にかなり酷い暴言を吐きました、もうこの時点でまず聖人なわけがありませんし…っは、はっきり言って貴方より私の方がずっと酷いことをしてきました……これ以上は少し話がなくなってしまいますので要点だけ言いますが…別に貴方は普通です、後…貴方が自分で思っているよりも私も貴方とそれなりにまだ三日ですがそれなりに仲良くなれてると私も思っています……ですから用は貴方は全くもって普通ですし、また貴方は私と夜桜さんをやたらと美化しすぎです…後気づいていないかもしれないので言いますが貴方はそこらの人達よりもずっと人のことを、他人の事を、気持ちを考えられる優しい人です、現にこうして私と夜桜さんの印象の事について体調を壊すまでに悩んだんです、貴方は他人の気持ちを考えられる優しい方ですよ、ちゃんと自分に自信を持ってください、またこんな事で体を壊していてはこれから先やっていけませんよ、蛆虫さん」
明乃自身余計な感情が混ざってしまったのかやたらと同じ事を何回も言ってはそう思った事をぶちまけていた、陽太が日頃思っている事を全く普段聞けない事からなのかわからないが明乃はそう言っている最中何回かどこかしらで恥ずかしさからか微かに赤面していたような気がした
「・・・俺が、優しい…?」
明乃の話を聞いている最中何回もそう自分に向けて言ってきたことに陽太は頭を抱えた、自分の一体どこが優しいのか、ただ単に浮かれていただけの気持ちが悪い奴なんじゃないのかと陽太は色んな感情がごちゃ混ぜになっているのか頭がパンクしそうになっていた
「!はい、貴方は優しいです、まぁ全く自分では気づかず、しかも自分を見下ろしていますが…逆に私からすれば貴方のような人は生きてきた中であまり、…いえ、見てきた事がありません」
「…?見てきたことが、ない…?」
陽太自身自分が一体どんな奴なのかとわかっていない為にそう言ってきた明乃に陽太は顔を向けた
「……はい、私の周りではそのような人はいなく、逆に言ってしまえば私の嫌いな人達ばかり…、…いえ、私の過去はどうでもいいですね、それよりも貴方は自分の自己評価がかなり低く自分の事ばかり低く見ています、私も人のこと言えた立場じゃありませんが貴方は自分を見下ろしすぎです、また貴方は私と夜桜さんと違い真逆だと先ほど言いましたが全く合っていませんから」
「・・・・・え」
明乃が少し感情的になっては少し睨むようにしては見てそう言ってきたことに陽太は冷や汗掻いてはそう反応した
「…貴方は自分を私と夜桜さんと逆だと言いましたが私からすれば、いえきっと夜桜さんもここにいればきっとこう言いますよ、貴方は自分で気づいていないだけで本当は私達と同じ気持ちを持った部類、なのだと」
「!!」
何故かそう明乃が言ったことに陽太は胸を打たれた、何故かはわからない、ただわかるとすれば先ほどまで痛んでいた心が浄化されたような、温かい気持ちになっていた事だった
「…人間という生き物はバカでしてね、どうしても生きている内では自分の事を低評価してしまい、また相手と見比べてしまう修正があるんです、まぁこの競争本能がなければなにも発展もしないんですが…とりあえず私から言えることは貴方は余計な事を気にしすぎなんです、私から言わせてもらえば貴方は夜桜さんよりも優しい方だとそう思っていますよ」
「っ!!?は、はぁ!!?」
明乃からの突然のびっくり発言に陽太は思わずそう大声をあげては立ち上がった、あまりにもおかしなその発言に
「…先ほども言いました通り貴方は他人の事を良く考える、他人の気持ちを考えられる事ができる優しい人です、逆に私からしてみれば何故そのような事で悩むのか私には理解ができません」
「っ!?」
本当に明乃は理解が出来ていないのかなんとも思っていない表情を浮かべてはそう言った、それに対し陽太は冷や汗掻いたまま固まった
「・・・そろそろ夜桜さんが可哀想ですので戻りますよ、・・・後、最後に一言、貴方のそのような考え方、今のこの現代の中では希少価値とまで言えるぐらいの優しさを持っています…是非ともその優しさを欠けることなくずっと思ってほしいと、そう私は思っています…またもう一つ、別に夜桜さんは貴方のこと嫌ってなんていません、それはただ単に貴方の考えすぎ、というよりも悪い方へ考えすぎです、それと昨日の虐めの事に関してですが貴方の行動はなにも間違ってなんか絶対にありません、どんな理由であれ最初に虐めをした方が悪いんですから、それがただ単に反ってきただけです、因果応報です、それとなにより貴方自身が本当はわかっていると思います、夜桜さんがそのような、血生臭い、争いごとが嫌いだとしても貴方が助けてくれた事に、夜桜さんは絶対に嫌いになんかなりません」
明乃なりの励ましなのかかなり感情的になっているのがわかった、理由としては倫理が欠け、ほぼ感情で思った事をそのまま言っていたからだった
「・・・本当に、そう思ってくれてるのか…?」
いくら明乃からそう言われようとも本人が言っているわけじゃない為に陽太はそう言い立ち上がっては離れていく明乃に立ち上がっては俯いては言った
「・・・さぁ、あくまで今のは私が思ったことですから……後そんなに気になるのなら夜桜さんに直接聞けばいいじゃないですか、この事に関しては私はあくまで予想しかつきませんから、っ…それよりも早く行きますよ、夜桜さん待っていますから…」
明乃自身疲れたのか欠伸をしては涙目になってはそう言い部室の方へ歩いて行った、陽太はそんな明乃に不安に思いつつ、だが心の中ではやはりこのままではだめだと思ったのか先ほどの明乃が何回も褒めてくれた事を頭の中に一生懸命植え付けるようにしては部室へ明乃の後を付いて行った
明乃の会話がだいぶおかしくなっちまった…、
後、人の感情って難しいな…(書くのが)




