思念力、時として相手を感化させる
「…つまり、その氷野の説明の仕方だと俺達「特異な人間」は誰にでも出来る、って事なのか??その、相手に伝えるってやつは」
「!・・・はい、出来ます、ですがそれはそれなりに訓練が必要な事です、後夜桜さんが昨日やった事は無意識の内から、私から身を守ろうと本能で勝手にあぁなったんです、まぁ夜桜さんの場合は正直な故に私を半場暴走させる方向気味になりましたが…」
明乃はそう陽太の後ろに隠れている雪奈に苦笑いしてはそう説明した、ただそう聞いていた陽太は一つ不可解な事が思い浮かび聞いた
「…一つ気になったんだが、その夜桜があの氷の霧みたいな奴を出す前から氷野、お前焦ってたけど、あれはなんなんだ?」
その説明ではかなり成り立たないのではないか?そう思ったのか陽太は言った、そしてそれに対し明乃は目を大きく見開いては大きくため息を付いた
「っな、なんだよ…」
「・・・いえ、貴方はいらない所で頭がキレるんですねとそう思いため息付いたんです」
「っは、はぁ・・・」
「・・・その事についてですが貴方達に説明するのはまだ早いと思いますので勝手な話ですが拒否らさせてもらいます」
「・・・っえ、えぇ!?」
一番肝心なところを聞かせてもらえない事に陽太は大声をあげてはそう言い戸惑った、それに対し明乃は少し不快そうな表情を浮かべては言った
「…詳しくは言えませんが確かに私は夜桜さんのその思念を受け取る前から豹変、とまではいきませんが焦っていました、そして最悪な事にそこで運悪く夜桜さんの念を受け取ってしまい私は昨日のように完全に豹変しました、つまり火に油、これが一番の例えようですね」
明乃はそう苦笑いしては言いパソコンが置いてある机に腰を掛けては腕を横に伸ばしたりとしている、またそう聞いた陽太は俯いては頭の中で整理し理解していた
「・・・なるほど、っえ、ってことはつまり夜桜のその思念を伝わった人って氷野みたいに感化されて…」
「…いえ、それは先ほども言った通りいろんな性格の人がいますので…たまたま昨日は私が夜桜さんと性格が反対だった為にあぁなったんです、普通の人の場合はあぁはなりません」
明乃はどこか遠くを、虚ろなそんな目をしては俯き気味な表情を浮かべてはそう言っていた、陽太はそんな明乃の話を聞いては思った
「・・・つまりは…それって氷野はー」
陽太は今明乃が言った性格が反対だという事にある事を思い浮かび言おうとした、だが明乃が突然動いては陽太の後ろ、雪奈の方へ歩いて行ってしまった事に言えなかった、陽太はそんな明乃を見てはどうでもいいか、そう思ったと同時に明乃は何をする気なのかと後ろを見ようとしたところで雪奈に腕の裾を握られた事に気づいた
「…別に氷野はなにもしないから気にしなくて大丈夫だよ」
「!っで、でも…」
「…夜桜がなに気にしてるのか俺にはわからないけど、少なくとも夜桜は別に氷野を怪我させたわけじゃなくてあくまで感化、させただけだから大丈夫だよ」
今の会話の中から大体なにか予想なのか付いていた陽太はとりあえず言ってみよう、そう思ったのかアドバイス気味にそう言った、そしてその思った事は雪奈の思っていた、怖がっていた事と一致したのか俯いていた顔をあげては驚いた表情を浮かべては陽太を見ていた、陽太は突然顔を上げたかと思いきや目を合わせてきた雪奈に思わず照れそうになり後ろを向いては目線を外した、雪奈は目を外しては後ろを向いてしまった陽太に残念そうな表情を浮かべ、またそう思うと同時に真ん前に手を出してきた明乃に驚いた
「っひゃぁ!!?」
「っ!?ひっ…!?な、なんだど、どうした!?って、氷野、なにしてんだ・・・?」
耳元で突然悲鳴を上げられたことに陽太は驚くと同時に振り返った、そしてそこには明乃が何故か腕を伸ばしている事に気づいて陽太は冷や汗掻いてはそう言った、そして明乃はなんとも思っていなさそうな表情を浮かべては言った
「…なに、と言われましても、初日に貴方に渡した物と同じ物です、「特異な人間」である以上この指輪は絶対です、夜桜さん、この指輪をどの指でも良いですので嵌めてください」
涙目で震えている雪奈に明乃は近づいてはビクつく雪奈の片方の手を持っては手の平に指輪を渡した、その指輪は明乃と陽太が所持している指輪と同じだった
「!っ…こ、これって…か、狩野くんが付けてる指輪…」
「…そういえば俺、こんな指輪付けてるのになんで昨日家族になにも言われなかったんだ…」
一見ただの普通の指輪と変わらないため陽太はそう言っては家族、母親と妹は気遣ってくれたのかもしれないなどそう思っては恥ずかしさから顔を真っ赤にした
「・・・あぁ、その事ですか、この指輪はあくまで「特異な人間」にしか見えていませんので大丈夫ですよ、安心してください、またもし仮に見えていたとして貴方に彼女か誰かがいるなどそのような事シスコンである貴方に思うわけがありませんので安心して大丈夫です」
「っ…べ、別にそんな事思ってねぇよ…って、つまりは…夜桜は昨日の放課後の時から俺のこの指輪、見えてたのか?」
「!あ、は、はい…最初狩野くんのこの指輪を見た時は彼女さんか誰かがいるのかなぁ、って思ってたんですけどでも、違ったんですね…安心しました」
素直な故にその笑みを浮かべてはそう雪奈が言った言葉は誰がどう聞いても「好き」そう捉えてしまうような言い方だった、だが陽太はそんな事思いつつスルーした、また陽太と同じく明乃も目を瞑ってはスルーしていた
「…なにが安心なのかわからないけど、そっか、まぁ俺達三人だけに見えてるならまぁ、良いか」
「!三人ってことは、氷野さんも・・・?」
「はい、そうです、まぁこの指輪はそんな色恋などの意味ではなくこの「特異な人間」である以上、そしてこの部活にいる以上絶対必衰物ですので、そこら辺は誤解のないようにお願いします」
微妙に色恋沙汰に似たような雰囲気を感じたのかそう明乃は聞いてきた雪奈に忠告と言わんばかりに目を瞑っては説明した
「っは、はい…え、えっと…それじゃあ……!」
どの指に付けようかと悩んでいた所でふと陽太のその付けている指を見ては雪奈もその指にしようとそう思ったのか陽太が嵌めているその指と同じ指に指輪を嵌めた
「!そこって俺と同じの…」
「はい、狩野くんと同じ指に嵌めてみました、思ったよりも邪魔にならないんですね」
「っそ、そっか…」
笑みを浮かべてはなんの偽りも誤魔化すこともなくそう見てきては言ってきた雪奈に陽太は苦笑いする事しかできなかった、また素直なのは時として怖い、そうも思った、またこれは陽太だけじゃなく明乃もまた若干怖い、そう思ったのか冷や汗掻いては横目で見ていた、陽太はそんな明乃を見てはこうも思ってい、それはこの雪奈の行動は無意識、また、自分の行動にわかっていないのだと、教えてしまってもいいが、それは可哀想だからやめておこう、そう陽太は思っていた




