悲しみの先にあるもの 後篇
「っごはっ!!?」
だが勿論そんなアホな考えは地面に背中を打ち付けると同時にどこかへ吹き飛びただただ背中を打ち付けた痛みに咳き込んだ
「っぅぅいたぃ……ん…?って…!!っご、ごめんなさい!!!!か、狩野くん…っ!!」
転んだ筈がそんなに痛くないことに雪奈は自分の下になにかがある事に気づくと同時に陽太がせき込んでいる事に気づいては雪奈は顔を真っ青にしては急いで立ち上がり陽太の両腕を掴んでは持ち上げた、そして急いで持ち上げ座らせた所で後ろ、陽太の背後に回り背中を摩った
「っごほっごほっっ!!」
「っほ、本当ごめんなさい…ごめんなさい…」
雪奈は涙目になりながらも一生懸命謝っては陽太の背中を擦り続けた、そしてようやく陽太も呼吸のペースが戻ってきたのか後ろに振り向いた
「っ…だ、大丈夫だよ…ごほっ…アハハ…」
「っぅぅ…ごめんなさぃ…」
かなり申し訳ないと思っているのか涙目になっては顔を青ざめてはそう謝っていた、陽太はそれにどう反応すれば良いのかとそれから五分間ぐらい雪奈が泣き止むのを待っていた
「…っそ、そろそろ、大丈夫、か…?」
「・・・はぃ…」
ようやく五分ぐらい経った所で雪奈が泣き止んだことに陽太は確認していた、また雪奈に頼みにより陽太は先ほど思いっきり吹き飛ばしたスマホを見つけては取り撮った写真、画像を消していた、勿論ゴミ箱の中からもちゃんと
「・・・よし、はい、ちゃんと消したよ、わかるかな?」
「!は、はぃ…っほ、本当ごめんなさい…狩野くん…せっかく私のこと…」
「っあ、あはは…気にしないでよ…後もし誤解されてると大変だから言うけどさっき俺が言ったことは本当に思ってて言ってることだからあんな女二人の言うことなんか鵜呑みにしなくて平気だから、ね?後頭上げてよ…」
こんなに申し訳なさそうに人のことを思えて泣ける人なんてそうそういない、ましてやこんな頭を下げてまで謝る人なんかいるわけがない、これは完全にあの女二人は妬みからそう悪口を言っていたに違いないそう陽太は思っては言った
「!っっは、は、はぃ…その…ありがとう、ございます…っ」
陽太に言われたことが余程恥ずかしかったのか顔をあげるも目線を合わせずに顔を真っ赤にさせてはおろおろと辺りを見回してはそうお礼を言った、また陽太はそんな雪奈を見ては今更すぎるが自分が一体なにを言っていたのかと思い出したのか足の芯から頭の先まで一気に熱くなるのを感じた、また体中に脂汗が噴き出てきていることにも気が付いた
「っ…そ、その、さ…」
「っ!!は、はぁい…!!」
陽太に言われたことが余程頭の中に残っているのか雪奈は裏返ったような声を出してはその自分の声がおかしい事に気が付いたのかまた段々と顔を真っ赤にさせて目から涙を出しては泣き出しそうになっていた
「っ!も、もう泣くのは抑えてくれるかな!?さ、流石に…!」
「っぅ、ご、ごめんなさぃ…」
流石に感性豊かにも限度があるだろと陽太は困ったのか慌てて雪奈にそう言った、そしてそう言われた雪奈は慌てて目元を吹いては俯いた、そしてそれを見た陽太は落ち着いたのか一息付いた
「っと、とりあえずさ、風邪引いちゃうから歩きながら話そうよ、ね?」
「っは、はぃ…わかりました…」
もうある程度陽太は慣れたのか手を差し出してはそう言い雪奈の手を引っ張っては立ち上がらせた、また雪奈も陽太に対しての申し訳なさからなのか羞恥なことなど忘れ普通に手を預けては立ち上がった、陽太をこれ以上困らせてはいけないと一生懸命目元を拭いていた、大泣きとまでいかずただ涙を流す程度の事だった為か住宅地には日響かず助かっていた
「っそ、それじゃあ行ける?」
「!っは、はい、もう、行け、ます…」
「っそ、そっかそれじゃあ行こう、後少しなんだよね?家」
「っ…は、はい…そうですよ、後少しで私の家です」
泣き止んだところで陽太のその手のぬくもりを感じたのか雪奈は少し顔を赤くするも不思議とその手の体温が心を落ち着かせてくれたのか普通に笑みを浮かべてはそう頷き言った、そしてそんな雪奈を見た陽太は驚くもいつも通りの普通な雪奈に戻っているとわかり同じく笑みを浮かべては手を引っ張り雪奈の住宅がある所まで行った、本当の所は途中までと言った所だったがいつの間にか雪奈の家の周辺まで来ていたことに陽太はもうどうでもいいか、と考え来ていたのだった、そしてそれから数十分歩きながら雪奈から色々とその辛い一週間分の話を聞いた、そしてその内容から察するに段々と虐めは酷くなり最終的に暴力に走ってきた、そう辛そうな表情を浮かべては言っていた、陽太はそんな雪奈の表情を見ては勿論心が苦しくなった、その雪奈が一言一言いう度に言葉に重みがあるのか胸の上に鉛のような重りのような物が乗っかってきたようなそんな気がしていた、そして雪奈がその一週間分の酷い虐めを話し終えると同時に家の周辺に付いていた
「ここからすぐそこの角を曲がった所だから、もう大丈夫ですよ」
「…そっか、それじゃあ、また明日だね」
一応話し終えたことが、同年代の人に相談できた事が嬉しかったのか雪奈は不思議と笑みを浮かべてはそう言っていた、そしてそんな雪奈の笑みに陽太はつられて微笑んではそう言った
「っ…そ、その…狩野くん…」
「!ん?」
瞳を微かに揺らしてはそう言ってきた雪奈に陽太はどうしたのか、と見た、そして雪奈はそんな陽太にちゃんと目を合わせては言った
「…その…私の、聞いて、どう、思いました…?」
雪奈は強張ったような表情をしてはそう言ってきた、その表情から、瞳から読み取れることは怖がっているのだと、そうわかった、自分の話を聞いてどんな反応をされるのかわからずそれで怖いと、そしてそんな雪奈に陽太は中途半端な生半な言葉を伝えてはいけない、そう思っては言った
「…なんて、言うんだろうな…一言では表すことはできない、んだけど…良いかな…?」
「!!っは、はい…お願い、します…っ!!大丈夫です…っ…」
雪奈はそう自分に言い聞かせるようにしては言った、だがやはり怖さが残っているのか体全体はぶるぶると震えきっていた、これは寒さなんかじゃんく怖さ、恐怖からなのだと陽太はわかった、そしてそんな雪奈を見ては思わず抱きしめたくなるような、包み込みたくなるようなそんな衝動に駆られそうなるもなんとか耐えては言った
「っ…俺は最初夜桜にはこの内容を聞く時躊躇したんだ…夜桜をこれ以上傷付けてどうするんだよって…でも、そう思うと同時に俺は、俺にはその夜桜の今回の虐めについての内容を聞く責任があるんじゃないかって、そう思ったんだ…理由は簡単なんだ…俺は自分の勝手な感情で突っ込み、そして夜桜を助けた気分になってた…でも、そんなの全然助けたことになんてなってるわけがなくて…ただのヒーロー気取りをしてるガキなんだって…だからちゃんと今回のこの虐めの件について聞くべきなんじゃないかって、同じ苦しみを知る事によって、同じ痛みを知る事によって、それでやっと助けることができるんじゃないのかって、そう、俺は思ったんだ…」
陽太はそう苦しそうな表情をしてはそう言った、また同時に自分のその言った事があまりにもバカバカしいにも程があるんじゃないか、そうも思えていた
「っあ、あはは!!お、俺なに言ってるんだろうな!ついさっき初めて夜桜と合ったばかり、なのにさ…!あ、あはは…と、とりあえずすっげえ説明下手になっちゃったけど俺が思ってるのはこんな所なんだけどって、あっ、ご、ごめん…そういやこれ全然夜桜が聞きたい事と違う、よなぁ…」
改めて自分が言っていることが違いすぎることに陽太はやらかしてしまった、と思いながら雪奈を見てみた、だが全然そんなことはなく雪奈はただただ涙を流しては口元を隠していた
「っよ、夜桜…?」
「っ…嬉しすぎて…泣くことしか、できません…っ…」
声を押し殺しては雪奈は目元を擦ってはそう言っていた、そして陽太はそんな雪奈に思わず困ってはどうしようかと迷った所でふと手の事を思い出しては雪奈のそのもう片方の空いている手の方を握った
「っんぅ…?」
「・・・今までずっと我慢してきたんだから泣きなよ、な?」
陽太は今自分がしてあげられる事は今の今まで積りに積もってきたものを全て吐き出させてあげること、これが一番のことなのだと陽太はそう思い言っては優しく柔らかい笑みを浮かべては思いっきり引っ張った、引っ張ったことにより可愛らしい女の子の高い悲鳴が聞こえたがそんな事は無視し陽太は抱きしめた、だが残念なことに陽太と雪奈は同じ身長の為肩に顔を埋めるような形になってしまった、だが雪奈はそんなこと必要もなく、ただ陽太のそんな言葉、そしてこのつもりつもっていた事のせいか陽太のぬくもりを感じたその瞬間一気に感情が爆発したのか陽太の肩に顔を埋めては声を押し殺さずただ泣き叫んだ、途中声が漏れそうになるもそんな事は気にもせずただ陽太は優しくあやす様に背中を撫でては泣くのが収まるまでただ撫で続けたのだった
すっげえ今回話が長くなってしまいました…(というか陽太お前キャラ崩壊直前じゃね)




