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悲しみの先にあるもの 前篇

そしてそれからのこと陽太と雪奈は気まずくなりなんとも言えない微妙な空気が漂い、その空気から早く抜け出そうと陽太は雪奈に早く帰ろう、そう提案しては学校から出たのだった、また学校から出たは言いものの外はもうすっかりと真っ暗になっており陽太は雪奈を途中まで送るかどうか、そう考えていた、陽太達が通っているこの高校がある場所はそこまで田舎ではなくどちらかと言えば都会な方で、でもその学校の周りはそんなに住宅地、と言うより人気の少ない場所に作られていた、住宅地はあるはあるがそんなに合ったわけでもなかった、その為陽太はいくら都会と言えど不審者がいる場合、可能性がなくもない、そう頭の中で考えては途中まで送ろうかどうか、そう悩んでいた、だがそう悩んでいた所でその悩んでいる時間が少し長かった為か考えることだけに集中し雪奈のことを放置したままその場に固まっていた、その為放置されていた雪奈はいい加減どうしようかと悩んだ結果陽太に話しかけていた


「っあ、あの、狩野くん」


「・・・」


「っか、狩野く~ん…?」


「・・・っえ、あ、ご、ごめん、どうしたの?」


話しかけた所でボーっとしては反応が返ってこないことに雪奈はどうしようかと迷いながらも服の裾の部分を掴んでは引っ張り呼んだ、そして裾を引っ張られた事によりようやく気付いたのか陽太は我に返っては謝りながら雪奈に振り向いた


「っえ、えっとですね…そ、そのぉ…途中までで良いのですけど送ってもらえませんか…?っじゃ、じゃなくて!い、一緒に帰りませんか?よ、夜道って結構危ないですし…ねっ?」


今の外の気温がどれぐらい寒いのかわからないがそれなりに寒いのか雪奈は寒さからか、または照れているのか頬を少し赤く染めては白い息を出し、笑みを浮かべてはそう言った、そしてそんな雪奈の提案に陽太は内心自分が考えていた事を先に提案してくれたこと、また先に言ってくれた事に感謝しつつ、でも自分が言うよりも先に言われてしまったことに少し残念がっていた、だがこの期を逃すわけにもいかない、そう思っては陽太は少し勇気を出してみよう、そう思っては先ほど自分が思っていたことを口に出し言ってみた


「っそ、そうだね、うん帰ろう、まだ冬って言っても夜道危ないしね」


「!は、はい!では帰りましょう!」


陽太からの反応が少し怖かったのか雪奈はそんな陽太の反応を見ては心から嬉しそうな表情を浮かべては陽太の隣に笑みを浮かべては立った、また勿論そんな雪奈が突然隣にきたことにより陽太は内心驚くもそんな雪奈の無邪気な笑みを見ては今自分が思っていることがどうでもよくなり自然と笑みを返していた、また今更ながら外からは決して見えることはできないが明乃は一人で帰らせて大丈夫なのか、そう頭の中に浮かんでいた、だがそんな悩みは無駄だと一瞬にしてわかった、何故なら自分が体で一番実感、体験したから、そう思い出しては陽太は思わず苦笑いしそうになるもなんとか押し殺しては雪奈を途中まで送ることにしたのだった


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~^


「…そういえばさ」


「っ!は、はい?」


あれから学校から数分歩いた所でなんとか人気がある、と言うよりも住宅地が蔓延っている所まで歩いてきていた、そしてその数分間の間なんとか話題はないかと探そうにもまず学校の事についての話題はNG、それなら普段私生活ではなにをしているのか、とまた他にもそう普通なら聞ける筈が緊張からか完全に頭が回らずその学校から今の今までずっと無言のまま歩いていた、またそれは陽太だけじゃなく雪奈も陽太のそんな気持ちが伝わっていたのか、または同じく完全に頭が真っ白になっていたのかなにも話題、会話が出せないでいた、そして当然二人のそこには無言の圧力、圧迫にも似たような空気が漂っていた、陽太は勿論雪奈もそんな空気に我慢が限界、になっていたところでふと陽太は思い出したかのように頭の中に入ってきたものが合った、それで陽太は隣に少し俯き気味に歩いている雪奈に声を掛けた、勿論声を掛けられた事、そしてもう一つこの沈黙の空気を中和してくれた陽太に感謝しつつ顔を上げた


「っあ…い、いや…さっきまでさ、凄い慌ててから全然思いつきもしなかったんだけどさ…」


「は、はい」


陽太が思い出したその内容は先ほどの学校のこと、雪奈のことについての内容だった、またしかも思い出したのはどちらかと言えばかなり一番大切かつ重要なことだった、また陽太はそのことについて思い出すもはたして聞いて良いのか、思い出させてしまうのではないか、そう思っていた、だがそう思う一方でこのことについて一応関わった身、自分だけが聞かないのは筋違いなんじゃないか、ただ気に食わない、腹立たしい、この二つの理由だけで荒らし、突っ込んだ自分が本当に雪奈を救ったと言えるのだろうか、そう陽太は思っていた、こんな事ではただ単に自分の感情だけで動いたバカでしかない、と、そして陽太はそう思っては雪奈をまた傷付けてしまう覚悟、嫌なことを思い出させてしまい傷付けてしまう覚悟を決めては聞くことにした


「……っその、俺が今から聞くことはさっきの学校のこと、あの二人についてなんだけど、大丈夫…?」


「!・・・はい、大丈夫です…!」


でもだからと言ってそれは自分の覚悟、気持ちなだけであってそこには雪奈の思いは混ざっていなくただ自分が覚悟をしただけなこと、そう思っては陽太は確認として聞いた、そしてそう聞かれた雪奈は一瞬驚き暗い表情を浮かべるも真剣な表情を浮かべては陽太に目を合わせてはそう言った、そしてそう当然そう頷き真剣な表情を浮かべる雪奈に陽太は自分とは違って強い奴だな、そう思っていた


「…そっか、ありがとう、それじゃあ…俺が聞きたいのは…」


「っ・・・はい…」


「…夜桜はどうして…その、一週間前から虐められてたの…?」


「!!…そ、それは…」


傷付けてしまうことはわかっている、思い出したくない事を思い出させていることはわかっている、でもそれは関わった自分にも、仮にも巻き込まれに行ってしまった自分にも聞く責任がそれはある、そう陽太は思い聞くことにした


「…一週間前、それって俺の予想が間違ってなければまだ入学式の日、最初の日、だよね…?」


一言一言口に出す度に雪奈の表情が暗くなっていく事に陽太は胸を、心臓をなにか釘のような物で打たれているかのようなそんな気分を味わっていた、その純粋さのあまり嫌な事ならとことん表情が暗くなり歪んでいく、そんな表情に陽太は心を潰れされそうになっていた、だがそれでも勇気を振り絞り聞こうとしていた


「…はい、そう、です…」


「…そう、なんだ…ありがとう、それじゃあ本題に入るけど…どうして、夜桜はあの二人に虐められていたんだ…?」


「っ…」


余程思い出したくない事なのか雪奈は辛そうな表情を浮かべては歩くのを止めてしまった、陽太はその止まってしまった事に驚くも当然だと、そんな事思い出したくもない筈、そう思っては歩みよりもうこれ以上はやめておこう、そう思って言おうとした


「っご、ごめん…やっぱ、無理ー」


「・・・ブサイク…臭い…気持ち悪い…」


「・・・っえ?」


近づいてはそう言おうとしたところで雪奈が顔を上げてはそう言ってきたことに陽太は戸惑った、電柱から発せられたその電気により雪奈の顔が照らされた、そしてその瞳からはダラダラと涙が次々と流れていた、そして陽太は思わずその綺麗な瞳に意識を吸い込まれそうになるもなんとか頭を振っては我に返り、また同時に今雪奈が言った事に陽太は大体予想が付いていた、それは虐めの最も代表的で、そして典型的な妬み、嫉妬からの虐めなのだと予想が付いていた、だがそう思うと同時にこれはあまりにも表すには失礼極まりない表現の仕方だと思っていた、そしてそんな事を思っている時に手を握られたことに陽太は驚き見た


「…狩野くん…私って、臭いのかな…?ブサイクなのかな…?気持ち悪い、のかな…?」


「!!」


陽太はそう言ってきた雪奈を見ては背筋が凍るようなそんな思いがした、その雪奈の瞳に映る色は完全に自分に自信喪失した、そんな瞳をしていた、先ほどとはまるっきり違くその瞳はとてもじゃないが本当に同一人物なのかと疑いたくなる程の酷い瞳をしていた、その瞳は綺麗な瞳の筈がその目の奥は永遠と真っ黒な、浴に言う死んだ目、その物だった、そして当然そんな目を見た陽太はなにも言えなくなっていた、だがまた同時に陽太はその瞳を知っていた、それは何より自分自身が一番知っている目でも合った


「…別に夜桜は臭くもないしブサイクでも気持ち悪くもないよ、至って普通な女の子だと思うよ、いや、それは違うか…俺からしたらの話だけど夜桜はよっぽど他の女の子なんかよりも可愛いって、あっ、違うかな…?どちらかというと美人、でもあるのかな…?まぁ、そう俺は思ってるよ、後俺だけじゃなくてほとんどの男子がそう思ってると思う、ただ単にあの二人の女が妬み、嫉妬からそう言ってただけだって、こんだけ美人で可愛いんだから自分に自信持ちなって!後証拠として・・・」


陽太はそんな完全に自分に自信喪失している雪奈をどうしても救ってあげたい、そう思ったのか出来る限り自分が思っている事を焦りながら一生懸命頭を回転させては言った、また倫理じゃなくできる限り自分の感情に任せて陽太はそう言っていた、そしてそう言っては留めの一撃と言わんばかりに陽太はいつの間にか放されていた腕を急いでポケットの中から携帯、スマホを取り出し電源を入れてはカメラモードにし雪奈を写した、パシャッ、とシャッター音がなると同時に雪奈の写真が映し出されていた、陽太はそれを見ては本当に心の底から可愛いな、美人だなと驚きながらその撮った画像を雪奈の隣に急いで歩みよってはスマホを見せた


「ほ、ほら!すっげえ可愛いし美人だよ!あっ!そ、そうだ!丁度撮っちゃったからこれ待ち受けにしたりとかって良いかな・・・・・・てっえ、あ、あれ…???よざ、くら…さん??」


一生懸命説明をするかのようにできる限り褒めようとそう言っていた所で全く返事がないことに陽太は隣に、雪奈に目を向けた、そこで雪奈が完全に顔面真っ赤にしては俯きアニメ、漫画のように湯気を出しては固まっている事に陽太は思わず唖然とするも名前を呼んでみた、だが当然返事がないことに陽太は冷や汗掻きながらこっそりとツンツンと頬を突いてみた、だがこれも返事がなかった


「・・・これ、どうしよう…」


完全に固まってしまった雪奈に陽太は割と本気で悩んでいた、腕時計を見てみてももうあと少しで8時30分になろうとしている事に陽太は今日帰ることはできるのか、とそう虚しさに似たような思いが浮かんでいた、メールは来ていないもの、もし10時を過ぎれば捜索願いを出されかねないと、陽太はなんとも言えない気分になっていた、またこのままここでじっとしていた場合風邪を引く可能性もなくもない、そう陽太は思ってはもう一度雪奈に声を掛けようと今度は手に触れてみよう、そう思い握ろうとした


「っ…よ、夜桜~?大丈夫ー」


そう言うと同時に少し緊張しつつ口内に溜まった唾液を飲み込んではゆっくりとその手を握ろうとした、だがその握ろうとした瞬間だった、突然意識を取り戻したのか雪奈は顔を上げてはすぐ目の前に陽太がいた事によりか顔をボンッ、と音が出んばかりに立てては先ほど陽太が自分に言ってきたこと、そして最後陽太が写真を撮っていた事を思い出したのか恥ずかしさと混乱からか目をグルグルと回転させては陽太に思いっきり抱き着くかの如く飛びついた


「っだ、だめぇぇぇ!!!っけ、消してくださぁぁぁい!!!」


「っへ、ってぶッ!!!?」


突然高い悲鳴が聞こえたかと思いきや思いっきり抱き着くと言うよりもラリアットを咬ますか如く顔を真っ赤にさせては抱き着いてきた雪奈に陽太は思わず変な声を出しては手に持っていたスマホを思いっきり放してしまっては宙を回り地面に落とした、また当然抱き着かれた事により陽太は後ろへ思いっきり転んだ、だがこんな状態でも陽太はバカ、またはアホなのかその時胸に感じた二つの柔らかい感触に脳内完全にハッピー状態になっておりこのままでも良いかもなど、そんなアホな事を考えていた



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