表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/2847

人は誰しも少なからず汗は掻く

そしてそれからと言うものどうやら陽太達のこの件についてはあまりそこまで重大な問題にならかったのか、またはそんなに先生達は広めたくないのか、もしくは酷い話になるがそこまで陽太達に構っている暇もなく仕事に戻ったのか先生達は特に出迎えもなかった、良くて想像できたとしても保健室の先生が下校した、と他の先生達に報告していてそれで出迎えてこなかった、この可能性が一番だったのかもしれない、そして陽太達は特に先生達に挨拶等しなく下校したのだった、だがその前に雪奈のカバンを教室に置きっぱなしにしていた事を忘れていて陽太達は先ほど暴れたであろう全然良い印象が残っていない雪奈のクラスへ向かったのだった、だが流石に先生達が荒れた机、椅子、また散乱したであろう教科書等、すべて片づけられていた、陽太と雪奈は教室に来てはその通り荒れていた教室の中が戻っている事に安心と共になんとも実感が沸いていなかった、またあまりに衝撃的だった為なのかその教室の中の漂っている匂い、そして空気が陽太達の頭の脳の中を刺激していた、とは言っても何かがあるわけでもない、ただ良いとは思えない不快感に近いような、そんな感じだった


「・・・ここで、俺が暴れたんだよな…」


教室に来ては早速電気を付けては自分の席にカバンを取りに行く雪奈、一方で教室中を見渡しては丁度陽太が暴れ、そして雪奈を蹴っていた女を思いっきり渾身の一撃の如く前の教卓の方に投げ飛ばしたのを思い出していた、そしてまた思い出すと同時に下手をしていたら頭かどこか怪我をさせ「殺して」しまっていた可能性も、と陽太はそう思っては気分が悪くなる思いをした、またそう想像しては背筋が凍るような、寒気を感じていた、そしてそんなことを思っている内に雪奈はカバンを持ってきては陽太の隣に来ていた


「狩野くん、帰りましょう」


「っえ、あ、あぁ…そうだね」


笑みを浮かべてはそう言ってきた雪奈に陽太は悲壮に浸っていた所で現実に戻されては思わず苦笑いしてはそう頷いた、また当時に雪奈のそんな笑みを見てはなんとも言えない思いが浮かんでいた、雪奈と出会う事が出来たのも元々はこの教室を偶然通り掛かったおかげ、だがそう思うと同時にまたここの教室は雪奈を下卑た笑い声を出しては蹴りなど人がやるような行為じゃないことをし、そして虐めをしていた女二人組、そう陽太は思ってはなんとも言えない居た堪れないような、そんな似たような気持ちが浮かんでいた、またいくら自分でやりたくてやった、そうは言ったとしても陽太はただの普通のそこらの一般人で下手をすると他の人なんかよりも全然臆病で弱虫な人間、何故かそう思っては心が痛んでいた、そしてまたそう思うと同時に陽太は一つ聞いて置きたいことが浮かんでいた


「っねえ、一つ、聞いても良いかな・・・?」


「っん、は、はい、どうしました?」


教室から出ようとしていた所で陽太は気になった事がありそれを聞こうと教室の入り口の前で止まってはそう言った、だがその聞きたい内容はある意味では雪奈を苦しめてしまうのではないか、または傷付けてしまうではないか、そう思った


「っあ、い、いや…さ…夜桜、ってさ…」


「っは、はい・・・」


頭を掻いては妙に辺りを見渡しては聞きづらそうにする陽太に雪奈も思わずそんな陽太のなんとも言えない緊迫した空気を感じ取ったのか瞳を揺らしては緊張していた、そして陽太は気を引き締めたのか真っすぐ雪奈の目を見た、だがやはり聞きにくい部分もあるのか引きつった表情を浮かべては聞いた


「・・・っ言いたくなかったら言わなくて良いんだけど…今、この教室で夜桜にとってどんな感じなんだ…?」


「!」


微かに微妙に瞳を揺らしては引きつった顔をし、また辛そうな表情を浮かべてはそう聞いてきた陽太に雪奈はなんとも言えない思いが浮かんでいた、それはここに入学してきてから今日で一週間、たったの一週間だがなんとも言えないとてつもなく長く感じたその「時間」に雪奈は暗い表情を浮かべていた


「っ!あ、い、いや!辛かったら別に何も言わなくていいー」


雪奈のそんな表情を見てか陽太は、やってしまった、そう思っては慌てて肩に背負っていたカバンを床に叩き付けるように置いては雪奈に近寄りそう言おうとした、だがその次の瞬間の雪奈から反ってきた反応に陽太は驚いた


「…確かにまだたったの一週間だけでした、でも私にとっては凄く長いような辛い時間でした…なんでこんなに長いのかなって…もしかしたら高校生活このままずっとこんな辛いのかなって、そう思ってました…もう嫌だな、って…半分諦めかけてました…ですが、そう思ってた時、今日狩野くんが助けてくれました、救い出してくれました…凄く辛くて嫌な教室でした、嫌な学校だなぁって思ってました…でも、今この教室に来てみたら雰囲気が変わってました、なにか心が晴れたみたいな、そんな気分ですっきりしたみたいな…だから本当にありがとうございます狩野くん助けてくれて」


とても無邪気で小さい子供のようななんの裏表がない笑みを浮かべてはそう両手を握ってきてはそう雪奈は言ってきた、これでこの話について何回目なのだろうか、そう思うかもしれないがそれ程に雪奈にとっては救いな話だった、そしてそんな雪奈からの思っていた事と全然違う反応が返ってきたことに陽太は驚いていた、また同時に両手を突然握られた事にも驚いていた、細長いほっそりとしたその色白の両手、手汗なんて物はなにもなくサラサラとしていて、でも暖かくもなくどちらかと言えば心地が良いような冷たさに陽太は不思議と心が落ち着いてきていた、だが陽太はそう思うと同時に自分から手汗が出てきている事に気づいた


「っおわぁ!!?」


「っひゃっ!?」


落ち着ていた所をその緊張のあまり自分の両手から出てきていた手汗に気づいては陽太は少し乱暴気味に慌てて放した、また当然突然大声を出しては乱暴気味に手を放した陽太に雪奈は驚き高い悲鳴を出しては後ろに下がった


「っ!!あっ、い、いや!ごめん!夜桜!」


怪我なんてそんなことをさせてはいまい、そう思うも爪かなにか引っ掻き怪我をさせてしまっていたら、そう思うとと陽太は慌てて近寄った


「っあ、は、はい…ただ、驚いただけで…っそ、それよりいきなり手、握ってしまってごめんなさい…」


また一方で雪奈は突然自分が両手を握ってしまった事が原因でこうなった、のだと思ったのかしょぼくれたような表情を浮かべては俯いてはそう謝った、そしてそんな雪奈に陽太は


「っい、いや!別に夜桜のせいなんじゃなくて俺の手汗が付いちゃったかもってそう思ってさ!!だからぁ…」


陽太は慌ててそう自分の両手を見せるように説明した所でそんな事を大声だし、しかもその手汗が出ているであろう手を見せようとした事に慌てて恥かしくなり手を引っ込めようとした、だがそんな所で突然両手を思いっきりガシッ、と音がでんばかりに掴まれ握られた事、また今回は先ほどと違いただ握るだけじゃなく指も絡ましてきたことに陽太は思わず驚いては顔が引きつった、またしかもその細い華奢な腕からは出るとは思えない力に驚くと同時にほんの少し恐怖も感じた


「っ!!よ、よざ、くら・・・?」


何故か俯いたまま思いっきり力を入れては握ってくる雪奈に陽太は表情が読めず思わず反射的に下から覗こうとした、だが覗こうすると同時にゆっくりと顔を上げては言ってきた


「…っべ、別にそんな手汗なんて気にしません!っか、狩野くんは気づいていないかもしれませんが私もて、手汗す、凄い方なんですよ!?」


「っえ、って、ぁ…」


微妙にピンクと赤を混ぜ割ったようなその瞳をウルウルと涙を溜めては顔を真っ赤にしては少しどもりながらそう言ってきた雪奈、陽太はそんな雪奈の言う勢いと気迫のような物に圧されると同時にふとほんの少しだけ雪奈の手が温かくなったと当時にほんのりと湿ったような、そんな物が両手に伝わってきた事に思わず目線を雪奈の目からその握られている両手に目が行っていた、そして両手に伝わってくる確かな温もりと微かな湿り気に似たような感触に数秒間見ていた、とそんな事を思っていた所で


「っぅぅ…か、狩野くん……」


「え…って、あっ、ご、ごめんっ!!」


完全に顔、耳元まで真っ赤にさせては今にも泣きだしそうに目元に涙を溜めている雪奈に陽太は数秒考えた所で今のこの現状を理解しては慌てて離した





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ