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本音を晒すことはとても気分爽快

早退し家に帰宅していた陽太だったが一方で明乃達は理科の実験と言うことで理科室に来ていた、席は班という事で各自座っていた、班決めは席替えの時に決めており、と言ってもその班決めをしたのは担任だった、明乃の班のメンバーは二人いた、まず一人は陽太だった。席が隣同士という事もあり確実、そしてまたもう一人は陽太のもう隣の如月沙世だった、運が良いのか悪いのかわからなかったが今回は確実に運が悪かった、何故ならその三人の中の一人、陽太が早退してしまったからだった、明乃は無口というわけではなかったがかなり静かな方で話すことがほぼなかった、そしてまた一方で沙世もまた全く話をしない方、というよりもまず名前すら覚えられているかわからないぐらい暗く薄い存在だった。つまりここに陽太がいた場合多少は明るい雰囲気になっていた筈だった、そしてその事を見越してか明乃は実験室に来ては内心舌打ちしていた、自分の班の席に座るも陽太が早退した事はできるだけ早く言っておいた方が自分も特に巻き込まれずに済む、そう思い先生の所、前へ行き説明した


「あの、先生、ちょっといいですか」


「?はい?どうしました?」


「あ、いえ、狩野君が早退したのでそれを言っておいた方がいいかと思いまして」


「あら?そうなの、わかったわ」


先生はそう明乃の言った事を確認しては名簿表を出しては出席、遅刻、早退、欠席の中、早退の部分にチェックを入れた、丁度他の生徒の部分も目に入り見た明乃だったが、どうでもいい、そう思い戻ろうとした


「・・・よし、ありがとう氷野さん、次からももし狩野君かえっと…如月さんが欠席、早退した場合はこうやって早めに教えてもらえると助かるわ」


「…はい、わかりました」


明乃はそう口に出しては席に戻り座っては思った、今回陽太の事をわざわざ報告したのはあくまで先ほどのお詫びとしてやっただけで普段はこんな面倒な事はしたくもない、自分には関係もない、次からは絶対やらない、そう思っては俯き溜息付いた、とそんな慣れない事をした事に疲れている明乃に


「…っぁ、ぁの…」


「…?如月、さん…でしたっけ?」


「っ!う、うん…!」


横から声を掛けてきた沙世に明乃は顔を上げ、横を向いてはそう聞いた、明乃自身他人に特に興味がない、というわけではなかったが沙世の影の薄さに多少疑問に思ってはそう聞いた、そして一方で名前を憶えられていた事が嬉しかったのか沙世は笑みを浮かべ二回頷いた、後ろで束ねられた髪の毛がその反動で揺れては甘い匂いが漂った、白い布のようなリボンがその黒い髪に似合いとても可愛く見えた、見た目が良いのか余計にだった


「…同じ班みたいですね、よろしくお願いします」


「!う、うん!、よろしくお願いします!…っぇ、ぇっと…ちょっと、聞いていいかな…?」


「・・・?どうしました?」


聞きにくそうにする沙世に明乃は体を横にし向き合った、沙世は聞きにくそう俯いていた顔を上げてはなにか決心したかのような表情をしては言った


「・・・っか、狩野君って…ど、どこにいったか、わかる…?後少しで授業始まっちゃうんだけど…」


沙世は明乃が怖いのか、または話しにくいのかかなり聞きづらそうにしてはそう聞いた、明乃はそんな沙世に目を瞑り筆記用具からシャーペンを出しては静かに言った


「…狩野君は体調が悪いらしく先ほど私の所に来て早退すると言いまして帰りましたよ、なので大丈夫です」


「っっえ…」


かなり、余程驚きの事だったのか沙世は目を大きく見開いては瞳を微かにゆらゆらと揺らしている、明乃はそんな沙世に気づくも視線を外し黒板に書かれているページを開こうと教科書、ノートを開いた


「・・・黒板に開く教科書のページが書いてありますので開いた方が良いですよ如月さん」


「!あ、う、うん…そう、だね」


沙世はそう言われては慌てたように教科書に手を付けては黒板に書いてあるページを開き、ノートも開いた、だがまだ先ほどの事が気になるのか教科書を見ては横目でちらりと明乃を見てはまた教科書をと、往復している、流石の明乃もそんな沙世の行動にムズムズと気になりだしたのか


「・・・なにか、聞きたい事があるんじゃないですか?」


「!!え、えっと…う、うん…」


「・・・私自身見当は大体付きますがもし、という場合もありますので念の為言ってくださると助かります、言ってくれますか?」


わざわざ自分から話しやすい状況を作るなんて面倒な事をする必要もない、そう思った明乃だったがこのままではだいぶ時間が掛かる事に足され、挙句には授業中そのうじうじ、さわそわとされては授業に集中できなくなる、そう明乃は思いできるだけ話しやすい状況を作ろうとそう言った、そして話しやすい状況ができた事に沙世は顔を上げ明乃に目を合わせては言った


「…っわ、私の勘違いなのかもしれないんだけど、ね…ひ、氷野さんとっ…か、狩野くんって…と、友達、だったり、するの…?」


瞳を小刻みにふるふると揺らしてはそう言った沙世に明乃は多少動揺しつつも冷静を保ち言った


「・・・別に私は彼とは全くの無関係です…ただ席が隣なだけです」


「っ!そ、そうなんだ!ご、ごめんね?へ、変な事聞いちゃって…」


そう言っては目を瞑り頭を下げた、そんな沙世を見ていた明乃はこう思った、きっとその謝りには勘違いされている陽太と自分を含めた事に対して失礼、という意味で謝ったのだろう、と


「…別に大丈夫です、それより頭を上げてください、頭を下げるような事じゃないですよ」


「!う、うん…本当にごめんね…?で、でも…どうして狩野君はわざわざ氷野さんに…?」


「・・・わかりません、…一つ言えるとしてはこのクラスの雰囲気を考えて敢えて私に伝えてきた、という事じゃないんですか?」


このまま長話をしては色々と面倒な事に巻き込まれる可能性がある、そう思った明乃は出来るだけ話に終止符を打とうと多少陽太に申し訳ない、と思いつつもそう言った


「!・・・っそ、そう、なのかな…って、そ、そういえば…氷野さんは…狩野君の事、どう思う…?」


そう明乃を下から見るように直視してきた沙世に明乃は選択を間違えてしまった、そう思い舌を巻いた


「・・・どう思うですか…そうですね…まぁ…」


はっきり言っては陽太の名前が出てくる時点で明乃は毒舌を何度も何度も先ほどから吐き出しそうになっていた、そして今も我慢をしている…だが明乃自身ももう疲れ、と同時に目の前にいる人物には別に言ってしまっても大丈夫なのでは?、と周りの雰囲気とは少し違う事に気づき、胸に溜めていた事を吐き出した


「・・・しいて言えば彼はドの字が付く変態でマゾですね」


「・・・・・・っっへ…?」


我慢していた事が胸、喉からやっと出た事にスッキリしたのか明乃はとても柔らかい笑みを浮かべてはそう言った、口から出た言葉にしてはかなり酷い言動だったが何故かとても嬉しそうで先ほどまでの堅い表情はどこかへ消え本当に心の底から嬉しそうな表情をしていた、そしてそれを聞き、見ていた沙世は明乃の口から出た見た目に反した毒舌に驚くも一番驚いていたのは明乃の笑みだった、先ほどまでの話しずらい硬い表情はどこかへ消え、とても嬉しそうな柔らかい表情で心底嬉しそうな、でもその言動からはそれだけじゃなくもっと、別の何かが含まれていて、とりあえずそんな嬉しそうな表情に沙世は見惚れた、そしてそんな表情に沙世は見惚れるも目の前の人物を、明乃を硬い表情から一気にここまでの笑みにした陽太に心が揺らぎ、また二人には何かある、そう思いなんとなく悔しさに似たような感情、または知りたい好奇心による感情なのか胸が、心がざわついた




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