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見た目と力は反している

だが、それと同時に何故こんな事を考えているのか、と陽太は思った。怪我をしたにも関わらずそのような事を何故か考え出した事に陽太自身もわからなかった、考えられる事と言えば痛みからの現実逃避、それだけしか考えられなかった、もしくは明乃と陽太の圧倒的な力の差、そのどちらかだった。


「・・・あんな華奢な腕、体から一体なにをどうしたらあんな力が出るのか・・・」


陽太はそう考えては明乃の体つきを想像した、明乃自身が背が高い為なのか、もしくは他の女子とは違ってスタイルが良く特徴的なのかとても印象深く覚えやすくすぐに想像できた、だがどこをどうみてもとても細く、とてもじゃないがあんな物、竹刀を片手で振り回せるほどの筋肉を持ち合わせているとは思わなかった


「・・・いや?違うのか…?あれは筋力じゃなくてなにか…こう…」


陽太はそう何かを考えては難しそうな表情をした、そしてそんな陽太を隅に


「一体何をそんな小難しそうな表情をしているのかわかりませんが私はそこの壁の所でじっとしていてください、そう言いましたよね?」


いつの間にか帰ってきていた明乃はそう言っては陽太の近くによりゴツッ、と鈍い音が出るぐらいに足を蹴った、そして蹴られた事に気いた陽太は肩をビクッと驚きつつ体を反転させ明乃を見た


「!あ・・・帰ってきてたのか」


「・・・はぁ、今の反応からして貴方は私が話しかけたにも関わらず何も気づかなかったらしいですね、もしくは気持ち悪く考えて私に蹴られるまであくまで起きないでいた・・・可能性が十分と思い浮かんで気持ち悪いんですが・・・」


明乃は一体何を想像したのかわからないがそう言っては持ってきた氷で顔半分を隠してはゴミを見るような眼で陽太を見た、そんな明乃に陽太は起き上がっては数回瞬きしては思わず苦笑いした


「それはどう見ても考えすぎだろ・・・まぁ、怖くて気づいてないフリはしてたけど・・・まさか蹴られるなんて思いもしなかったけどな…」


陽太はそう言っては明乃の足を見た、そしてまたしても陽太は思った、あんな細い脚にもあれほどの蹴力があるんだな、と、それほど痛くなかったとしても結構響いた事を覚えていた陽太は思わず息を飲んだ


「それは人が言った事に素直に従わなかったせいです、それと後5分で昼休みは終わりますので、途中ですみませんが私は先に戻ります、後貴方はこの氷で手を冷やしたらこの包帯で手を覆っておいてください、その腫れ具合では下手をすると先生が誰かに言われる可能性がありますので、では先に戻ります」


そう一気に説明しては明乃は制服に着替え戻ろうとした、一気に説明された事に陽太の頭は数秒呆然としたものなんとか整理が付いた所で


「っちょ、ちょっと待った!」


「?なんですか?こんなのでも私は無遅刻無欠席を目指しているんですよ?用があるなら早くしてください」


「す、すげえどうでもいい…っじゃなくて!この続きはいつやるんだよ!?」


突然竹刀を渡されては一方的にやられ、挙句にはなんの説明もなしに戻ろうとした明乃にこの後の事について説明してほしい、そう思い呼び止めた。明乃はそんな陽太の言葉に振り返っては言った


「・・・貴方のその怪我からして今日はもう無理でしょう、ですから続きは明日にする事にします、また先ほどの貴方を見ていて思った事は明日からはちゃんと防具を付けてやった方がいい、という事がわかりました、では時間がないので先に戻らさせてもらいます」


明乃はそう言っては今度こそ走って戻って行った、そこで陽太は思わずこの部屋の奥にある時計を見た、そこには1時28分と書かれているのを見た、授業開始時間は1時30分からでそれを見た陽太は


「・・・氷野、あいつ大丈夫かな・・・?」


足が速いと言ってもこの部屋から階段を上るのにかなり体力を使う+無駄に長い事に到底間に合うとは思わず陽太はつい溜息が出た、もしこれで遅刻をしていた場合どのぐらいの悪態、嫌みを言われるのかと


「・・・まぁ、いっかというか俺完全に遅刻じゃねえか・・・!!」


他人の心配をしているよりも自分の心配をしろよ、と陽太は焦りながら制服を着た、だが先ほどの怪我をした指が邪魔をし着るのにだいぶ苦戦した


「っくっそ…いてぇ…」


人間という生き物は反射的に痛い部分は無意識に見てしまう光景があるのか陽太はつい無意識に腫れている指を見ては目を反らした、明乃自身はそこまで酷くはない、そう言っていた筈がその指はかなり痛々しく腫れ上がっていた


「・・・今思ったけど氷野の基準で言う怪我の酷さってどれぐらいなんだよ・・・」


そう思っては想像した、がとてもじゃないぐらいに計り知れないぐらいな怪我が想像できた、とそんな所で陽太は我に返りこんな事をしている場合じゃない、そう思いなるべく急いで階段を上った、だがここでも手が邪魔をしだいぶ遅れ、ここだけでも数分使いかなり苦戦をした、そして部室の部屋に戻ってきては急いで部屋を出た、だがそれと同時にこの部屋は一体誰が閉めるんだ?そう思った


「・・・っこれ、どうすりゃいいんだよ…」


ここでもし誰か他人に入られた場合かなりまずい事になる、陽太はそう思ってはなんの手を打つこともなくただ茫然と部屋の前で立っては考える事をやめたのかこのまま部屋が自動的に閉まってくれたらどれだけ有り難いか、などあまりにも都合が良い事を考えては部屋のドアノブを捻った、そしてどうせ無駄だろう、そう思った時だった


ガチャン


「・・・っえ、えぇ!?」


叶うはずもない思いが叶った事に陽太は驚愕しつつもう一回ドアノブを捻った、だが何度やっても開く事はなく鈍くうるさい音だけが響くだけで開く事はなかった、そしてそんなドアノブを確認した陽太は喜びのあまり歓声しそうになるもなんとか堪えた、だがそれと同時にふと嫌な事も思い浮かんだ、それはもしかしたら壊れている可能性があるかもしれない、そう思ったのだ、だが


「・・・いや、それはねぇな、多分・・・」


もしこれが本当に壊れていたとして自分にできる事はない、しかもこれで余計に動かしもっと酷く壊した場合戻らなくなる可能性もある、そう思い陽太は気のせい、という事にした、だが一応不安の為教室に戻っては聞いてみよう、そう思い陽太は速足で教室に向かった





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