なんだかんだで優しい
「っあぁ~…疲れたぁ…」
「あのぐらいで疲れるとは貴方は貧弱ですか?それとも軟弱ですか?頼りなさすぎです」
「っ無茶言うなよ…」
あれからあの勃発とした争いの中陽太は何回も突き飛ばされては、または殴られとまさに弱肉強食その物を実際に体験しながらなんとかしておにぎり、パンなど色々と買った。そして今なんとかして部室に来ては寝転んでいた
「・・・そういや、なんで部室なんだ??教室で食えばいいのに…」
買った食べ物を渡しては速足で何故か教室ではなく部室の方へ何故か行ってしまった事に陽太は呆然としつつもとりあえず付いて行くことにした、教室に戻ったとしても気まずい雰囲気があるに違いない、そう陽太は勝手に解釈していた
「私は別に教室で食べても良かったのですがそうした場合私は一人で食べる事になります、別に私は一人で平気ですが貴方の場合は嫌でしょう、クラスの皆からは完全に不良だと思われています」
「ですからそんな教室でご飯を食べた所でおいしくもなんともない、そう思い私はここへわざわざ来たんです、理解してくれましたか?感謝してください」
「わざわざ貴方を一人にしないようにとやったんですから、普通だったらこんな事しません、ただ貴方が私と同じ部員、仲間だということで仕方なく一緒に食べてあげるのです、そこをちゃんと理解してください、わかりましたか?豚足」
「・・・いろいろと言われすぎててよくわからなかったがとりあえず、まぁ、ありがとう、結果的に俺を一人にしなかったんだろ?」
気を使ってくれた、これだけでも嬉しかったのか陽太は少し心躍りながらそう言った、そして明乃はそんな陽太を無視、または見なかったふりをしてはおにぎりを手に取った
「それではいただきます」
「!あぁ、いただきます」
手を合わせてはそう礼儀正しく言った明乃に陽太は変わってるなぁ、と普段周りでは全く見ない礼儀正しさに驚きながらもつい陽太も明乃の真似をした、普段全くやらない事をやった為か多少違和感を感じながらも、でも何故か嬉しいような、そんな感覚が体を巡った
「アムッ、もぐもぐ、一つ、気になったんですが」
「あ~、ん?」
買ってきたサンドイッチを口に入れようとした所で突然呼ばれた事に気づき口からサンドイッチを離し、明乃を見た
「いえ、別にそんなに大した事じゃないんですが貴方はお弁当とか持ってきてないんですか??」
「!あ~、俺弁当だとか作るの面倒だからさ、こうやって買ってんだよ、まぁ偶に母さんが作ってくれたりするけど」
陽太はそう言ってはサンドイッチを口に持っていき食べた、パン屑が床に落ちないようにと手で押さえポロポロと落ちてくるパン屑を取っては袋の中に入れた
「・・・そうなんですか、まぁ貴方は見る限り全く料理とかしなさそうですしね・・・」
「もぐもぐ、っ人を見かけであまり判断しない方がいいぞ・・・俺だって中学の頃は・・・ま、まぁ偶にクッキーだとか作ってたし・・・?」
陽太はそう苦し紛れに言っては頭の中で作っていた時の事を思い出していた、そして頭の中に思い浮かんだは真っ黒なクッキーか粉の入れすぎのパサパサなクッキーだった、そしてそれを思い出しては苦笑いした
「もぐもぐ、ゴクッ貴方のその表情から推測するにできた、とは言えない顔ですね、まぁ大体予想する所焼く時間を間違い真っ黒焦げにしたかなにか材料の入れる量を間違い食べられたものじゃないくそまずクッキーができたか、このどちらかですね」
「っ!ごほっごほっ!」
あまりにも的確すぎるというより完全に合っている予想に陽太は思わず咳き込んだ、そしてそんな陽太に明乃は目を細め見ては次のおにぎりに手を出し食べた
「あむっ、もぐもぐ…そのような漫画のように咳き込む人私初めて見ました、わざとですか?それとも本当に咳き込んでるんですか?もし本当に咳き込んでいるのだとしたら貴方は相当なドジですね、普通なら驚きのあまり固まる所なんですが」
「っ…確かに漫画みたいに咳き込んだけど今のは単に器官に挟まっただけだぞ…ま、まぁ確かにクッキー真っ黒焦げだとか材料の入れ間違えだとか結構あったけど・・・い、一個だけ失敗せずに作れたんぞ!」
そのクッキー、一個にどれだけ自信があるのかわからないが陽太はそう言っては誇らしげな顔をした、そんな陽太の誇らしげな表情に多少腹が立ったのか明乃
「・・・たった一個如きでそんな腹が立つ顔しないでください、ぶん殴りますよ?しかもそれは偶然なんですよね?残飯処理さん」
「一体どこから残飯処理が出てきたのかわからないけど・・・まぁ、偶然だな、偶然、でも!俺にとってはそれが最初で最後の一個だったからなすっげえ嬉しかった!」
次のパンに手を伸ばしてはそう言い満足そうにパンを袋から取り出しては食べた、そして一方で陽太の話を聞いていて明乃は疑問に思った事があった
「・・・最初で最後とは一体どういう事なんですか?」
「ん?もぐもぐ、あぁ、それはただ最近じゃもう全然作ってないからさ、今のが最後って事、もう今じゃ面倒だから作る気力とか沸いてこないしさ」
陽太はそう言っては先ほど買ってきた飲み物、ペットボトルを開けては飲んだ、水分が足りていなかったのか陽太は飲んでは心地よさそうな表情をし一息付いた
「・・・そうですか、ところで貴方は何故水なんて飲んでいるんですか?他の生徒を見る限り水なのではなくジュースやらなにやら飲んでいましたが」
「ゴクゴク、っふぅ、なんで水かって・・・まぁ、水が一番安定してるしなんというか、後味がないから良いんだよな、他の飲み物だとなんか後味が悪いというか・・・まぁそんな感じだな」
陽太はそう言い嬉しそうに水をゴクゴクと口に入れては飲んでいる、明乃はそんな陽太を見ては変な人、そう思いながら手元に置いてあるカップを取ってはお茶を飲んだ
「・・・ところでいきなりですが先ほどの話の続きをしたいのですが」
「!もぐもぐ、えっと、氷野はそんな見た目なのに純日本人で他国からの命令でこの学校に入学したんだよな?」
「はい、大体合ってます、一部なにか不快な意味で受け取れる部分がありましたがそれは気のせいという事にしておきます、では出来る限り簡単に説明しますのでちゃんと聞いてくださいよ不良さん」
「っその呼び名やめてくれ・・・結構傷ついているんだ・・・」
陽太はそう言い溜息吐いた、そして以外に傷付いている事がわかったのか明乃は少し驚いた表情をした
「そうですか、ならそれは言うのは出来る限り控えましょう、変態さん」
「・・・うん、それならまだいいわ」
「・・・こんな事を言われて許可する貴方も相当な方ですが、まぁ貴方はマゾでしたからね、問題ないでしょう、少し話が長引きました、説明しますって、なんですかその顔、張り倒したくなるんですけど」
「!あ、い、いや氷野以外に思われると不快なのに何故か氷野に言われると腹が立つというより逆に嬉しいようなよくわからない気持が、ってそれで俺って本当にマゾなのかなって…ってなんだよその顔・・・」
「・・・いえ、すごい寒気というか鳥肌が立ちました、今食べたばかりの物が逆流してきそうでした…」
「っお、俺だって自分で言ってて気持ち悪いわ!!」
予想外に本当に調子悪そうにした明乃に陽太は慌てて顔を赤くしそう言った
「っそ、そうですか・・・それならまだ良かったです、もし貴方がそれで気持ち悪いと思っていなかったらと思うと・・・まぁ、どうでもいいです・・・っそれより話が長引きました、説明に移ります」
少し青白くしていた表情から切り替えようと明乃は自分の頬をぱちぱちと叩いては深呼吸し、言った
「っあ、あぁ」
パチパチと叩いた明乃に驚くもできる限り理解しようと陽太は意識を明乃の話に集中する為手に持っていたパンを全て口に入れ食べた




