初の戦い(模擬戦)
「・・・ちなみにですが、この刀の由来のような物は「草薙の剣」これを見本として作ったそうです」
明乃は自分の右手に持っている刀を見てはそう陽太と雪奈に伝えた。当然とまではいかないが明乃が言った「草薙の剣」、この言葉に陽太は勿論、雪奈は疑問に感じたのか首を傾げた。
「く、草薙の剣、って…」
「それは確か三種の神器の一つ、ですよね…?社会の時間、というか歴史の勉強で出てきました…ですよね?」
草薙の剣、この名前は知られていて当たり前、とまではいかないがほぼ知っていて当たり前と常識範囲の中の知識だった。
またこの草薙の剣、この名前はよくゲームや他神話やらと色々と使われては出てきていた。その為、歴史について苦手な陽太でも流石にその事についてはわかっていた為に思い出しては苦笑いしていた。
何故苦笑いしているのか、理由は明乃が今言ったことをそのまま受け止めてしまっていた為、まるで所持しているかのような、そんな言い方だったのだ。
その為に陽太は誤解しては苦笑いしていた、一方で雪奈は確認しようと思ったのかそう言っては明乃に聞いた、明乃はそう聞いてきた雪奈を見ては言った
「はい、そうです、その日本神話に出てきた三種の神器の一つ、草薙の剣を真似て作ったそうです・・・まぁ、とは言っても流石にそのような代物など手にする事などできる筈もなくインターネットで色々と調べてはこのような形状になったそうです、私としては一体どこがというよりも何故草薙の剣を見本として作成したのか意味がわかりませんが、それに全く似ても似つきません…形状としては握りやすいので別にどうでも良いんですけど…」
明乃自身そう言っては流石に不満があるのかそう少し若干嫌そうな、不満があるような表情を浮かべては言った、だがなんだかんだと刀の形についてはそこまで不満があるわけではないのか鞘から抜こうとはせずもクルクルと指で回していた
「・・・はぁ…」
目の前で棒を回すようにしては回している明乃を見ては陽太はため息付いた、理由は簡単だった、いくら鞘に納めていたとしてその鞘から出た瞬間は一気にただの殺戮武器に成り得る、そしてその殺傷性は異常な程だと陽太は見ただけでなんとなくわかっていた。
その為になんとも思わず振り回している明乃を見ては、本当に同じ一般人なのかと疑いそうになった、またそう思う一方で自分のその右手に持っている黒色の刀を見ては陽太はなんとなく、鞘に手を掛けては少しだけ引き抜いた。
生まれて初めて手にする刀、最初はかなり重たく、到底振り回すことなど不可能だと思っていた、だが簡単に片手だけで持ってはいとも簡単に鞘から引き抜けたことに陽太はなんとも言えない気持ちになった。
ただこの刀はあくまで現代の自分達に合わせて作られた物、自分達の筋力に合わせて作られた物なのだと感触でわかる為、またそれも少し複雑な気持ちになった
ただ一つ、その刃物は本当の物なのだと引き抜いてはわかった、その為少し陽太は息を飲んだ、しかも「刀」など使用するとしても殺戮以外などなにもない為に、それは今持っている物は凶器な物なのだと陽太は少しだけ嫌な気分になった。
「・・・そういえば氷野さん、刀ってここの部分になにか付いていませんでしたっけ・・・?」
刀を持って、触れてはそんなことを思っていた陽太、一方で雪奈はふと気になったことがあっては指さしては明乃に聞いた、ちなみに雪奈が聞いたその部分は柄、つまりは握る部分の上の鍔の事だった
「…あぁ、鍔の事ですか?鍔でしたらよく私は知りませんが本部のなにか自身の本意として付けたくないそうですよ、私からすれば、まぁそこが合ってこそ刀だと思うんですが…、でも邪魔なので私からすれば助かっていますが」
明乃は雪奈から聞かれたことに刀を見てはそこの雪奈が指した部分を見てはそう言った、たまたま聞いていた陽太はそう明乃が言ったことに改めて刀全体を見ては確かに鍔がないことに気付いた。
確かに明乃が言う通り鍔がなければただの真っすぐな棒にしか見えない、ただその鍔がない分持ちやすい為陽太も少しは共感していた
「あぁ、そうなんですか、確かにその鍔の部分がないと刀という感じがしませんが、でも合ったら合ったで邪魔そうですもんね、いざという時なにかに引っかかったらなど、まぁ私自身刀など触れたことも見たことも全くありませんのでよくわからないんですけどね」
雪奈は右手に持っている刀を見てはそう言い苦笑いした、勿論陽太はそんな雪奈の言ったことを聞いては苦笑い、何故なら陽太自身、というよりもほとんどの一般人がそんな刀など触れずに死んでいくからだった。
その為陽太はこんな幼いながらも刀に触れられることができたことに少しだけ明乃を見ては感謝していた。
しかもその刀は自分専用の刀など決して今の時代の人では無理な事だった為に尚更だった、とそんな事を思っているうちに明乃は流石に今の雪奈が言ったことに口を出さずにはいられなかったのか苦笑いしては言った
「・・・夜桜さん、普通は私達はこんな物騒な物、触れることもできませんので…普通なことだと思いますよ?」
雪奈の言ったことが結構面白いと思ったのかそう言ってはクスクスと口元に手を当てては微笑んでいた、少し若干バカにしているようにも見えるもそんなこと、雪奈は気にする筈もなくそう明乃に言われては恥ずかしがるような、そんな表情を浮かべては優しく微笑んだ
「…狩野くん、氷野さん可愛いですよね」
「え?あぁ、まぁ、って・・・・・・へ?」
突然明乃を見ては微笑んでいた雪奈だったがそれが陽太へと顔を向けてはそう言ってきたことに思わず反射的にそう言いそうになるもその言ったことを改めて認識しては冷や汗掻きながら雪奈を見た
「ふふっ、なんでもないですよ」
「っは、はぁ…って氷野、俺達結局着替えたけどなにするんだ?」
明乃同様雪奈もクスクスと笑みを浮かべては微笑んできた事に陽太はわけがわからんと思いながらも思考を変えてはまだ目の前でクスクスと笑っている明乃を見ては陽太は少し目を細めては睨みながらも聞いた、明乃は笑っていたが陽太にそう言われたことからか戻ったような表情を浮かべては言った
「っす、すみません…久しぶりに先ほどの夜桜さんの言ったことが面白くて…」
どれだけ面白かったのかはわからない、だがそう言っては微かにだが目に涙を溜めては若干だがお腹を抑えている事から心底面白かったということは陽太にもわかった
だが陽太は雪奈の先ほどの言ったことがそこまで面白いとは思わなかった為思わず目の前で涙目になっている明乃を見ては肩を落とし苦笑い、また先ほどまで明乃を見ては可愛いなど言っていた本人、雪奈さえも流石に少し恥かしくなってきたのか顔を手で押さえてはおろおろとしていた。
陽太はこの光景をつい第三者視点で見ては絶対にこれは自分がなにかやらかしたなとそう思っては不思議と陽太も笑いが込み上げてきそうになった、だがそんな事は頭を振っては散らした。
「俺はそこまで面白くはなかったけど…、って、そうじゃなくて、次はなにするんだ?まだ部活時間はあるだろ?」
陽太はそう言っては左腕に付けてある時計を確認した、だがそうは言ってもなんだかんだと結構時間が経過するのは早いのかもう二時間は経とうとしていた
「っ…そ、そうですね、本当すみません・・・、それでは珍しく貴方が積極的に自分から行動していますので、特別に早速ですがこれをやらさせてもらいます」
明乃はそう言うと同時にどこかなにか企んだかのような笑みを浮かべてはスカートのポケットの中からなにかリモコンのような物を出しては下、床へと向けてピッ!、と押した
雪奈は次のことが始まると思ったのか少しだけ顔を真っ赤にしては明乃を見ていた、陽太はそんな雪奈を見ては明乃へと視線を戻した。
そしてそのリモコンを押して数十秒経ったところでなにかこの部屋の真ん中付近に黒い円を描いた物が現れては広がった、陽太は勿論雪奈はそんな黒い円を見ては一体なんなのかと目を凝らした
そう目を凝らしては見ていたところでその黒い円の中から次々となにか物体が飛び出すように出てきては床へと着地した
だがその次々と出てきたその物体は今まで見てきたことがないような、得体の知れない生理的に無理だとわかるような、そんな「生物」だったのだ
「・・・っえ、な、なんだ、これ…」
「っ…な、なんですか、あれ!!?」
得体の知れないその生物達は黒い塊からどんどん形状化してはまるでエイリアン、モンスターかのような、そんな気持ちが悪い物体になった事に陽太、そして雪奈は気持ちの悪さ、生物としての危険だという本能の知らせをキャッチしたのか顔を真っ青にしては引いた。
また恐怖からなのか雪奈は後ずさりなどそんなことができなく、体を震わせてはそう言った、またこれは陽太も恐怖からか体を震わせては呆然としていた。
そしてそんな二人を見た明乃はなんとも言えない表情を浮かべては言った
「…あれはシミュレーションを応用して作られたモンスターです、勿論嘘物ですから安心してください、あのモンスター達はあくまで本部が作っただけに過ぎない物ですから…、まぁということですので…あっ、ですがもし攻撃など当たった場合結構痛いですので注意を、死にはしません、ですが打撲ぐらいはしますので、お二人共、鞘から抜いてください。」
明乃はそう言っては先ほどの右手に持っていた刀から鞘を抜いてはそう言い、その鞘の部分を横へと放り投げては捨てた。
そして捨てては逆手へと持っては構えた、また勿論こんな事を突然言われた陽太と雪奈は当然ながらパニックになっていた
シミュレーションを応用した、そう言った、つまりはただの映像にしか過ぎない、その筈なのに何故か怪我をする、この言葉に陽太達は混乱していた
「っ…ちょ、ちょっと待ってくれよ!まったく理解できー」
当然陽太はその明乃の突然の行動、そして言動に置いてけぼりにされた事からかそう歩みっては言おうとした、だがそう言おうとしたところで真ん前に思いっきり柄の部分だが向けられた事に驚いてはその柄の部分、また明乃の瞳を見ては硬直した。
そしてまた一人、雪奈も今のこの状況に驚いているのか瞳を揺らしてはなにも言えない、そんな表情を浮かべていた
「確かに説明不足かもしれません、ですが本番ではこれが当たり前なんですよ、なにもそんな説明なんて生暖かい物なんて、なにもないんです」
一体どんな生き方をしてきたらそんな目になるのかと陽太は今浮かべている明乃のその瞳を見てはゾッとしていた
先ほどまでの普通の女の子のような可愛らしい表情はどこかへと消えてはまるで殺人かなにかをやらかした、命をなんとも思っていなさそうな、とても冷徹で冷めた、光が完全に消えたかのようなそんな瞳に陽太はなにも、言えなくなっていた。
そう、つまりは簡単に言ってしまえば完全に゛人゛がして良い目ではない、そう自信をもって言える、そんな目をしていた
「っ…ひ、氷野、さん…?」
「・・・夜桜さん貴方も同じです、説明なんてそんな事してる暇ではありません、っ…来ます!」
「!?」
そう明乃が言うと同時に陽太と雪奈は前を向いてはそのモンスター達が猛スピードで走ってきていることがちゃんとわかった
しかも後数十メートルで付きそうなそんな距離で、また陽太はそんな目の前の光景を見ては思った、漫画やアニメのように敵が待ってくれるなんてそんな生易しいことなんて、そんな事はないのだと、そしてそう思っては不思議と陽太は何故か体に力が入っては冷静に、無意識に刀を鞘から抜いてはその鞘を後ろへと放り投げていた。
それと同時にか、敵の一体が思いっきり飛んできては目の前にいる明乃へと向かっては腕を振り下ろしていた
だが明乃はそんな敵の拳を避けては思いっきり回し蹴りを放ってはその一体を途方へと吹き飛ばしていた、一体なにが起こったのかわからない様子、だが陽太はそんな光景を見ては不思議と全身に力が入り
「っ夜桜!!刀を抜け!!」
横で呆然としている雪奈の肩を揺すってはそう大声を出して呼んだ、それに対し雪奈は呼ばれた事からか、または大声で呼ばれた事からなのかわからないが自我を取り戻しては震えながら陽太を見た
「ッ!夜桜!!来るぞ!!」
「っ…!!は、はぃ!!」
目の前からぞろぞろと役二十体ぐらいのモンスターが走ってきては迫ってきていることに陽太はそう大声を出していた。
またその二十体の内五体ぐらいがもうすぐ数メートルまで来ていることに陽太は刀を振ってはモンスターに斬りかかっていた、またそんな陽太を見た雪奈は不思議と力が戻ったのか急いで鞘から刀を抜いてはすぐ横に来ていたモンスターへと刀を振り下ろしたのだった。
ようやくここから戦闘です…(嘘物だけど…




