表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「メジェドとチーム・サン・ジェルマン」(セーラー服と雪女 第27巻)  作者: サナダムシオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
31/31

㉛ 弓子の不安

「いやあ、今回、僕の出る幕は無かったですね?」後席の雪村が言った。

「ええ、まさかこんな展開になるとは……やはりメジェド君には敵いませんね?」

 サン・ジェルマンも半ば呆れながら、そう言って苦笑いした。

 当のメジェドは、"どうしたの?早く帰ろうぜ"とでも言いたげな顔をしている……ように見えた。


 件のアビアコ航空機は、無事にサンタデール飛行場に着陸出来たようだった。ただ後々、ポータルを隠していた雲の中で、ズレた時空の17分間が、各方面で物議を醸す事になるのだが、機体も壊れず、死傷者もゼロなのだから、この際、細かい事には、目をつぶって欲しいところである。


 ビートルが名護屋テレビ塔の地下駐車場に戻ると、いつの間にかメジェドの姿は消えていた。

 危機になると颯爽と現れ、トラブルを解決したら、人知れず去って行く。

 それはまるで、"ウルトラマン"のような振る舞いだった。

 科学特捜隊のイデ隊員が、第37話のエピソードで言っていたセリフ「ウルトラマンが居れば我々科特隊は必要無いんじゃないか?」の気持ちが、弓子にも少しだけ分かったような気がした。


 これまでは、"そのポジション"に雪子が居て、次に雪村が居たのだが、そこにセト神やメジェドが、代るがわる入る。近頃はすっかりそんな感じだ。 

 弓子としては、もちろん、雪村の負担が減るのは、大歓迎なのだが、少し寂しい気もした。

(イヤだわ、何て贅沢な悩みなのかしら。)

 自分でもそう思う。


 とにかく今は、来るべき1999年の7月の危機に向けて、強力な味方は、多ければ多い程イイのだ。

 一抹の不安が有るとすれば、あのメジェドが、いつまで自分たちのサイドに居てくれるか、という心配だ。

 真田香子の家に産まれ堕ちたアレは、その仲間である私たちを、家族として認識しているからこそ、味方でいてくれている気がする。


 しかし例えばもし、人類が地球にとって有害な存在だと、或る日神々が断じた場合、メジェドは、私たちの敵側にまわるのではあるまいか?そんな心配をついしてしまう弓子なのである。


 何故ならメジェドが、テレパスの自分に対して、これまで一度も、心を開いた事が無いからなのである。

 そうなのだ。彼は由理子には見せている心を、弓子に対しては決してオープンにしないのだ。


 多分それは、弓子のテレパスが、相手の自分に対する、敵意・悪意・殺意に特化したモノである事と、無関係とは思えない。それ故に、彼女は不安を抱くのである……自分の悪い予感が外れて欲しい。心からそう願う、弓子なのであった。


挿絵(By みてみん)


 以上で第27巻はオシマイです。

 引き続き第28巻もどうぞよろしくお願いします(>ω<)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ