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「メジェドとチーム・サン・ジェルマン」(セーラー服と雪女 第27巻)  作者: サナダムシオ


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① ウチの不審者

 真田香子は、愛知県豊橋市の公立小学校に務める教諭である。

 担当クラスは6年4組。

 専門教科は社会科である。

 が、小学校の先生だから、当然、全教科を教えている。


 そんな彼女には、最近ちょっとした悩みが有る。

 職員室内の男尊女卑思想が、まだまだ払拭出来ないから?

 サービス残業が横行する、職場環境がキツイから?

 ……そんな、当たり前の話ではない。


 ここのところずっと、彼女の家には、謎の不審者が居座っているのだ。

 いや、ソレはむしろ、謎の生物と言うべきなのかもしれない。

 初めてソレに出会った時も、自分の部屋の中だった。

 その時は、出会いがしらだったからなのか、ソレはすぐに走って外に逃げて行った。

 しかし、いつの間にかソレは、彼女の部屋の中に戻って来ていた。


 ソレについては、以前、亜空間レストランの仲間たちに相談した事もあった。

 ソレに詳しい人の話によると、ソレは香子の家に、生まれるべくして生まれた存在なんだそうだ。ソレの必殺技は、眼からビームを出す事らしいが、別に彼女に対しては、害を成さないはずだから、恐れる事は無いと言う。


 そうは言われたところで、慣れるまでは、流石の香子も落ち着かなかった。

 何故ならソレの姿が、余りにも不気味だからだった。

 ソレは、白い布を頭の上からスッポリと被り、下から素足を出している。

 そして目の部分だけ、布に穴が開いて見えている。

 ソレをマンガやアニメのキャラクターに例えるなら、"オバケのQ太郎"、もしくは銀魂に出て来る"エリザベス"だ。


 ソレは常に無言だ。邪魔にはならない。

 でも、何を考えているのか、さっぱり分からない。

 ソレは気がつくと隣に居て、いつの間にか居なくなっている。

 余りにも行動が自由だ。

 そしてソレの行動は、日を追うごとに自由度を増して行った。


 ある日、こんなことがあった。

 彼女が学校の職員室で、テストの答案の採点をしていた時だった。

 ふと気配を感じて振り返ると、ソレが後ろに立っていた。

 彼女は危うく大声を出すところだった。

 しかし、ギリギリでこらえた。


 何故なら、職員室内でソレの姿が見えているのが、どうやら、自分だけのようだったからだ。他の教員たちは、まるでソレの存在を、気にも留めていない様子だった。ただ、物理的にソレはそこに居るらしく、みんながソレにつまずくような現象は、有ったのだった。


挿絵(By みてみん)

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Xからお邪魔します。 シュールでどこか愛嬌のある不審者との同居生活が、コミカルかつミステリアスに描かれていて一気に引き込まれました。
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