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俺は宿の手伝いをしていた。
実家ではなく、王都の宿だ。
路銀が尽きたため、俺は住み込みで宿の手伝いをしながら王都に留まっていた。
なんとかもう一度、運命の人に会いたい。
俺のギフトは未だに運命の人の位置を告げている。
変わらず、あの子がお前の運命の人だと。
彼女は毎日、毎日、あの庭で長い時間を過ごしている。
剣の才能のギフトでもあるのだろうか、きっと木剣を振っているのだ。
俺の望んだ剣の才能か。
いやそれより運命の人が同じ年頃の女の子って……つまり、そういうことだよな?
でもド平民の俺と、貴族の娘さんが、その、結婚? とかそんなわけにはいかないだろうし……。
……ああもうどうしたらいいんだ。
話がしたい。
俺のギフトは間違いなく君のことを運命の人だと指し示しているんだって。




