謝罪と現実。
いつものログハウス風の場所に着くとアイさんとスーツをピシッと着ている1人の男性がいてアイさんがDOGEZAしていてその隣で腕組んでアイさんを睨みつけてる。う~ん。心当たりしかないぞぉ?そう思っていると
「本当にすみませんでしたっ!!」
「えぇっと、ログインの時のですか?」
「はいぃ」
アイさんめっちゃ怯えてるんだけど.......どれだけ怖いんだこの男の人は。その男の人はアイさんを睨みつつ私にお辞儀をしてくる。
「この度は申し訳ありませんでした。わが社のAIがまさか迷惑をかけるとは思わなかったので」
「いえ、大丈夫ですよ。......まぁあそこまでとは思いませんでしたけれども」
「えぇ、まぁ......私たちもですね。それでどうしますか?」
「どうする......とは?」
「AIの交換ならすぐ出来ますが」
「あ~~......別に大丈夫ですよ。このままのほうが安心できるので」
「そうですか?ではそうしますね.......という訳で仕事。しましょうね?」
「は、はぃぃぃ!!」
ひぇ、一瞬背後にブリザードが見えた気がする。そう思ってると男の人が一礼した後にスッと消えていった。男の人が消えた後もアイさんはそのままDOGEZAし続けていた。......アイさんにとっての上司なのかな?アイさんだけっていう訳でもないのかな?
しばらくプルプル震えてたけどバッと顔をあげてこっちを見てくる。その顔は泣き顔で目が真っ赤になっている.......AIで電脳空間なのに泣き顔が再現できるとはなかなかというか普通に驚きだよ。アイさんはまだこっちを見つめてる......う~ん。話しかけるしかないかなぁ
「あの、アイさん」
「は、はいっ」
「えっと、今後もお願いしますね?」
「はいっ!お任せください!」
ガシィ!っと効果音が出そうなほど勢いが強く手を掴まれた。うん。怖かったんだね?うん。わかる。分かるよ?でもねモフモフは止めとこうね?今回は出さずにそのままログアウト処理をしてもらおうかな?
「では、ログアウトお願いします」
「はい。ではまた」
キビキビとした動きで私のログアウト処理をするアイさん。いままでで一番キビキビしている気がする。そんな風に思いながら私は現実へと戻ってきたのでした。......さて色々としますかね。ベッドから降りる前にストレッチを行う。少し身体がなまってたのかちょっと固くて鈍い感じがする。ちょっと身体が温まったくらいで止めておこう。
部屋を出て家事をこなし始める。まずは洗濯物を畳み、それが終わったらお風呂を洗う。後はご飯を作っておこうかな。今まではお手伝い位だったけども夏休みだしね。冷蔵庫を開けると夏にぴったりのご飯が作れるかな。今日のご飯は冷しゃぶサラダに白米、お味噌汁は定番のわかめと豆腐。後は胡瓜とわかめを和えたものを小鉢にしてっと。
ここまでやって時刻は午後7時過ぎ、後はテレビや携帯端末を見ていれば時間はすぐに過ぎると思って椅子に座り、テレビを付ける。テレビをぼーっと流し見していると玄関が開いて両親が入ってくる。玄関の方から「あ”~~~~すずしぃ~」という気の抜けた声が聞こえる。外は暑いだろうからなぁ。
「「ただいまぁ」」
「おかえり」
「あ~夕飯ありがとうね」
「今盛り付けちゃうから座ってて」
「お~、ありがたい」
そんな風に家族とのコミュニケーションをとり、その中で私の話になった。
「そうだ、ねぇ希」
「うん?」
「ゲームは楽しんでるか?」
「うん?楽しいよ。」
「そう......いやぁAIの個性が暴走していたらしいじゃない?」
「あぁ......うん。モフモフとした動物?魔物?が好きみたいでね。」
「あ~~~、なるほどそういうことか」
「一応実験してたからおとがめはあれだったけどね」
「あぁうん」
あの事って伝わってるんだね。ちょっと恥ずかしいかも。でも実験は出来ているのなら無問題かな?できる限り実施して欲しいからね。あ、でも今日はもう出しませんよ。反省しているようだし出しても問題ないとは思うけどもなんとなく嫌な感じがするので出さないようにする。うん。
ご飯を食べた後にお風呂に入り、ゆっくりと身体を伸ばす。......ふ~む、やっぱり筋肉が多少落ちてるかな?軽く運動しないと筋肉落ちるなぁ。はぁ~......仕方ない。明日は少しだけ動こうかな。お風呂から上がり自分の部屋に入りベッドにゴロンと転がる。あぁ~~~やっぱりお布団は最高だぁ。.......さてゲームを開始しますかね~。私は機体を頭に付け、ゲームを開始する。




