恵みの街ベルディン
クマーに手を振られて私たちはリンゲル森をさらに進む。リンゲル森をさらに進むと木が少なっていき木で作られた門が見え始める。東の街は自然と共にある感じの街っぽい?まぁとりあえず入ってみますかねぇっと。
門に近づくと門番さんが手を振っているので私も手を振っておく。えっと......ここに来たのは私が初めてでいいのかな?でも誰かしら来ていないのかな?まぁ行ってみようかな。
「やぁいらっしゃい。あのクマを倒したわけじゃなさそうだね。」
「あれ、分かるんですか?」
「あのクマの匂いがべったりついているからな。あ、俺がちょーっと特殊だから気にしなくていいからね?」
「.......やっぱりここの人はちょっとおかしいですね?」
「アハハ、まぁこの世界でずっと生活しているからね。そこらの自由人に負けはしないよねぇ」
「ですよね.......さて通してもらってもよいですか?」
「いいよいいよ。さてようこそ!『恵みの街ベルディン』へ!歓迎するよ自由人」
やっぱりここの人たちはおかしいよなぁ?!嗅覚が良すぎでしょうに.......。街に入るとそこは木造建築がそこら中に建っている街だった。初めての街だからこそ街をじっくり見渡す。後でししょーのところに行こうっと。
とりあえず転移の場所を増やしておくために広場へと向かう。街の人たちは後ろにいる狼と私が抱っこしている兎と頭で溶けているスライムを見ても全く驚かない。......よく訓練されている住民だなぁ。周りをキョロキョロしながら歩く。
広場で登録を終わらせた後には街をのんびりと歩く。ここら辺は微癒草とか癒し茸とかの回復ポーションになる材料が多く売られている。そしてお肉があんまりない。リンゲル森に棲んでいるモンスターの肉は多少出回っているようだけどほとんど料理店に卸しているのかな。ババントラみたいに屋台が多く出ている訳ではないからなぁ。
街中を十分に探索したし、ババントラの方へ戻ろうかな。帰ったらおっちゃんのところに行ってわんこたちのを買ってどこかで休憩しようかな。ラビちゃん達には微癒草かな。あ~でも野菜が売られてたら買ってみようかな。そんな風に考えつつもう一回この街を見渡す。
「ふ~む、まだ私だけか。じゃ帰ろっか」
「「「わん」」」
「.......」
「キューーイ」
各々が反応したところで広場に向かい、ババントラへと帰還する。ババントラの広場は相も変わらず人が多かった。ベルディンはあんまり人が多くなかったような印象がある。歩いたところが少ないからかもしれないけどね。さておっちゃんいるかな?いつもおっちゃんがおるところに向かって歩く。
......大所帯になり過ぎたかな?でも今はなぁちょっとアイさんには反省というか危険を感じたので戻そうにもなぁ。いや戻したらあそこに行くわけではないんだけどもちょっとねぇ。街の人はやっぱり反応が薄いからなぁ、ん~注意されたらでいいかなぁ。今回は一緒にっていうことだからね。
おっちゃんの屋台を発見してそちらに近づく。わんこたちもいい匂いが漂っているからかちょっと涎が垂れそうになってる。さて、買ってこようかな。片手をあげておっちゃんに気付いてもらう。そうするとニカッと笑って片手をあげ返してくれる。
「やほ、おっちゃん」
「よぉ、後ろのウルフの分か?」
「うん。4つお願い私も食べるから」
「おうよ。60Gだな」
「はい」
60G支払いケバブを4つ貰う。さて、どこで食べようかなぁ。
「まいど、食うなら店の横でもいいぞ?」
「いいの?」
「おう。構わん......待ちきれなさそうだからな」
「あはは......じゃあそうしよっか」
おっちゃんの屋台の横で皆で軽食を食べる。わんこたちには今回のお礼をしつつケバブを手渡しする。お座りして器用に食べてるのを傍目にラビちゃんとライムにも微癒草をあげる。......あ、野菜を探すの忘れてたや。ま、まぁいいか。私もケバブを食べようっと。
かぶりつくと肉の旨味がじゅわぁっとあふれてくる。ちょっと塩が振ってあって塩のしょっぱさがいいアクセントになり脂っこさを感じにくくなっている。ん~~♪やっぱり美味しいなぁ。ここは最高の場所だねぇ。わんこたちは食べ終わって口の周りをペロペロと舐めてた。ふふっ、可愛い。
私も食べ終えて皆と戯れる。ちょっとした見世物になってるかもだけどその分おっちゃんの方にも多少流れているようなので問題は無いかな?......さってとこの大所帯でししょーのところに行っても迷惑になりかねないから次のログインの時に行こうかな。
私たちは立ち上がってちょっと伸びをした後に図書館に向かって歩き出す。今回はこれでおしまいにしよう。次のログインは材料があるポーション作りかな?それか料理の道具を売ってあるところに行って買い物をしちゃうかになるかな?次回は流石に皆を一気に出すわけにもいかないからねっと。ライムを乗せてラビちゃんを抱えて後ろにウルフを従えて私は図書館にまで戻ってきた。
「ただいまー」
「おかえりなさい。ミーノさん」
「ただいま司書さん」
「仮眠室空いてますよ」
「ありがとうございます」
「はい」
そのまま仮眠室の方へ行く。図書館に人はおらず今は私だけかな?仮眠室に到着したら改めて皆を撫でる。それから送還していく。また後でね。......さて、ログアウトしちゃうかな。
ベッドに寝転がり私はログアウトする。アイさんは大丈夫かな?心配だなぁ




