初めてのフィールド:1
たむろしている冒険者を乗り越え、なんとかかんとかフィールドを見る。そこに見えたのは見渡す限りの草原。現実ではもう見えないであろう風景と錯覚しそうになる。
「お、おぉ~~~!」
つ、つい声を上げてしまった。......でも、これはすごい。すごすぎる!まるで現実みたいだなぁ。......ふぁ~
「ここより少し進むとモンスターが出るからね」
「う、うん!」
「ま、気張らずにな。......ところで杖は持ってないのか?」
「ないよ?」
杖は無くても魔法は撃てるし、問題ないはずだよ?ん?まずはその前提条件を知らないのかな?杖が無くても魔法は撃てるってことに気づかないと。
「え?杖っているんじゃないのか?」
「いらないよ。杖はステータスに関して影響を与えるけど魔法の発動には全く必要ないよ」
「.......それは前提が覆るというか」
大体魔術士は今どうしようもなくなっているはず。魔法が打てない。暴発がほとんどの状況になっていると思う。......違うのかな?
「そもそも魔術士を諦めたプレイヤーが多いのよね」
「だろうなぁ」
「何か知ってるのか?」
「図書館行って情報を集めないとね......それか魔法をどこかで習うかしかないと思う。あ、私はまだ実践できてないからね」
何を隠そう。図書館じゃ暴発が怖くて使えませんでした。出禁になるのが怖いです。そういうわけで今まで魔法と言うか魔力にすら触れてなかったんですよね。......あ、あれモンスターかな?なんか狼っぽい何かが散歩してる。もっふもふ
「ねぇ、あれは」
「ん?あ、あぁウルフだな。俺らがサポートするからやってみ」
「うん。ま、多分失敗するかもだけども」
「いいじゃん?それくらい」
「じゃ、試すからよろしく」
「おう」
「任せて」
前衛の2人に任せておけばいいはず。さて、まずは.......魔力を感じるところから。本には『血液と似た感じで流れている。目を閉じれば分かりやすいかもしれない』と書かれていた。少し意識して......血液が巡ってる。ん?少し違う?これかな?これが魔力かも。血液の近くに少し冷たいものが流れているのを見つけた。
そうすると〈魔力を発見しました。〉というアナウンスが流れ。より感じる事が出来た。その次に『魔力で魔法を放つとき、どこかに集中させる。』とある。ならば指でも可能でしょう?右手の人差し指に集める感じで......ん、少し難しいけどやれないことはない。
少し難しかったが〈魔力操作を入手しました〉よし、これで行けるかな?『そうしたら放ちたい魔法をイメージし、名を呼ぶ。その時に対象を見ていなければならない。』目を開け、相手を見つめ!雷の球を思い浮かべる。そして名を呼ぶ
「サンダーボール!......あれ?」
雷の球は出来た。めっちゃバチバチしてる。私の右手の人差し指の先にとどまってるけど。......あれ?後はこれを飛ばせばいいのかな?えとじゃあ
「い、いけ!」
と言って飛ばしてみたらなんと結構な速さで飛んで行った。なにも合図していないから、というか出来るとは思っていなかったので合図なんかしていないのだけでも。ハイドのほうにすっ飛んでいった。......ま、まぁ失敗してもこうなるよね。うん。『ボムッ』あ、当たった。しかも爆発もするのか。
「ぎゃあああ!」
「あ」
「おぃいいい!!!」
ハイドの絶叫が響き渡る。......ごめんなさい。いやだってねぇ?
「ごめーん」
「っくっそ!」
、あぁその、ごめん。多分ダメージは少ないと思うから....ね?あ、でもどうだろう。MP結構使った気もする。関係あるのかは知らないけど。いやぁうまくいったよ。ま、次は相手を決めてからにするよ。うん。じゃあ反省もしたし、次だね。さっきと同じ要領で
「サンダーボール!」
で、相手はウルフ。......すっごい動いてるけど当たるかな?ま、当たるよきっと、じゃあ行ってこい!
あ、それでもいいのね。念じるだけでも飛ばせると。うんうん。やっぱノートが欲しいなぁ。こういうのをまとめるのにも必要だと思う。うん。頑張ってスキルポイントを得ないとね。ウルフにはボールが当たりませんでした。......なぜ?う~ん。速度が足りなかったのかな?まあ、検証はまたあと。
「サンダーボール!」
右手を上から下に振って投げる。......ウルフの身体に当たったけど爆ぜない?う~ん。じゃあ当たったら爆ぜろとでも言ってみよっかな。あ、MPってどうなってるんだろ?減ってるだろうけども見れるようになればいいのかな?メニューにないかな?
「......あぁ、そいつもうやっていいよ~」
せめてこうするべきだったね。えっとメニューを開いて、設定かな?ん~~んこれか。これをオンにしてっと。大きさと場所は画面の左端と小さめでっとよし。これで大丈夫。そうして見てみたHPとMPは当然HPは減ってない。MPが半分くらい?燃費悪いなぁ。
そうこう考えたりしていると戦っていた2人がこっちに来てた。あれま、お早いですね
「俺に魔法当てんなよ」
「ごめん、初めてだったし、いやぁ爆発するとは思わなかった」
「ちゃんと合図しろよ!」
「いやぁ、無理かなぁ。暴発すると思ってたもんで」
「はぁ?」
「でもすごかった。良く発動出来たね」
「ね~、私も不思議。じゃあ次行こ」
キレぎみのハイドは置いておいてさ歩き始める。そもそも雷魔法で覚える魔法なんてないもんね。レベルは単純に使いやすさとか発動の速さだと思うんだよね。だからこそ初めはサンダーボールをイメージしたわけだし、いや~すごいね。イメージしたのがそのまま出るとは。
そうしたトラブル?がありながらも楽しく草原を歩いていく三人だった。
修正:4/25(ファイアボール→サンダーボール)




