王宮研究室
学園研究室から王宮の研究室に転移すると、そこにはエイザル(父)がいた。
「リオンじゃないか、どうした?」
エイザルの陽気な声に苛立ちを感じながら研究室にあるソファーに座る。
「なんだ、マリアン嬢と何かあったか?」
「黙れ」
舌打ちしながら睨めばニヤニヤと嫌な笑みをしてこちらを見てくる。
「お前も早く決めておかないとマリアン嬢に逃げられるぞ」
「それはない」
「そうかい、公にはしていない為向こうに話が来ることもあるからな」
「……。」
「分かっているならいい」
そう言いながら紅茶を飲み始めたエイザルに溜息を出しながら俺は目の前に山積みとなっている資料に目を通した。
「何だこれは。」
「何だって何が?」
「これは完成し届けるように頼んだものじゃないか」
「あー、忘れていた。」
「忘れていただと…3ヶ月前のものだぞ」
目の前には3ヶ月前王宮の騎士団に頼まれていた治癒薬が入った袋が置いてあった。中身を開けると何本か空になっている。
「なぜ中身がないものがある。」
「疲れたときに飲むと効くね、リオンのは質がいいから余計に。」
エイザルが笑顔でおかしなことを言い出した。
そんなエイザルを冷えきった瞳で睨み付ければ(こわいなー)とてをひらひらさせ始めた。
「動けなくなるほど疲れていてね」
「これは騎士団の依頼のものだぞ。」
「また作ればいいじゃないか」
「それは俺が作れという意味か」
「リオンの方が質がいいから仕方ないね、それにリオン宛に推測の手紙が来てるよ」
「隣に行く。入ってくるな」
「あそこは魔力認証あるからリオン以外入れないだろ」
隣の部屋に入ろうとするリオンを見ながらエイザルは溜息をついた。




