96話 扱い違いすぎね?
「で、俺にくれたこの木の実はなんだ?…見た目は黄色をした桜桃にしか見えないが…。」
「いてて…。ああソレ?それは普通にそこら辺の森に自生してた木の実やよ。この前ご主人が美味しそうにモッチモッチ食べとったから、味は保証するで!」
「…私と先生の扱い違いすぎませんか?私は靴貰ったのに先生は木の実って…。」
「にひひ、この木の実には色々と訳があるんよ。…あ、お嬢さんにはもう一つプレゼントがあるんやった。…言うても、コレはオマケみたいみたいなもんなんやけどな。」
そう言うと、また影の精霊は、明らかに自信の体より大きなものを背中から取り出した。(だから、どうやって背中から出してるんですか。無駄に気になるな。)
「コレはご主人のお古なんやけど、そこそこ良い物良いらしいから一緒にどうかなぁっと。」
コレは…黒地の長袖のワンピースに白いレースやらフリルやらがドッサリ付いてる…俗に言うゴスロリってやつか?
「着るのはめっちゃ大変らしいから、気ぃつけてな。」
大変だろうよ。こんなに色々フリルとかの装飾付いてるんなら普通に大変だろうよ。
「…昔、ウチのメイドさんが着せてくれた事あるので、どんだけ着るのが面倒かは知っていますが…ん?この服サイズが結構小さいですね。(まるで子供服の様だ…。)」
「ああ、僕のご主人は色々あって見た目は殆ど七・八歳なんよ。…本当は物凄い年齢やし、あんな見た目でも胸は結構大きいんやけどな。」
見た目が七・八歳で巨乳だけど実は中身は物凄い年齢…アレか、合法的ロリっ娘ってやつか。
「後な、数歳年下の旦那さんもおるで!」
…まあ、中身年齢知らなかったら犯罪臭いですが…主に旦那さんが。
「その旦那さんも、諸事情があって見た目お嬢さんよりちょい年上風なのに、実はご主人より色々あって数歳年下ってだけなんやけどな。」
…色々って何だよ、色々って。
「(…話しを戻そう。)…まあ、このゴスロリの服は着てみても良いですが、丈が合わないような気がしてならないのですよ。」
「その心配事なら大丈夫や!靴の時同様に魔力を込めながら裾を引っ張れば、お好みの丈まで伸びるよ!やろうと思えば逆に縮ます事も出来るよ!」
誰が縮ますか。…まぁ…私も一応こう言う服が着てみたいと思った事ありますが…うむぅ、いざ目の前にすると少し…ね、何か…ね。
「でなでな、先生さんに渡した木の実はな、実はとある特徴があんねん。」
夜風が少し頭を抱えながら悩み始めた途端に、急に影の精霊が俺の服の裾を掴んで内緒話をしてきた。
「特徴って、どんな特徴があんだよ。」
「お、食いついてきたな。んとね、魔力値がめっちゃ高い人が食うと、人によっては陽気になったり、泣きはじめたり、笑い転げたり、急に怒り出したり…要は、魔力値高い人が食ったら酔っ払うってだけなんやけどな。
…あと、お嬢さんの下着知りたくないか?」
夜風の下着か…そう言うと聞きたくなるのは人の…男の悲しい性だと思うんだ。
俺は、素直にコクンと頷いた。
「先生さんも男の人やもんねぇ。…でな、お嬢さんの下着は薄い黄色ゴファッ!?」
うお、影の精霊が吹っ飛んだ。…夜風が蹴ったのか。…あ。
「ったく、油断も隙もあったもんじゃないですね。勝手に人の下着をバラそうとすんなセクハラ精霊め!先生も、仮にも女の下着を聞かないで下さいよ!…って、先生?どうかしましたか?」
いやぁ…夜風が影の精霊を蹴った時に一瞬薄い黄色の何かがチラッと見えてしまったとか、言ったら今度は俺が夜風に蹴られかねないから黙っておこう。
「…先生、どうして私と目を合わせてくれないんですか?…もしかして、影の精霊を蹴った時私の下着を見てしまったとか?」
「…んな訳ねぇーだろ。」
変な所鋭いなコイツ。




