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まぁ、頑張りましょうか。【学生編】  作者: 和水 璃雨
四章 学園編 高等部
935/2202

931話 珍しい組み合わせ。


二人分(日辻さんを含め、精霊を『人』としてカウントしても良いものかいまだに悩みますが、便宜上便利なのでそのままです)のミルクココアを入れるのは、そんなに大変な事でもなかったので…日辻さんが何故かワクワクしている、その視線を受けながら、私はせっせとミルクココアを入れていく。


ただ、ミルクココアの粉を練る作業は二倍なんだよねぇ…私がミルクココアを入れる時に、一番時間かかる動作だし…何やかんやで大事な作業だから、手が抜けなくて疲れるし…こんな事なら、マグカップで直接作るより、鍋とか使った方が良かった気がする…入れ終わりそうな今更思っても仕方ないけど。


「はい、日辻さん。入れ終わりました。」


何か…自業自得なんだけど、少しばかりブルーな気持ちになりつつ、ミルクココアを入れ終わったので、自分と日辻さんの分を持って、私が座る為に移動した。


「めぅ、まだ?」


「せめて私が座るまで待ってくださいよ、日辻さん…。」


勉強机まで移動して…私の分は手に持ったまま、日辻さんの分は私の勉強机の上に置いた。そっちの方が飲みやすいだろうし。


念の為、小春や日辻さん用に買い置きしてあるストローを添えてから、日辻さんの前に出した。…日辻さん、頑張ればストローなしでも飲めるんだけど…今は夜だし、下手して日辻さんの毛をココア色染めたら、日辻さんが面倒だしね。


「めう、ありがとう…んんっ、ミルクココアは、このメーカーも好き!!」


「そりゃ良かったです。」


器用に日辻さんは小声で叫びながら、ミルクココアを美味しそうに飲んでいく。


市販されてるミルクココアって、入れ方でも味変わるけど、メーカーによっても微妙に味変わるんだよねぇ…まぁ、だからどうしたって言われてしまえばそれまでだけど…まぁ、そこはご愛嬌なんだろう。知らないけど。


元々そんなに会話をしない組み合わせだった事もあり、私も日辻さんも黙々とココアを飲んでいく。…今更だけど、ココアを飲む手乗りサイズの羊ってシュールだな…絵本とかに出てくるんだったら、あんまり違和感ないんだけど…現実に目の前に居たら、凄いな。


「めぷぅ…ポカポカ〜。」


「ふぅ、美味しかったですね…あ、歯磨き…ないし、口ゆすいでから寝た方が良いですよ、日辻さん。」


ほぼ同時ぐらいにココアを飲み干した日辻さんに、私はそう言った。


歯磨きしろとあえて言わず、口をゆすいでからと言い直したのは…歯みがき粉のミント味で、せっかくココアで暖まって、ちょっとだけでも眠たくなってきたのに、また眠気が覚めてしまう可能性があったからだ。(精霊に関係あるのかどうかは分かりませんか、味覚があるなら…可能性は、ないとも言えませんから。)


でも、歯磨きとかしないと虫歯とかの危険もあるし(いや、精霊に虫歯とか関係あるかは知りませんけど)…で、妥協案として口をゆすぐ…要するにウガイを思い付いたって訳です。


「めぅ、分かってる。」


キッチンのシンクにある水桶(プラスチック製のアレです)に二人分のマグカップを浸し、二人して洗面台の方に移動、置いてある各自の歯磨き用のコップ(今更だけど、しれっと日辻さんのもあるんだよなぁ…いや、小春のも一応あるけどさ)にて、俗に言うブクブクウガイとガラガラウガイをしてから、ベッドに向かった。…ウガイの表現については、何も言わないで…。


モゾモゾとベッドに戻り、ふと日辻さんの方を向いたら…ルナさんの頭元に移動していた。


…見るアングルによったら、ルナさんがアフロになったように見えるな、これ…中々面白いかもしれない。


今度ルナさんが、日辻さんを枕にして眠る時は…ちょっと食べ物を使って頼んでみようかな?今は、私も眠たいからやる気にならないし…ルナさんより早く起きる自信はあるけど、今みたいな状況になっているかは微妙(日辻さん、たまに抱き枕みたいになってるんだよね…)だし…取り敢えず、別の機会にしようそうしよう眠たいし。


ちょっと空けていたからそれなりに冷えていた布団が、私の体温で程よい暖かさになってきたからか…次第に私の意識は、フワフワと遠退いていった。




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