82話 呪いを解きますか。
ぬるい…はずなR15表現があるので、苦手な方は気を付けてください。
先生個人が所有している実験室に、色んなところからパクったり頂いたりしたアイテムを両手に抱えた状態で到着した。
「さて…大地の結晶の粉末はアルベロ先生が何か知りませんが持っているし、なんやかんやで必要な材料も揃いましたね。このアイテム達をさっさと大釜の中に水と一緒にいれて呪いを解きますか。…ん、先生?先ほどから考え込んでどうしたんですか?」
やっと犯罪者疑惑が晴れる絶好の機会だと言うのに、先生は難しい顔をして黙りこくっている。
「いや、この取説モドキの事なんだが…何故か後半途中から古代文字になってるんだよね。それでもなんとか読めなくはないが…えと、この薬草やらなんやらをいれた湯に呪われたモノ達を共に…浸ける…か?多分そう書いてある。」
んー、分かり易くまとめると、薬草や錬金アイテムとかが入った何とも言えない混沌風呂みたいなのに、呪われたモノ達…つまり、呪われている私達が浸かれと?しかも共にって書いてあると言うことは…つまり先生と一緒に?
「…マジですか?」
「まあ…俺の専門は魔法化学だから、もしかしたら多少の語弊があるかもしれんが…大方そう言う意味だとは思うぞ。」
うわぁ…マジか。家族以外の年上で…しかも男の人に肌をさらすのは、現時点の私にはハードルが高過ぎだよ。(服のまま浸かれば肌を出さずに済むけれど、先生は兎も角私は着替えがないから却下。)
「夜風?早くしねぇと釜の中身が沸騰して入れなくなるぞ?」
声を掛けられたのでそちらの方を向くと、アルベロ先生は既にローブや下に着ていたシャツを脱いでいて半裸だったので急いで目をそらした。(腕のモデルになって貰った時も思ったけど、キレイに筋肉が付いていて程よく引き締まっているので、うっかり見惚れてしまった。)
「うっ…わ、分かってますよ。」
アレだ、女は愛嬌とか言うけど今は度胸だ!
リボンタイをシュルリと解き、左手首に付けている制限装置も取ってローブのポケットの中に入れ、そのローブは近くにあった椅子の背もたれに掛けておき…うん、問題はここからだな。
ゆっくりとした深呼吸を一回して覚悟を決めてから、プチプチとシャツのボタンを外し始めた。(うう、恥ずかしい。)
シャツが脱ぎ終わったあとは、スカートのホックを外してからファスナーを下げスカートを脱いでいく。(因みに、脱いだ服達は近くの椅子の座るところに畳んで置いてあります。)
後に残ったのは薄手の少し丈が長めのタンクトップ…それの下に隠れてギリギリ見えないでいるが、ちゃんとブラとショーツは着ています。
「…夜風、お前って結構スタイル良いんだな。」
「煩いですね、そんなにジロジロ見ないでください。…こっから先、先生は後ろ向いていてくださいよ?少しでもこちらを振り向いたらぶん殴りますからね。」
…よし、先生はちゃんと後ろ向いたな。(あれ、似たようなやり取りを前やったような…ま、いっか。)
パサッとタンクトップを脱いでから、手を後ろに回してホックを外してブラを取る。(うっ、外の空気が素肌には寒いなぁ。)
続いて…ショーツに手を掛けて…こればかりは絶対に躊躇うから一思いに脱いだ。
まさか、寮や家の風呂場以外で一糸纏わぬ姿になるとは思わなかったわ…。
「先生、今は絶対に振り向かないでくださいね?」
大釜に近づき(わお、深緑色でゴポゴポってなってる…。)、大釜の中にはいるためのはしごを上って、爪先だけ釜の中に浸けてみた。…ん〜、大体43〜45℃くらいか?これなら入れるかも。
爪先からゆっくりと釜の中に浸かっていき、どうにか全身浸かることができた。(あ、足下にスノコがある…まあ、ないと大変なことになるよな。それより、お湯がヌルヌルして気持ち悪い…。)
「なぁ、夜風。流石にもう振り返ってもいいよな?」
「…お湯が深緑色に濁って尚且つ不透明ですから…一応振り向いても大丈夫ですよ。」
「そんじゃま、失礼して。…いやぁ、向こうに置いてあった棚に、ノリで買った人体模型と羊のヌイグルミを並べて置いていたから、シュール過ぎて吹き出しそうだったんだ。」
「…羊のヌイグルミは、百歩譲って良いとして、普通ノリで人体模型は買いませんよ?」
もしかして、アルベロ先生って電波な人だったりするのかな?…私が言えた口ではないけど。




