63話 勉強開始。
どんぶらこ〜どんぶらこ〜と…アレ、何か表現が何か変…まあいいや。体感的には川に何かが流れる感じの昔話と似たような感じにバスが進んで、図書館に到着した。(バスに乗っている間、ほぼずっとヴェールさんやルナさんに話しかけられたけど乗り物酔いする旨を、少しばかり引かれるぐらいリアルに伝えて窓際に座らせてもらい、始終ボーッ話に混ざらないで外を眺めていた。何か気分は窓際族だ。…なったことないけど。)
「んじゃま、サクサク試験対策を進めますか。分からないところは教えあいながらした方が効率良いですよね。
因みに、私の得意分野は語学と社外…特に歴史、後は…魔法知識と芸術科目が少し詳しいぐらいですかね?」
ワオ、全てが見事に暗記物!いや数学も好きなんだけどさ、好きと得意は全くの別物って言うか…。…私は、一体誰に言い訳してるんだろう。
芸術科目に至っては、完璧に『私』の記憶頼り。色の交配やモダンテクニックとか(無駄にグラデーションに凝ってみたり、マーブリングとスパッタリングとスタンピングとか楽しかったなぁ。)、音符や楽譜の読み方(中学の時に叩き込んだんだぜ!それこそ、マジでテストのために。)は一緒なはずだし。
「僕はね、理数系が好き!…逆に、文系はちょっと…うん、ちょっと苦手。そこんところはフォローお願いね!」
ルナさんってアレだよね。典型的な『好きこそ物の上手なれ』タイプだよね。好きだから得意になるとか凄いね。私も絵(て言うかイラスト)を描くことは好きだけど、全然得意になれる気がしないもん。(昔書いた絵は黒歴史ですよ。ふふふ…。)
後さ、文系の勉強はちょっと所かかなり苦手でしょう。変なとこ見栄を張っても良いことないですよ~?
「俺は、ルナと大体一緒かな?あ、本とかよく読むから語学も少し得意。」
「何ぃ!?ソルいつの間に!抜け駆けか?抜け駆けなのか!?ズルいぞコノヤロウ!何で何で!」
ルナさんが駄々っ子…うん、見た目(まだ小学生みたい)にピッタリだなぁオイ。
「ルナが知らないところで、俺も確実に成長してるってこと!ルナも、読んでみなよ本。案外面白いかもよ?なんなら俺おすすめの本を、何冊かお薦めしようか?」
「え、良いの?…うーん、ソルがそこまで言うんだったら読んでみようかな!」
うん…何も知らない人も、この二人が双子の兄妹と言う事実を知っている人も端から見たら『見せつけんなよ畜生!クソッリア充爆発しろ!』てほどイチャラブするなとはもう言わない。(家族愛なんだよね?この程度の言動は、まだヘニミス家では家族愛の範疇なんだよね?そう信じてるよ私は!)
…その点を考慮しても、だ。お二方、少しは私たちの事を気遣うことは出来ると思うの。せめてもう少し会話とスキンシップの糖度を下げてくれると嬉しい。大変嬉しい。
「えっと…私は語学や魔法知識とか魔法系と文系の方が得意ね。少しだけど古字(漢字の草書体を、少しほど読みやすくしたもの。)も読めるわ。」
ああ、なんか納得。由榎さんは魔法系の授業は大好きですものね。
文系が得意で古字を読めるのは、失礼ですけど見たまんまですしね。(微かにつり目だけど、見た目は由榎さん大和撫子ですから。…華道を少しかじっていると言われても違和感ないし。)
「俺は、基本的何でも…ああでも、強いて言うなら家庭科とか得意。」
こちらもまぁ…見た目や言動諸々で大体わかると言うか。うん、凄く分かりやすい。
「俺も大体何でも出来るけど、一番得意なのは音楽だな!」
へぇ…何か意外。ヴェールさんは見た感じ体育会系…と言うかがっしりした体型だから、得意教科は体育の実技が得意かと思っていたんだけど…。まぁいっか。
「では、始めますか。…コラルナさん、語学の教科書を開いたとたんに寝ようとしない。」
「うぅ、だってー…。」
「だって、じゃあありませんよ。赤点とって補習受けても知りませんからね?」
「補習嫌ァ……だからがんばる。」
お茶休憩を挟みつつ、分からないところは教え合いながら黙々と私達は試験勉強をした。(時折語学の勉強をしているルナさんの頭からプスプスと言う音が聞こえてきたので、とりあえず冷たい飲み物を渡した。…慣れないところの頭を使って知恵熱が出たらしい。…知恵熱って…。)




