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メアリ大佐2

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翌日の朝7時、俺が起きてメアリ大佐の部屋でコーヒーを淹れていたところメアリ大佐がベットから起き上がった。


「これが朝シャンと言うやつか」


「それだとただジャンプーで髪洗っただけですよ。多分朝チュンって言いたいんですよね。安心してください何もいかがわしいことはしてないです」


「ほぅ、あんなにも私の大事な部分を激しく攻めて気絶までさせたのにいかがわしくないと」


たしかにあの状況がいかがわしくないかと言われれば嘘になるが俺が悪いのかこれは。


「まぁ世間話はこれくらいにして朝ごはんでも食べよう」


果たしてこれが世間話なのか。


「昨日の襲撃で物資の集積場の一部が吹き飛ばされたらしくて今日は朝食が配給されてないんですけど。何かあるんですか?」


「全く私は大佐だぞ。食べるものになど困らん。というか大佐が前線で食うに困っているようでは終わりだろう」


「それもそうですね」





「それで出てきたのがこのカロリーメイトですか」


「しょ、しょうがないだろ戦いながら食えるし便利なんだ」


「今度何か作ってあげますよ」


「流石私のバディだ。中々家事力がありそうじゃないか。だが、何故君みたいな全く前線を知らなそうな奴がこんなところに居るんだ?」


「あれ、知らないんですか?今帝国は魔法の才能がある人を強制徴兵してるんですよ」


「おかしいな、戦線はそこまで問題があるようには思えないのだが」


「わかりません本土では毎日勝利報告しか聞かなかったので」


「そうか、なら今この国がどんな状況か知っているのか?」


「それが本土では勝っているという話しか聞かずあまり状況が分かっていません」


「なら説明してやる、我々が今参加している第二次大聖戦を」


「お願いします」


「はじまりは唐突だった。2年前我々の祖国アルバス・ロレーヌ帝国とユスティニア公国そしてバイエルン帝国の3国を中心に中央同盟が発足。それに危機感を抱いた西部では2カ国のレザリオ王国とバルト王国を中心に連合国が発足。東部ではブレスト連邦を中心にエイデルという共同体が誕生。ここまではいいな?」



「はい、その後はたしかに3つの勢力間での産業競争と中小国の取り合いでしたよね」


「ああそうだ。1年前まではただのにらみ合いで済んでいた。だが6カ月前状況が一変した。我々の西部の隣国に位置するサバージュ王国で突如クーデターが発生。元の王党派を支持する連合国とクーデター派を支持する中央同盟で競争が過激日。最初に我々の国が動員を開始したことが始まりで内戦が発生してから僅か2週間でお互いの勢力は中央同盟が約250万人、連合国が約180万人まで軍隊を動員した。そこからさらに1週間後バルト王国が義勇軍を派遣したことが始まりでさらに状況は悪化する。クーデターを起こしたルターは我々と話し合い中央同盟に加盟。それを理由に我々はサバージュ王国に最後通牒を送った後宣戦布告。それを受けて連合国も我々に宣戦布告をして遂に第二次大聖戦が開始された。」


「戦闘は我々が優勢なのは本当なのですか?」


「ああ、間違いない。何せ我々は現在バルト王国の首都目前にいるのだから。戦争が開始されて約5ヶ月、最初の3ヶ月は両陣営ともしっかりとした準備が整っておらずお互いに攻め入らない状態が続いていたがつい2ヶ月前我々は機甲師団と魔導騎士を中心とした縦深突破戦術を用いて敵の戦線を破壊。それから約200キロ程移動して今ここだ。」


「いつ攻勢を再開するんですか。噂によると攻勢停止をしてから既に1週間以上経っていると聞いていますせっかく敵が追いつけない速度で進軍してきたのにこれでは敵の防備が固まるだけです」


「まぁ参謀本部にも何か考えがあるのだろう。我々の部隊にいればいずれ分かる」


「わかりました」


「それより、今日はお前の機体について話がある」


「あー、たしかに俺の機体普通のやつとは少し違いますもんね」


「昨日整備士達がお前の機体に群がって話し合ってたぞ」


「なんか解体されそうなんで早く行きましょう」


「まぁやられた部品を交換する名目で機体ごと変わってるかもしれん」


「笑い事じゃないですって。友人に殺されます」


「そう言えば友人に頼んでつくってもらったんだったな。そいつとはどういう関係なんだ?」


「大学時代に寮で仲良くなりました」


「男か?」


「うーん、中々悩ましい質問ですね」


「おかしいな2択のはずなんだが」


「いや、女なんですけど工学部では男みたいなもんでしたね」


「つまり女なんだな、よしそいつをここに呼べ」


「昨日のうちに呼んであります」


「む、それはそれでなんかムカつくな」


「まさか昨日会ったばかりの一等兵に嫉妬してるとかやめてくださいよ」


「スタートしたのは昨日だがゴールは死ぬまでだ」


「 こんな世の中なんで遠いのか近いのか分からないです」



そんな話をしていると機体整備場にたどり着いた。









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