ん? 夢?
むにゃむにゃ……。
むにゃむにゃむにゃ……。
むにゃ? むにゃむにゃ……。
「…………くん。かーくん。起きてくださいよ。かーくん!」
僕はゆり起こされて目をあける。
「あれ? ロラン?」
「僕の名前は蘭です。なに言ってるんですか? かーくん。寝ぼけてるの?」
むっ?
ここは……なつかしの我が家っ?
ああっ、コタツ板にヨダレが!
長い夢、見てたなぁ。
やっぱり夢かぁ。
なーんだ。よかった。
「かーくんも猛さんも、ずっと寝てるんだもん。僕、お腹すきました。お昼ご飯、作ってくださいよ」
「うん。待っててね」
インスタントラーメンを野菜たっぷりですするころには、猛も起きてくる。
「やぁ、なんか変な夢、見てたよ」
「なんちゃってネズミランドで冒険する夢でしょ? それなら僕も見たよ」
「そっか。やっぱ兄弟だな」
「だねぇ〜」
「かーくん。おれもラーメン」
「あいかわらず大食らい〜」
お気楽な会話ののち、ミャーコとたわむれてるうちに、またもや眠気が……。
えーと、また変なものが見えるんだよねぇ。
今度はなんだ?
かーくん。かーくんさん。
どうか、お願いしますね。
わたしたちの世界を救って——
東堂兄弟の冒険録
『悪のヤドリギ編』
完
50万字超の大長編におつきあいくださり、ありがとうございました。
この作品は自作のいろんなシリーズのキャラクターをあれこれ使って書いたパロディ的な作品だったんですが、これはこれでフォロワーさんのあいだで、そこそこ人気があるので、いずれシリーズ完結まで書くつもりです。
今回は『悪のヤドリギ』編、その次の『豪のゴドバ』編は48万字で完結。
さらに次の『裏切りのユダ』編を30万字ほど書いています。ほかの作品も書きながら気がむいたときに書いてますので、ユダの完結がいつになるかはわかりませんが。
ただし、こちらのなろうさんでは、今後、継続的に更新していく予定は今のところありません。ネトコンの結果しだいですよね。それほどたくさん読まれてるわけでもありませんし。
申しわけありませんが、もしも続きが読みたいというかたがあれば、カクヨムかエブリスタでごらんください。
ここまで読んでくださったかた、評価してくださったかたには感謝しております。