表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東堂兄弟の冒険録〜悪のヤドリギ編〜  作者: 涼森巳王(東堂薫)
二十一章 いよいよ、ミルキー城攻略!
344/377

レッドドラゴン戦!2



 でも、もうこうなったら、しかたない。

 ここにいるメンバーで、なんとか、この巨大なドラゴンを倒さないと。


 あっ、ちなみにケロちゃんの自動石化はレッドドラゴンには効果なかった。ボスだから石化耐性があるのか、単に失敗の50%のほうだったのかはわからない。


 僕はとにかく足パタパタ。

 せめて、素早さ上げないと。

 国境の火竜戦のとき、僕らは補助魔法を使わずに勝てた。あのときの戦法と基本は同じで行けるはずだ。

 バランがいないから、薔薇がかからない。もっとがんばろ〜効果がないので、そのぶんを補うには、精霊王のレプリカ剣の装備品魔法をとにかく、たくさんかけないと。


 そのあいだに、たまりんがハープをポロンと弾いた。

 弾きながら妙にユラユラしてる。もしかして、あれは踊り子のスキルだろうか? そのせいか、ちょっと力が上がった気がする。


 ぽよちゃんは、はねた。

 寝ながらはねるなんて器用だなぁ。


「じゃ、行くよ」


 僕はかけだした。

 レッドドラゴンは大きすぎて、ピョンととびあがっても、すねくらいまでしか届かない。ザクッと剣を横になぎはらう。


 か、かったい!

 ガチンと金属にあたったような音がして、あんまり深くは刺さらなかった。いちおうクリティカルで200はHPけずれたけど、30000のなかの200だ。クリティカルでなければ100に達してなかったかも。さきが思いやられるなぁ。


 ただ、ありがたいことに、レッドドラゴンは素早くはないようだ。

 十回切りつけてもまだまだ動ける。


 僕はここで、あえて、つまみ食いした。ボスにも有効だからね。レッドドラゴンの力か体力を吸いとれれば、ほんのちょっぴりとは言え、相手を弱体化できると考えたのだ。

 けど、吸いとれたのは、HPと素早さと器用さだった。それぞれ5ずつ奪えたけど、30000HPが29995になっても、大差はない。


 うーん。つまみ食い。

 ボス相手のときには、せめて10ずつ吸いとれるとかじゃないと役に立たない。


 しょうがないので、僕は動けなくなるまで、通常攻撃した。


 攻撃終わってから気づいたけど、ぽよちゃん、敵の弱点属性を通常攻撃につける魔法があったんじゃなかったっけ?

 レッドドラゴンは見るまでもなく、百パーセント、火属性だ。苦手は水属性。弱点属性での攻撃なら、与ダメが五割増しになるんだったかな?

 残念。それにしとけばよかった。


 三十回は攻撃したんで、そのたびに装備品魔法の『みんな、がんばろ〜』がかかった。

 最後のほうの攻撃はクリティカルで420前後にまでなってた。がんばろ〜効果はマックスに高まったようだ。

 これ以上のダメージを一回で与えるためには、あとは弱点で攻めるしかない。


 僕は仲間のところまで戻ってきて、後衛のぽよちゃんに頼んだ。


「ぽよちゃん。次のターンでは、僕に敵の弱点をつける魔法かけてくれる?」

「キュっ」


 これで次からは、一回につき600ダメージは与えられる。

 とりあえず、今のターンでは総計一万弱のHPを剥がした。

 三十回連続攻撃だからなぁ。

 国境の火竜よりはしんどいけど、これなら次かその次のターンで、なんとか倒せるかも!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ