美魔女『だあくフルーツくぃーん★プラム★スター』の奥の手と微居の閃き!
20xx年2月14日 午前11時、肱川嵐発生の日
肱川の河川敷。土手の上で、美魔女『だあくフルーツくぃーん★プラム★スター』、地球外生物『リアジュボックメツ』が、ちゅどーん!と爆音が響いた後、ホホホと機嫌よく笑っている。
「下等な地球生物等、他愛のない!ぬ!ふぐ!お!己……、はっ!お、お前、いや、貴方様は!」
モクモクと土煙が立ち、ソレがざわりと逃げた時。
「……」
変身が解け気を失っているまちこを抱え込んだ、ホコリまみれでズボンの裾をクルクル上げた微居の姿。
「まちこぉぉぉ!微居!ありがとう!でも私は絵井君が好きなのぉぉ!」
駆け寄るまるあ。まるいも石オタクは、のおさんきゅぅ、でもよくやったわ!と側に寄る。その二人の口調を聞き、何やら思考を張り巡らせるプラムスター。
「微居とやら……、ソナタはもしや……、チョコを貰ったことがない」
嬉々として問いかけたプラムスター。
「リア充は、爆発しろ」
返す微居。
ほほう!これはこれは……。プラムスターはニマリと笑うと、私と手を組まないか?と聞く。
「共に力を合わせリア充共を駆逐しようではないか!そして清浄なる世界で、私はくぃーん、ソナタはキングとなりマイレボリューションしたあと私の餌となれ!」
「は?いらない」
バッサリ断る微居。それに些かムシャクシャしていた、美魔女『だあくフルーツくぃーん★プラム★スター』、地球外生物『リアジュボックメツ』は私誘いを断るとは!下等な地球生物よ!掌を再び微居に向けた!
「さっきのアレはきかん」
「く!ククク!ホーホホホ!同じ手は使わぬ!今度のは……、ククク!いでよ!魔獣アブソリュートヘルフレイムドラゴン!奴に息吹を喰らわせろ」
ギュルルルル!朝顔の蕾の様な螺旋が掌から出てくる!ソレが解け花開くと、伝説のドラゴン!魔獣アブソリュートヘルフレイムが姿を表し、あんぎゃぁ!と吠えた。そしてスゥゥゥゥ!と息を吸い込む。
その隙をつく!微居は自分に有利なフィールドへと、ダッシュで向かう!ソレを追いかけるドラゴン!メロメロと緑の焔が口から溢れている!
……!よし!これならば……
河川敷にある全ての大小様々な石の位置、色、属性を把握している微居!ふんぬ!と漬物石を一回り大きくした青石を持ち上げた!
「う?ここからじゃよく見えん!」
ヒュ!と上昇、ハタタと白衣をはためかせ飛んで行く、プラムスター!まちこを抱きしめたまるあと寄り添うまるいは、その場から眺める。
「ふん!どぉりゃァァァァ!!」
「グォオォ!フシャァァァァ!」
投げた青石を飲み込むかのように、緑の焔が口から吐き出された!しかし彼の投げた石はその熱をもろともせず、高速回転をし焔を身に纏いまとまり、その中を突き進む!そして!
「ギャぉぉぉぉス!ぽすん。すか……、ぺっ!」
魔獣アブソリュートヘルフレイムドラゴンが一介の高校生に負けた……。クッ!思わぬ敵が居た!美魔女『だあくフルーツくぃーん★プラム★スター』は空で留まる。
「……!これは手に負えぬ……!完全体でない今は!汚れなき地球人と『ピーピーピー』を行い、その後骨までスープにして食べたら、この身体と完全なる合体!そうなればこの者位散らしてしまえるものを……、悔しや……、ん?なんだこのお前から流れてくるイメージは!おお!そうか!もう一人いるのか!」
ジィィと微居を見下ろすプラムスター。微居の頭を読む。
「ククク!そうか……『絵井』という!その男!もろうた!オーホホホ!微居とやら!首洗って待ってろ!」
シュン!と飛び去る、美魔女『だあくフルーツくぃーん★プラム★スター』、地球外生物『リアジュボックメツ』!
その声を聞いたまるあが叫ぶ!
「えええーいやぁぁぁ!そんなことならさっさとチョコ渡しておけばよかったぁ!」
「ちょっとぉ!微居!親友の危機よ!なんとかしなさいよ!それと梅先生、何とかならないの!」
まるいが叫ぶ。
うーん……。大小様々な石を眺めて考えた微居。あ!そうか!とある秘策を思いついた!
次でラストですよー。オオラスの絵井君のシーンを書きたくてここまで旅したのです♡