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64 ベランダで口論

「・・・・・・ガリバー王子と結婚するんだってねえ」

アマノ王女は三杯目のお茶をまたぐびぐび飲みながら、言った。

・・・・はあ?

なんでどっかの世間話をするおばさんみたいなの?

結婚するのは実質、アマノ王女・・・・あんたなんだけど?

私は代わりで、私が言うべき言葉じゃないの?それ!

アマノ王女を睨みつけた。

本当に自分勝手・・・。

もっと、頭を使って結婚を逃れる方法とかあると思うけど。

いつかバレるよ。

ま、もうメアイとフイザーにはバレてるけど。

「ええ、そうよ。あんたの代わりだからそういうことになるよね」

「はああ!!!あんたっ?!」

アマノ王女は「あんた」呼ばわりされてひどくプライドを傷つけられたらしい。

明らかに大げさに息をのんでいる。

・・・・・っていうか、ガリバー王子と結婚すること知ってたの?

何?ストーカ?

それともさっき隠れて見てたとか?

「あんたって失礼ね!アマノ王女と言いなさい!!」

アマノ王女はそう言いながらギギギと派手な音を立てて席から勢いよく立ち上がった。

「なんでよ?抜け出して真面目に王女の仕事やってないでしょ?代わりである私が実質王女ってことになるでしょ?」

「はあああ!!」

アマノ王女はまた大げさに息をのんだ。

もう、これだから・・・・。



「騒がしいですね、誰がいるんで・・・・え?」

ベランダの入口の方を見ると、それは・・・・メアイだった。

「アマノ王女?」

「メアイ?」

アマノ王女も、メアイもどちらも驚いたようだった。

私もびっくりしてるけど・・・。

「何でここに?」

さっきも私が訊いた質問・・・・。

「「「・・・・・・」」」

やっぱり黙った・・・。

「え?・・・・なんでオリコとレルナも?」

・・・・忘れてた・・・。

オリコとレルナがずっと黙りすぎて・・。

「テンヤさん?・・・・・なんでお茶会とかしてるんですか?」

「分からない」

そもそもなんでお茶会を始めたのか、私も知らないし、分からないし。

「ともかく、アマノ王女。戻ってきてください。急に姿を消されても困ります」

「嫌よ、絶対に」

あ~・・・ここでも出た・・・。

なんでそんなに嫌なの・・・?

ワガママ・・・。

「まあ、いいですよ。ずっとそういうなら。こっちにもこっちなりの手段がありますから」

え?何、こっちなりの手段って・・・?

しかも、結構あっさり・・・。

「行きますよ、テンヤさん」

「あ、はい」

メアイに手を引かれて、私はベランダから去っていった。



「あ~・・・本当、疲れる・・・」

そう言いながら、メアイは四階のアマノ王女の部屋に私を連れ込んだ。

その部屋には、フイザーがベットに寝そべっていた。

・・・・・なんで?

フイザーはなぜここにいて、ベットに寝そべっている・・・。

メアイはいきなり手を放して、フイザーの足を叩いた。

「うわ、いった・・・・」

「何してんのよ、フイザー」

「え?だって、部屋の中で待ってろって言ってたじゃない・・・」

「そうだけど、ベットに寝そべれとは一言も言ってないでしょ!!?」

フイザーはゆっくりとベットから降りて、立った。

「さて、会議よ」

メアイはそう言って、床に座り込んだ。

・・・・・・何の会議なんだろう・・・・。

まあ、大体想像つくけど・・・。


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