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48 行儀が悪い!!!

「じゃあ、アマノ王女から話してもらいますか?」

「ふへえ?!」

アマノ王女は口いっぱいにアザラシリアルをつこんだまま、驚いた。

もう・・・汚い・・・。

「そりゃあ、そうですよ。ずっと行方をごまかしていましたから・・・ねえ?」

「・・・ええ?」

いや、知らないふり?

もう、それよりはやく呑み込んじゃってよ・・・・そのアザラシリアル。

「はあ」とため息をついて、私は目の前のコップの手をのばして、口に運んだ。

「ぶふええええっ!」

思わず、水をふきだした。

「ちょっと!」

「なんですか、急に!」

「やめてくださいよ」

口々に不満の声を浴びせられた・・・。

・・・・・ここの水、とてつもなくまずいことを忘れていた・・・。

っていうか、前飲んだ時、ふきださなかった私も・・・すごい。

「ご、ごめんなさいっ・・・」


私は、料理中のリディアに話しかけるため、キッチンに入った。

うわあ・・・やっぱ汚い・・・。

なんで、リディアはそれでも平然と料理することができるんだろう?

私だったら、気になりまくりなのに。

「リ、リディア・・・布巾ない?」

「どうしたの?」

リディアは、フライパンをかき混ぜながら、こっちを見てきた。

ああ、勝手に入ったことは何も言わないんだ・・・。

「私、水こぼしちゃって・・・」

ん?いや違う・・。

「・・・・ふきだしちゃった・・・だけどね」

慌てて、訂正をした。

「ああ、なるほど・・・う~ん・・・カウンターの裏にワイングラスがたててある棚の隣にあるはず」

「分かった・・ありがとう」

確認をして、行ってみると、カウンターの下にワイングラスの隣に二枚くらい布巾があった。

ああ・・・そういえば、リディア、ワイングラス拭いてたりしてたなあ・・・。

ま、実際に使うとこは見ないけど。

リディアがいつもよく使うあの紫の布はなんだか使いたくなかった。

ので、私は隣にある、赤の布巾を使うことにした。


「アマノ、結局どうなんだ」

私が布巾をとって拭いても、全然話は進んでいなかった。

「嫌よ。話したくない」

なんでそんなに言いたがらない・・・・。

「アマノ王女様、言わないなら私が言っちゃいますよ?」

なんでそんな強制的に・・・?

「だったら、メアイ、お前から先に話せよ」

「はあ??!」

一瞬にしてキトワをギラリと睨んだ。

「あんたに私を『お前』という資格はないはずよ?私があんたより何年上だと思ってるの?王様の侍従だからって調子に乗らないで」

「・・・」

メアイは、キトワにかなり腹が立っているらしい。

まあ、ね・・・・一度はキトワを怒ったメアイのことだからね・・・。

「・・・・こんなんじゃ、話進みませんし、私からで」

っていうかこういうことごときで時間をもったいなく使いたくないからね。

だれが先とか、どうでもいいから。


「私は、王女として仕事をした後、嫌になって逃げだしました。

で、ここの『レヴィリディ』で泊まらせてもらって、・・・うっかり『ミスター』で服を買うと、アマノ王女だと勘違いされ、森に逃げ込み、アマノ王女を連れて帰るつもりでしたが、二度も失敗。

で、その時にガシスに見つかり、またお城に連れてこられ、メ・・・・いや、自力で逃げ出し、またアマノ王女を連れ戻そうと呼び掛けているところ、ガシスにたまたま、二人でいるところを見られて・・・・・、今に至るわけです」

私は一人でしゃべっていても、誰も口を挟まなかった。

メアイの力を使ったことは、内緒にしておいた。

しかし・・・・・

「・・・・アマノ王女?」

「ふぇええ?!」

・・・・人の話を聞かないやつめ・・・。

堂々とアザラシリアル食べてんじゃないよ!!

教わらなかった?王女は(王女だけではないけど)ちゃんと話を聞くって!!!

「聞いてなかったよね?」

「ふふあ、ふいてたほ?(いいや、聞いてたよ?)」

だから、汚いんだって!!!

「でも・・・・なんていうんです?あなたの名前」

今更か!!何度も言ったじゃないか!

天野てんやひめ!!」

「その・・・テンヤさん?・・・さっき『王女の仕事をした』って言ってたよね?・・・って言うことは、その時、アマノ王女はどこにいたの?」

「はああ・・・・それは本人に聞いてください」

なんでいちいち、私に訊くんだろう。

「アマノ王女、どこにい」

「嫌よ」

アマノ王女は、先読みをして先に答えた。

だから、話、最後まで聞こうって!!

「どこに」

「嫌よ」

「どこ」

「教えない」

「ど」

「言わないから。嫌よ。教えない」

「・・・・・」

キトワは何も言えなくなった・・・・。







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