38 アマノ王女との再会
前回、主人公・天野姫は森で再会したメアイと一緒に、金でできた建物に入った。
すると、その奥に入っていくと、行方不明になっていた、アマノ王女がいて・・・!
「それよりも」
せっかく、探していたアマノ王女に会ったんだから、言いたかったことを言わないといけない。
アマノ王女に対しては、
『なんで私がここにいないといけないの?』
『自分だけ自由なことしてっ!』
・・・など言いたいことは山ほどあるが、それを言い出したら、キリがない。
だから一番言いたいことを言う。
「何よ」
「お城に戻ってくれない?」
アマノ王女がお城に戻れば、帰ることができる。
私が一番、願っていたことだ。
本来いる場所にきちんと戻る。
「嫌よ」
「え?」
アマノ王女はそう簡単には言うことを聞かない。
・・・・・親子そっくりだなあ・・・。
「だって、まだ楽しんでないわ。やり足りないもの」
・・・・私はもう十分です。
「十分、楽しんでるじゃないっ!」
「いいえ」
アマノ王女はきっぱり言うと、手を合わせて夢見る少女のように目をキラキラさせた。
「私はまだ、恋を楽しんでいないの・・・!」
「はあああ?」
なぜ、恋を楽しもうという思考になったのか?
そして、この人の「恋をしたい」という願望だけで、いろいろ苦労した私はなんなのか?
もう嫌だあ・・。
あと、男を引き寄せる=「恋」って認識してんのかな?
私、恋なんてしたことないけど、絶対違うよ?!
「あなたの恋よりも、お国の政治の方が大事です。戻りましょ―」
「嫌だあ!戻りたくな~いっ!」
私が、無理やりアマノ王女を後ろから押すと、拒否を示すように後ろに体重を乗せてきた。
これは・・・おしくらまんじゅうになってるけど?
一方は違う方向いてるけど。
戻りたくないって・・・その考えのせいで、誰かを巻きぞいにしてることにいい加減、気づいてよっ!!
その誰かは私だけど・・・。
「私はここで生き続けるの!!お城になんか戻るもんですかっ!!」
急にアマノ王女は、勢いよく後ろに振り返った。
あまりにも勢いが良すぎて、アマノ王女のロングの黒髪が顔に当たった。
ちょっと痛い・・・っ。
そしてアマノ王女は、私の後ろに回り込み、今度は私を大きな穴から出させようとしている。
今度は、私がアマノ王女に後ろに体重を乗せる番になった。
「お帰り下さ~いっ!」
アマノ王女の力ではなかなか、出ることができない。
「侍女っ!・・・オリレル!!」
「「はい、なんでしょうか?アマノ王女様」」
先ほどのサンタスを他の穴に連れて行った、侍女、オリレル?は、声をシンクロさせて素早く帰ってきた。
「オリコ、この子を外に出して」
「はい、分かりました」
『オリコ』と呼ばれた、右に青いリボンを付けた、侍女は私を真顔でいとも簡単に、外へ引きずり込んだ。
引きずるのを私は拒否をしたのに、全然効かなかった。
「レルナ、あとのこの子を外に出して」
「はい、分かりました」
『レルナ』と呼ばれた、左にピンクのリボンを付けた、侍女はメアイも私と同じように外に引きずり込んだ。
私が、『オリコ』に建物の階段の外に投げ込まれた後、メアイも同じく投げ込まれたからだ。
「いったっ・・・」
扱いが本当に乱暴で悪い・・・。
アマノ王女は、本当に自分のことしか、考えてないんだからっ・・・・・!!
「どうしましょう、この後は―・・ってテンヤさんっ!」
メアイの言葉を無視して、私はまた階段を上りつめ、またあの建物に入った。
こんなのであきらめるもんですかっ!




