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女な男友達と男な女友達 〜神さまの力で心の声が聞こえましたが、訳が分かりません〜  作者: 鷹鴉。


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2話 友達のおかげで混乱です

 お久しぶりです鈴宮(すずみや)(ただ)です。私は今、頭を抱えています。私の友達の2人が、2人の性別が逆でした。なんで?!


 さっき男と判明した女子生徒。久理(くり)巳海(みかい)。彼女……というか彼は、一緒に出かけるくらいの超親友。クラス内では男子生徒に結構人気で、まだ1学期だけど何度も告白されてる。ちなみに告白成功率はゼロ。


 同じく女と判明した男子生徒。時雨(しぐれ)光瑠(みちる)。彼、いや彼女はクラスのスター的存在。クラスのみんなと仲が良く、私も彼の友達。まだ1学期だけど何度も告白されてる。ちなみに告白成功率はゼロ。


 男友達(女)と女友達(男)が、皆(学校全員)に本当の性別をバレないように通っている、と。


 なーぜなーぜ???


 ????……あんまり気にしないほうが良いかなこれは。頭がパンクしそう。


 いや待って。心の声がキコエ様による幻聴の可能性も――

『する訳無いだろう。先程顔を見たばかりの人間の心情をそうやすやすと捏造できてたまるか。まぁ何にせよ、にやける状況に変わりは無いがな。さてどうする?人間』


 悪意マシマシなキコエ様の顔が目の前に現れる。ちょっと前邪魔で黒板見えない。授業中だからどいて。


『退かぬ』


 ……昨日から思ってるんだけど、この状況をどうにかできる方法ってあるの?


『ある。我に新たな社を献上せよ。さすれば少なくとも無作為に心の声を聞かずに済むであろう。我としてもこの状態は不本意だからな。貴様は崩れゆく祠から解放してくれたが、現状の我の状態は悪霊とそう変わらぬ。我は今貴様を家としている状況だ。しかし社があれば、貴様と同居する必要は無くなり、過剰な我が権能が貴様に影響することは無い。だから早く社を作れ。ちょっと適当でも良いから早急に』


 そうなんだ。神さまも苦労してんだね。


 ……今すぐどうにかできるとしたら……ダンボールの即席の祠くらいならなんとか……でも適当過ぎかな。


(急を要するからな。今はそれで良い。作れ)


 良いんだ……




 30分足らずでダンボール祠は完成。キコエ様は当分はそこで祀られて(祀るのは私しか居ないけど)、遠くない内に木製の頑丈な祠を作った方が良いらしい。


 そしてキコエ様曰く、祠に取り憑いたことで憑神から守護神にランクアップしたらしい。お陰で無作為に心の声は聞こえなくなった。耳を澄ました瞬間に周囲の心の声が濁流みたいに聞こえてうるさいけど、ずっと聞こえてた時よりは何十倍もマシ。


 あー!頭の中がクリアだー!


 あとキコエ様はまだ私と一緒にいる。人間の世界が気になったとのことで、守護神として昨日と同じように(ちょっと違う)取り憑いてる。どこでも憑いてくる。風呂でもトイレでも自室でもベットの中でも。つまり今の私にプライベートは存在しない。


 これが心の声が聞こえる代償なのかな。あぁ、涙が……


 突然、ガッ!とその場を静まり返すような音が響いた。


 その音にビックリして音のした方を見たら、時雨さんが居た。急いでいたのかな。教習の扉を開けた状態でぜぇぜぇ息を吐いてる。


 心の隅で自分を納得させたものの、気になるので耳を澄まして心の声を聞いてみる。


(クソ親父のことなんてもう知らない!こうなったら学校から帰らず家出してやる!)


 ……時雨さん。まぁ性別を偽って学校に来てる訳だし、事情は知らないけど家族との衝突はあり得ると言えばあり得る話か。


(えっと……えぇっと、でもどうしよう。男の人の家には流石に転がり込めないし、同性でも告白してくれた人の家にも行き辛いし、全く知らない人は流石に論外……そうだ、唯さんにお願いしてみよう!)


 ファッ?!?!

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