決定権と指揮
流亜から話を聞いたリバルは……。
流亜から詳しく話を聞いたリバルは考えたあと口を開いた。
「そうなると断れそうにねえな。恐らくオレの秘密もみえてんだろうし。それで何をさせる気だ?」
「話が早くて助かるわ。それでリバルさんには、この国の浄化と……この宗教を広め多くの信者を集めていただきたいのです」
「厳しい要求だな」
そう言うもリバルは笑みを浮かべている。
「そう言っているわりに顔が、ニヤけているわよ」
「オレの性格を分かってんだろ。だから、そんな頼みごとをした……違うか?」
「ええ……そうよ。では商談成立ってことでいいかしら?」
コクッと頷きリバルは流亜を見据えた。
「但し……マモルはオレの下で動いてもらう」
「それだと計画を遂行できなくなるわ」
「オレも一緒に行動すればいいことだぜ」
それを聞き護は嫌な予感がしてくる。
(まさかリバルも一緒に行動するのか? 今でさえ果菜が加わって人数多くて目立つんじゃないかとヒヤヒヤしてる。
それなのに……リバルまでついてくる。これで目立たなければいい。だけど……難しいよなぁ)
そう思いリバルへと視線を向けた。
「マモル、オレの顔に何かついてんのか?」
「いや何もついてない」
「じゃあ、なんでみてる? それとも、オレの魅力に気づいたとかか」
そう言われ護は、ブンブンと大きく首を横に振る。
「チッ、そこまで否定しなくてもいいだろ!」
「否定しないと勘違いされるだろ!」
「クッ、まあいい。それよりも、なんでオレをみてた?」
それを言わないといけないのかと思い護は今にも泣きそうだ。
「……この人数で行動するんじゃ多いし目立つと思ってみてた」
「なるほど……遠回しにオレは余計だから来て欲しくないってことか」
「そこまで言ってないだろう!?」
二人の言い合いをみて周囲の者たちは興味深々である。
普通なら止める場面だろと、ツッコミを入れたいところだ。
「仲が良くていいですのおー……そんなふうに護と絡みたいですう」
それを聞き護は、ゾッとし逃げ出したくなる。だが首輪のせいで逃げられなかった。
「それならボクだってマモルと言い合いしてみたいニャ」
「いいえ、それはワタシに権利がありますわ」
近くで聴いてるモンガは呆れ果て何も言えないでいる。
「俺は……目立ちたくないだけだぁ〜」
既に周囲の意見と護の言葉が噛み合っておらず訳わからない状態に陥っていた。
いや完全に何を話してたのかさえ分からない状態である。
「モテるって……大変だな」
「モンガ! 他人事みたいに言うなよな」
「間違いなく他人事だぞ」
その通り過ぎて護は返す言葉を失った。
「まあ……確かに大人数だと目立つな」
「な……そ、そうだろ?」
「同じ場所へ行くとしても二、三人を一組とし分けて行動してもいいのではと思うのですう」
それを聞き護の顔がひきつる。
「それっていい案ですわね。でもそれだと護と行動できる者が限られてしまうわ」
「それなら交代で行動するのはどうかニャ?」
「いい案だ。それならオレの方にもまわってくるぜ」
話が勝手に進んで行く。
口を出したいがタイミングを逃して護はアタフタしていた。
(勝手に話がまとまっていく。発言できる間がない。できればモンガやルカ以外とは二人っきりなんて嫌だ!)
そう思うも口に出せないもどかしさで泣きたくなっている。
「マモル……俯いて、どうしたのニャ?」
「……いい。どうせ俺の意見なんて反映されない」
そう言い護は体ごと後ろを向こうとした。けれど首輪のせいで首が締め付けられる。そのため苦しくて首輪を掴み涙目になっていた。
「何を不貞腐れている?」
「言ってもどうせ……今決めた案で行動するんだよな?」
「その方がベストだと思うぜ。それとも他にいい案があるのか?」
そう問われて護は首を横に振る。
「じゃあ決まりだな。そうなると……これから、どう行動するか決めねえとな」
笑みを浮かべリバルは護へ視線を向けた。
それをみて護は顔が青ざめる。
「こ、行動……」
「嫌なのか?」
「……別にない」
ムスッとした顔で護はリバルをみた。
「言っとくが……決定権は雇い主であるオレにあるんだぜ」
「それでよろしいと思いますわ」
「ボクもいいと思うのニャ。リバルなら、なんでも知ってるニャ」
それを聞き護は果菜とモンガを順にみる。
「観念した方がいいぞ。それにリバルを怒らせない方がいい。これからのためにもな」
「どっちでもいいけどお……その方がいい気もしますう」
「みんな……リバルの意見に賛成ってことか」
そう言い護はリバルをみつめた。
すると護の右側の瞳が十字に発光する。それは紫で誰にも気づかれない程の光だ。
(この先リバルの意見を優先して大丈夫なのか? んーん? みえてきたが……まあ楽しくなりそうではあるな)
一瞬顔をひきつらせたが護は、これもありかと納得する。
「なんかみえたのか?」
「ああ……楽しい未来がな」
「そりゃあ良かったぜ。じゃあ、これからこのメンバーの指揮はオレが担当でいいな!」
そう問われて周囲にいるもの全てが頷いた。
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では次話もよろしくお願いします(^^)/




