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光速のSeer~集団転移したみたいだけど俺のこと気づいてないっぽいので勝手に異世界を旅するぞ!!~  作者: みけ猫 ミイミ
第二章

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帰路とクレアの店

護はルカメイシェルとモンガと食事をするため【クレアの店】へと来たが……。

 ライクスチアの商店街の道を護とルカメイシェルとモンガは歩いている。


「どうする? リバルに話した方がいいよな」


 そう護が言うとモンガは周囲を見回したあと口を開いた。


「あとをつけられてねえな。なら大丈夫だぞ」

「気配を探ったのか?」

「まだ昔の感覚は鈍ってねえと思うがな」


 そう言いモンガは自分の右手をみる。


「そういえばモンガは昔……名のある冒険者だったんだよな?」

「そうなのニャ。モンガは勇者パーティーに居たんだニャ」

「あー……まあ、そうなんだけどな」


 そう言いモンガは、ハァーっと深い溜息をついた。


「なんかあったのか?」

「いや……ちょい揉めただけだ」

「そういう事か。それだけじゃない気もするけど……聞かない方がいいか」


 それを聞きモンガは「気を遣わせちまって悪いな」と言い表情を曇らせる。


「あっ! そうそう……そういえば、お腹すかないか?」

「すいたのニャ!!」

「確かに……何処か適当な所で食べてくか」


 そう言い三人は周囲を見渡し近くに食事をする所がないか探した。


 ・

 ・

 ・

 ✦

 ✧

 ✦

 ・

 ・

 ・


 一軒の古ぼけた建物が護の目に入ってくる。


「あの建物って?」


 そう言い護は古ぼけた建物を指差した。


「クレアさんの店ニャ」

「食事できる店なのか?」

「オーダーメイドで装飾品や服なんかをつくってる。その傍ら食事処の店もやってるぞ」


 それを聞き護は興味を持ち「あそこにしよう」と【クレアの店】へ向かい、そのあとをルカメイシェルとモンガが追いかける。


 ✦✧✦✧✦


 店の中に入ると護は工房へ視線を向けた。


(凄い……ミシンのような物が置いてある。あれで服を縫うのか?)


 そう思い護は目を輝かせる。


「あらモンガさん……珍しいわね」


 そう言い銀で長髪の女性は、ニコリと笑いモンガをみた。


 この女性はクレア・ルリス。年齢はモンガぐらいの歳と言っておこう。


「今日は店を開けてたんだな」

「体調いい日は仕事しないと金がなくなるわ」

「それもそうだな。じゃあ三人分の食事を注文したいんだが」


 それを聞きクレアは護とルカメイシェルへ視線を向ける。


「あらルカちゃんもいたのね」

「いたのねって……みえなかったのかニャ?」

「クスクス……冗談よ。それよりも君……みない顔ね」


 そう言われ護は、ドキッとし動揺する必要もないのに焦ってしまった。


「あー……コイツはマモルって言って。今オレが所属してる冒険者パーティーのリーダーだぞ」

「ちょ……ま、まあ……そうなんだけど」

「モンガさんが冒険者に戻った。それだけマモルが信用できる人だってことね」


 ジーっと護をみつめクレアは笑みを浮かべる。


「ああ、その通りだ。それに強いぞ」

「見た感じ……そのようね。これなら以前のようなことが起きそうにない……安心したわ」

「何かあったんですか?」


 聞かない方がいいと思っていた護だったがクレアの発した言葉の意味を知りたくなってしまった。


「クスッ……知りたい?」


 そう問われ護はモンガをみる。


「まあ……隠すようなことじゃねえから話しても構わねえぞ」


 それを聞きクレアはモンガの過去に何があったのかを話した。


「勇者と喧嘩してクビになった。どっちが悪かったんですか?」

「その喧嘩は、ここで行われたのよ。あれは勇者の方が悪かった」

「そういえば、ここでだったな」


 そうモンガが言うとクレアは頷き再び口を開き話し始める。


「ええ、そうね」

「なんで揉めたんだ?」

「この町の近くの洞窟に探索に向かった。その洞窟でボス級の魔物に出くわして仲間の一人が殺されたんだ」


 その時のことを思い出したモンガは怒りが込み上げてきた。


「勇者……セオドリック、アイツのせいだ。名ばかりの勇者だった。それを見抜けなかったオレも同罪だけどな」

「いったい何があった?」

「セオドリックはボス級の魔物をみて――……」


 モンガは怒り涙を流している。


 そう勇者セオドリックは、ボス級の魔物を倒すどころか仲間を盾にして背後でブルっていたのだ。

 そのせいで仲間の一人が魔物に殺されてしまった。

 その際モンガは魔物へ攻撃しながら仲間の援護も兼任。それでも仲間の一人を助けることができなかったのである。

 苦戦するも、モンガは残った仲間と共に傷を負いながらも魔物を倒した。だがその時セオドリックは何もせずみているだけだったのだ。

 傷を癒すため【クレアの店】へとくる。

 この店にくるまでモンガの理性は保っていた。だがセオドリックの一言でキレてしまったのである。

 そうセオドリックは如何にも自分が倒したかのように嘘の話をクレアに聞かせていたからだ。

 その後キレたモンガはセオドリックを殴り飛ばして言い合いをし大喧嘩になる。


「酷い……いや口だけの勇者だったって訳か」

「そう云うこった。まあ……この世界には、そういったヤツが結構いるぞ」


 それを聞き護は呆れ果て疲れたような表情になった。

 話をしながら護とルカメイシェルとモンガはテーブルのある場所まで来て椅子に座る。

 そして話をしながらクレアの手作りの食事を待っていたのだった。

読んで頂きありがとうございます(^^ゞ


では次話もよろしくお願いします(#^^#)

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