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光速のSeer~集団転移したみたいだけど俺のこと気づいてないっぽいので勝手に異世界を旅するぞ!!~  作者: みけ猫 ミイミ
第一章

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葛藤と覚悟

護はリバルに能力を使い何かをしてくれと言われて……。

 護をみてリバルは、ニヤリと笑みを浮かべた。


「……能力は【アウトルック】に【光速】。これって考えによっちゃ……陰で使えるスキルだぜ」

「まさか隠密で何かさせる気じゃ?」

「そう嫌そうな顔をするなって……カツラを使い分ければバレねえぜ」


 そう言われて護は一瞬頷きそうになり慌てて首を横にふる。


「そういう事じゃなくて! そんな危険なことを平気な顔で言わないでくれよ!!」


 護は泣きそうになっていた。


「失敗したら…………殺されるかもしれないんだぞ!!」

「考えすぎだ! そもそも、マモルの能力をみて弱いとは思わなかったぜ」

「弱くない? 魔物には勝てたかもしれないけど人間同士じゃ無理だ」


 そう言い護は頭を抱えながら首を横にふる。


「負けると思っているのか? それとも……人間を殺せないって、ふざけたことを抜かしてるんじゃねえよな!?」

「平気で殺せる方がおかしいだろ!!」

「誰も平気で殺せって言ってねえぜ。だが、いざとなったら……そのぐらいの覚悟じゃなきゃ駄目だってんだよ!!!!」


 どちらも引かず認めない。

 両者とも睨み合って今にも喧嘩になりそうだ。


「だとしたって……人殺しを正当化するな!!」

「甘いな……マモルのいた世界が、どんだけ平和だったのかよくわかるぜ。そんなんじゃ、この世界で生きてけねえ」

「そもそも、こんな世界で生きていこうなんて思ってない! 方法さえ分かれば元の世界に帰るんだからな!!」


 帰るという言葉を聞きルカメイシェルの耳は垂れ下がり悲しい表情を浮かべる。


「帰っちゃうのか…………」

「あーえっと……ルカ、これは……違うんだ!」

「違わねえだろ? いずれは帰らないとならねえだろうが」


 そう言われて護は言い返せなかった。事実そうなのだからだ。


「大丈夫だニャ。だって……多分ボクも同じ立場だったら帰りたいと思うのニャ」

「ごめん……気をつかわせたな」

「ううん……だから平気だニャ。それよりも、マモルなら誰も殺さずに倒せると思うのニャ」


 ルカメイシェルの言っていることに対し護は困惑する。


「どういう事だ?」

「能力で逃げたり……相手の動きも分かるから回避できるはずなのニャ!」

「その通りだ。それに、あんだけの魔獣を倒せたんだから負けるっなんてことはねえ」


 そうモンガに言われるも護は何も言えず俯いてしまった。


「まさか怖いってんじゃねえよな?」

「……」

「……図星か。だが、この世界に居る限りは戦わなきゃならねえんだぜ」


 睨みリバルは護の胸ぐらを掴んだ。


「……」


 何も言い返せず護は唇を噛みしめ血が滲みでる。

 リバルが言ってることは間違っていないから余計にだ。


(逃げ出したい……今直ぐにでも。だけど思ってるだけで体が動かないのはなぜだ?)


 不思議に思い護は、チラッと横目でルカメイシェルをみる。


(そうだよな……体と脳は正直だ。こんなところで逃げ出したら失望される)


「何も言えねえみてえだな」


 そう言いリバルは掴んでいた護の胸ぐらを突き飛ばすように手を離した。


「そうだな……怖がってたら、この世界で生きてなんていられない。分かったよ……リバル!」

「マモル……無理してないのかニャ?」

「ああ……もう大丈夫だ。どのみち隠れてたって帰れないしな……覚悟を決める!」


 それを聞きリバルは、ニヤッと笑みを浮かべる。


「やっと気持ちの整理ができたようだな」

「いや……まだできていない。だけど……どのみち覚悟を決めなきゃ駄目なんだろ?」

「そういう事だ! ってことで今ギルドから受けている仕事と別にやってもらうぜ」


 コクッと頷き護は、リバルへ視線を向けた。


「それで何をすればいい?」

「先ずは軽い仕事からだ」

「そうしてくれると助かる」


 そう言うも護は不安に思っている。


「ボクにもできるかニャ?」

「そんならオレも一緒に頼む!」

「ルカメイシェルは獣人だから問題ねえ。勿論モンガは論外だ。かなりの戦力になる……期待してるぜ」


 自分だけじゃなくルカメイシェルやモンガまで巻き込んで申し訳ない気持ちになり護は「二人とも……ごめん」と謝った。


「なんで謝るのニャ?」

「お前が謝る必要ねえだろ? それにオレは、また楽しくなりそうでワクワクしてるんだぞ」


 そう言われ護は自分だけじゃないと安心して再び覚悟を決める。と同時に、パンッと両頬を叩き怖いという気持ちを一新させた。


「少しずつ……いい表情をするようになって来たじゃねえか、これなら問題なさそうだ」


 そう言ったあと、リバルは何をするのか説明し始める。


「先ずはジルフェア・ベルドの身辺調査をだ」

「ベルド……司祭さまを、なんでだ?」

「何やら裏で……やってるみてえでな」


 顔を顰め(しかめ)てリバルは、モルドへ視線を向けた。


「探れってことか?」

「そういう事だ。まあ、やってること次第じゃ更に危険を伴ってくるぜ」

「ああ……分かってる。今更あとにひけないしな」


 それを聞いたリバルは笑みを浮かべ段取りを説明し始める。

 その説明を護とルカメイシェルとモンガは真剣な表情で聞いていた。

読んで頂きありがとうございますo(^▽^)o


では次話もよろしくお願いしますヽ(^o^)

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