第8話 さようなら。
ぼくは、いつの間にか元の世界に返ってきていた。おいしそうな商店街は消え、たくさんの人々もいない、なにもない空間に戻って来たのだ。
目の前には目を丸くして、ぼくの持っているものを見ている、宙がいた。
その手には、空宙石を持っている。これは、過去からもってきたものだ。
宙いきなりがぼくを睨んだ。よく見ると、宙は目も赤色だ。
「え?」急にめまいがした。どうしてだろう。頭がふらふらする。意識がボーとして、今にも倒れそうだ。
「あっ、ごめん、ごめん」宙は睨むのをやめた。それと同時に、頭にスーっと風が通った気がした。
「そうか、母に会ってきたのか……」宙は、急にしんみりした口調で言った。どうやら、ぼくの今までの記憶を読み取ったらしい。
「その、空中石をくれないか」
「うん」
宙に手に、そっと空中石を置いた。
その時。
何があったんだろう。
また過去に来てしまったのだろうか。
雪屋の目の前にいた。おいしそうな匂いがする。
横を見ると、宙が難しそうな顔をしていた。幼い宙ではない。
「戻ったよ、元に戻った。宇宙も、地球も……もう、大丈夫」安心させる様な声なんだけれど、宙の顔は、悲しいような、怒っているような……何と言ったら良いんだろう。無表情なのか。全然嬉しそうじゃない。
「虹君、きみは地球に帰って良いよ」
「………記憶はなくさないでね」帰りたくない。なんて言えなかった。宙の言葉には否定できない力があった。
宙は、苦笑いをした。その顔が、なぜか悲しそうに見えた。
ぼくは、今までどこに行っていたのだろう。
三日間居なくなっていたらしい。
家の前で倒れていたぼくを、飼い犬の蓮が発見してくれた。
手にはなぜか、藍色のブレスレットをつけていた。
今は、ベットの中。なかなか眠れない。こういう時は。
ぼくは、カーテンを開けた。
星がきらきらと輝いていた。
よく眠れそうだ。
夢の中、ぼくは考える。
三日間、どこに行っていたのだろう。
はじめまして、葉崎です。
読んでくれた読者の人々に感謝いたします。
感想を書いてくれたら、大変嬉しいです。宜しくお願いします。
この話は、完成度がかなり低いです。(葉崎の書いた小説に完成度の高いものはありませんが)
さて、謎がいっぱい残っています。
これらの謎は、また違う話で。(まったく違う話になる予定です)
では。




