3 抗生物質
抗生物質を抽出中だ。毒性もなく効果も十分だ。早く普及させて、人々を救いたいものだ。ロイドが気持ち悪るそうに何に使うのか聞く。
3 抗生物質
ロイドが繁殖させた青カビを使って抗生物質を開発する作業にかかった。青カビを細かく分離して有効成分得るものだ。ロイドは、
「マリエールは凄いな。青カビなんか良く触れるな。こんなもの何になるんだよ。」
ちゃんと手袋してるさ。青カビなんて触りたくないよ。
「薬になる材料を作っているのよ。」
ロイドの父親は、領主の執事なこともあって、ロイドの父親はロイドをマリエール付き人にした。お転婆なマリエールは3つ上のロイドが丁度いい。6歳の時木から落ちて気を失った。転生した瞬間だった。魔獣が増えて村人が城塞内に避難を始めた頃だ。気を失ったマリエールは程なく目を覚ました。マリエールは明らかに変わった。お転婆のマリエールじゃない。何でも一人できるようになった。妹のような存在だったのに生意気なマリエールになった。
マリエールになる前、女医だった。原因不明の感染症が感染った。新型ウイルスと言われた。治療薬もワクチンもない。治療の方法がない。ただ寝ているだけ。感染予防のため外部とは遮断された。余命が宣告された。家族との別れも済ませた。名残惜しいのは人々をもっと救いたかったこと。生まれ変わってもまた医師でありたい。
分離を繰り返し毒性も消えた。効果は解析鑑定が保障されている。抗生物質の完成だ。今後の怪我の治療が期待できる。もう多分村人が魔獣と戦う事はないだろうけど。出産時の母子の死亡率低下に役立つだろうか。アンドロイドを使って抗生物質の普及をしよう。アンドロイドは自立判断ユニットだ。自分の判断で抗生物質が使用できる。
100体のアンドロイドの内20体は領にいる。彼らはなおも砂漠と戦っている。男爵領の東端で大きな湖を作っている。東端だが東に拡大する事を止められているわけではない。砂漠故拡大は不可能と思われているだけだ。開拓する方法がないわけではない。50体は王都にいる。主に冒険者だ。商人もいる。後30体はその他の領だ。冒険者が多い。先ずネットワーク作りだ。
マリエールは公衆衛生を広げたいと考えた。上下水道事業、ゴミ処理事業、区画整理---------------。そういったことを進める中で医師、薬師がいないこの村で公衆衛生を徹底する役割こそ商店、マリエール商会一号店で行うことだと判断した。新たに5体のアンドロイドを作り出し上下水道、ゴミ処理事業、区画整理を担当させる者、店頭販売を担当させる者、医療を担う者がいる。商店が医療行為を担うと周知した。
お産の要請が入った。マリエールも当然行く。アンドロイドから
「妊婦は17歳、初産、42週、陣痛あるも今は収まっています。産道は硬く難産が予想されます。帝王切開もありうると思われますので麻酔も用意してあります。」
今世でいきなり難問だな、17歳.、初産、42週か。考えられる最悪じゃないか。前世なら間違いなく帝王切開を選ぶと思うが、様子を見るしかないな。多少無理しても自然分娩が選べるなら、その方がいい。
商店の初仕事はお産だ。妊婦は17歳、初産、42週だ。前世なら帝王切開確定のようなものだが今世ではなるだけ自然分娩が良いだろう。




