表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パラレルユニバースオンライン~コミュ障女子高校生のリア充への道~  作者: 月輪林檎
コミュ障大きな決断

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

80/86

皆で研究施設を調べに行く

 平日にアルシャさんとシェリアさんも合わせて三回ライブを行って、130万マニー程稼げたので黒帝の受け取りは問題なく行える。そうして土曜日がやって来る。

 今日はアルシャさん、シェリアさんも一緒に探索を行える日だ。だから、私が落ちたあの施設に入って、皆で調べる事になっている。雷冥を持って、『昼つ方シンフォニー』で入口を開く。


「このまま中に入れば良いのよね?」

「は、はい……」


 私達が中に入ると、やっぱり入口は閉じる。歌が必要なのは変わらないし、歌がないと扉が開き続ける事もないみたい。その事が再確認できた。


「リラさん大丈夫?」

「う、うん……今は大丈夫……」


 あの時感じた嫌な気配などは、今のところ何も感じない。入ったばかりだというのもあると思うけど、皆がいるというのが心強いからとかもあり得るのかな。


「ひとまず、この地図を参考に移動するわよ。実際、これで移動出来たのよね?」

「あ、ほ、崩落箇所があるので……ぜ、全部とは……」

「そこも含めて探索する感じが良さそうね」

「ほ、崩落した場所もですか……?」


 崩落しているところは、本当に瓦礫が大量に落ちているだけで、何かがあるような感じはしなかった。ただ、あの時はかなり恐怖心が強くなっていたから、ちゃんと調べるという事が出来ていたかは自信がない。


「そうよ。瓦礫が降り注いだ場所に人がいたら、何か落ちているかもしれないでしょう? まぁ、割とグロい考えではあるんだけど……」

「どこに情報が落ちているか分からないから、怪しい場所はしっかりと確認しておこうって事だね。実際、ここで働いていた研究員が資料を持ったまま瓦礫に埋もれたとかもあり得るから。崩落がいつ頃のものなのか分かれば、そうじゃない可能性とかも考えられるんだけどね」


 崩落したのが、ここが完全に無人になってしまった後の話なのか、崩落してから無人になったのかで情報が埋まっているかどうかが変わって来る。でも、それは私達にもよく分からない事ではあるので調べるという事は変わらない。

 私達は階段を下っていく。アルシャさんとシェリアさんが前を歩いて、フォルティさんは私の隣にいてくれる。その中で、私は雷冥で速度上昇(大)を演奏しながら歩いて行く。速度上昇(大)があるおかげで、皆の歩く速度も少し上がっているし、私の【神聖奏】の効果で周囲に光が広がるため、視界もある程度確保する事が出来ている。


「照明が壊れている箇所が割と多いわね。リラが感じた不気味さは、こういう感じとは違うのよね?」

「は、はい……あ、明かりがないだけじゃないです……な、何か見られているような……な、何かがいるような……」

「この暗さだと、そういう風に感じてもおかしくはないとは思うけどね。お風呂で頭を洗っているときに感じる気配みたいな」


 確かにお風呂で頭を洗っている時に気配を感じた事はある。大抵何もなかったり、お姉ちゃんだったりで、あの時感じた不気味さはない。アルシャさんの話で、あの時の不気味さが本当に異様だったのだと再認識出来た。

 そして、この点に関してはフォルティさんもちょっと疑問があるらしい。


「でも、それだけで不気味って思いますか? 何かがいるって思うのも、モンスターかもって思考の方が早く来ると思いません?」

「まぁ、確かに。ここが現実じゃなくてゲームだから、そっちの方が先に思い付くし、そっちの方向で調べるよね。話に聞くリラちゃんなら、相手が逃げても追いつくだろうし」

「あ……げ、現実とは違うので……そ、速度65ですし……」

「あ、そっか」


 話に聞くというのは、お姉ちゃん達と話した時に判明した私の身体能力の事だと思う。私に聞こえていた話を考えるに、大袈裟に言っていないはずなので、等身大の身体能力の事を言ってくれていると考えられるけど、ゲーム内と現実では話が変わってくる。

 こっちはステータスの影響があるから、反応とか身のこなしは現実準拠でいられていても、移動速度という面では現実と同じくらいとは言い切れない。


「バフ付きなら同じような速度になれないのかしら?」

「さ、さぁ……?」

「まぁ、今はあまり関係ないわね。それに何か気配を感じたなら、こっちには速度に優れたフォルティがいるもの。どうにかなるでしょう」

「ですね! 何か感じたら、いつでも言ってね!」


 フォルティさんがやる気満々にそう言う。実際、この中ではフォルティさんが一番早い。双剣という攻撃速度と移動速度が重要になる武器を扱っているので、フォルティさんの速度は突出しているはずだからだ。


「う、うん……」


 フォルティさんがいてくれるというだけで、やっぱり心強い。

 そんな調子で歩いていると、階段の一番下に着いて、研究施設の中に入れる。


「ここも明かりが薄いわね。モンスターらしき気配もないし……一応、安全なのかしら」

「相手がスケルトンだけだったとしたら、リラちゃんの【神聖奏】で蹴散らしている可能性も十分にあるけどね」

「ああ、そういえばそうだったわね。浄化効果も侮れないわよね。取り敢えず、怒轟と鳴叫は使わないようにしなさい。振動波で潰れるかもしれないから」

「あ、は、はい……」


 楽器全部振動が関係してくるのだけど、怒轟と鳴叫に関してはその強さが比較にならないくらいなので、こうしていつでも【神聖歌唱】が出来る雷冥を使っている。黒帝はまだ取りに行ってないしね。


「それにしても、近未来的な研究施設よね。今時の企業の研究施設とかもこんな感じなのかしら?」

「さぁ? 順当に進化しているとしても、新しく建築が必要になるだろうから、そこまでじゃないんじゃないかな?」

「それもそうね。さてと、片っ端から部屋を調べて調べて調べて調べまくるわよ!」


 このゲームのストーリーに深く関係するかもしれないから、皆やる気満々みたい。そして、皆がいるから、私もやる気満々だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ