第2話【義妹との共同生活】
「その『ゆうお兄ちゃん』って、止めてくれないか……?」
「す、すみません……家族になるんだから、そう呼んだ方が良いかなって……」
そういうと、彼女は僕の部屋のベッドに腰掛けて座り出した。
あのそれ……俺のベッドなんだけど……とは言いづらい。
何故なら今日からこの部屋は二人の部屋でありベッドも二人の物だからだ。
父さんが再婚した人に俺と同い年の子供がいるということは聞いていたけど、それがまさか同じクラスで学校一の美少女で有名な白根さんだとは思いもしなかった。
『今日から、四人でこの家で暮らすことになる。悠木、桃花ちゃんのことよろしくな』
『二人とも、何かあったら、お父さんとお母さんに言って良いからね』
一応、今回の再婚で白根さんとお義母さんの方は前済んでいた家を手放し俺達の家に引っ越してくることになった。父さん曰く四人で暮らす用の新しい家を借りる資金をためるための数ヶ月間をこの家で暮らすことにしたのだとか。
まぁ、父さん達があったらしい家を借りるまでの辛抱だと思えばそれでいいのだろう。。
だけど、一つ問題があるなら――
『子供部屋が一つしかないから新しい家ができるまでの間二人で使ってくれ』
『ウフフ、二人で仲良くしてね』
――って、いくら義妹だからって思春期の男子と女子を同じ部屋にするのはおかしいだろ! まぁ、そんなこと言っても家も広いわけじゃないからリビングと、寝室(父母)と俺の部屋しかない為、必然的に白根さんの部屋が俺と同じ部屋になるのも仕方ないのだが……
まったく、これから寝るのとか着替えとかどうすればいいだよ(ドキドキワクワク)
「し、白根さんは……再婚相手の子供がクラスメイトの俺だって知っていたの?」
「は、はい……知っていました。てか、わたしはゆうくんも知っているものとばかり……」
「す、すみません……それは俺が親父の話をちゃんと聞いてなかったからで……」
てか、ゆうくんって……
「あと、白根さんなんて他人行儀な呼び方は止めてください」
「え……?」
「わたし呼び方……えっと、白根ってお母さんと被るじゃないですか……それに、悠くんのお父さんとわたしのお母さんも、せっかくわたし達のことを考えて、苗字をそのままにしてくれたんですから……」
「あ! そ、そう……だよね……」
確かに、彼女の言う通り父さん達は俺達のことを考えて再婚しても苗字をそのままにしてくれた。なのに、彼女も彼女のお母さんも『白根さん』で呼ぶのは他人行儀が過ぎるかもしれない。
「だから、お互いのことは名前で呼びませんか?」
「で、それが『ゆうくん?』」
一応俺の名前は桜井悠木なのだけど……
「嫌なら『ゆうお兄ちゃん』の方が良かったですか?」
「わ、分かりました! 是非『ゆうくん』で宜しくお願いします!」
確かに、白根さん……じゃなくて、桃花の言う通りかもしれない。
学校一の美少女のを名前で呼ぶのは少し気が引けるが……が、頑張ってみるか。
「じゃあ、俺は桃花ってよぶよ」
「は、はい!」
よしこれで呼び方の問題は解決したな。
あと残る最大の問題は――
「ベッド、どっちが使うかだな……」
そう、残念なことにこの部屋にはちょい大きめのベッド一つしかない。なので、基本的にどっちかしかベッドで寝ることはできないのだが……
まぁ、俺が床に寝る方が無難だろう。
なんて思っていると、桃花が変な提案をして来た。
「えっと……一緒に寝ませんか? ゆうお兄ちゃん」
……へ?
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