発見
向こうは明らかにこっちの方向にむかってきている。
多分爆発に気づいてむかって来ているのだろう。
翔は相手に気づかれないように草むらの中を移動した。
少し離れた場所で様子をうかがう。
1人の男性がやってきた。
年は、、30歳くらいか?
髪は短髪で少し筋肉質な体型。
…ケンカしたらまず負けるだろうな。
男は爆発した場所の近くまでいくと立ち止まり少し煙が上がっている赤い膜をじっと見ている。
翔はその姿をじっと見ていた。
ん??
よくみると男の右手に指輪のようなものが見える。
あれは、、、、俺がはめているのと同じものだ!
ん?でも黒くないな、、赤いな、、
なにか関係あるのか?
考え事をしていて、気づくと男は背を向け、来た道を戻っていた。
支給品は皆同じのようだ。
じっとしててもしょうがないな、自分から動いてみるか。
翔は草むらから飛び出て、あまり気づかれないように校舎に向かった。
校舎に戻るまでにも人影は見えなかった。
確かに12人はいると思うのだが、、逆に誰かに見られているかもしれないな、慎重に動くか。
翔はあまり物音をたてずに校舎に入っていった。
!! 翔はおどろいた。
教室がもとに戻っている。 普通に入ることもできそうだ。
翔は1-1の教室の前を通り過ぎ1-2の教室の中を覗いた。
教壇の上に箱が置かれている。開けた形跡はなさそうだ。
翔は教室の中に入り箱を開けてみた。
箱の中には翔の教室にあったものと同じでカードが10枚とリングがはいっていた。
しかしリングは青色で、カードは赤色、青色が1枚ずつ、黄、緑、白、黒のカードが2枚ずつ入っていた。
またしても色の違うリングが入っている。
翔はリングを手に取った。