把握
翔はリングを左手の人差指にはめた。
一つ目と同様に変化はなかった。
次にカードを手に取った。
箱の中にカードは10枚、それは一緒だ。
カードを床に並べた後、自分の持っていたカードも並べてみた。
今は合計で20枚のカードを所持していることになる。
20枚のカードを並べることによって様々な発見をすることができた。
まず、カードの色は4色だと思っていたが、赤、青、黄、緑、白、黒の6色がある。
そして、さっき持っていたカードにはなかった絵柄もみられた。
確認できる絵柄は、太陽、月、炎、水、草、雷、光、闇、拳、輪の10種類。
それぞれ色と絵柄の組み合わせは異なるが、すべてこの中のどれかの色、絵柄だ。
赤の太陽、白の闇だけは二枚ずつある。
翔はその自信のある頭脳を使って、所持しているカードをすべて把握した。
翔は並べていたカードを集めポケットにいれた。
……遠くから足音が聞こえる。
そうだった、他にも人がいるんだった、ゆっくりはしてられないな。
翔は少しでも多くのヒントを得たかったので他の教室をまわってみることにした。
一階の教室はすべて探してみたが、箱の中身はなかった。
翔が二階に上がり、廊下に出ようとしたとき廊下から話し声が聞こえた。
翔はすぐさま身をひそめ様子をうかがった。
少し顔を出し、廊下を覗いた。
そこには二人の人間が立っていて、1人は黒髪でおとなしそうな女性。若そうで二十歳くらいだと思われる。
もう一人は身長が190くらいありそうな金髪で筋肉質な男性。黒のタンクトップを着ている。
争っている様子はない、、、仲間か?
翔は二人の指を見た。
やはりか、、二人とも指にリングをしている。
女性のほうが赤色で男性のほうは、、、黒!?
俺がしているのと同じ色だ。




