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86.祝日泥棒2

「祝日泥棒?」と、千香乃が声を上げた。

「うん。ニューモールで、相談してる奴らがいたのよ、健太郎、おさむ。」

美和子は、息せき切って、やってきた。


 

 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========

 ============== 主な登場人物 ================

 物部満百合まゆり・・・物部一朗太としおりの娘。

 久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。

 大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。

 福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。

 依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。婚約した継男には、厳しい。

 服部千香乃ちかの・・・服部源一郎とコウの娘。

 南原未玖みく・・・南原龍之介と文子ふみこの娘。

 山城みどり・・・山城順と蘭の娘。良のカノジョになった。

 愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。


 南出良みなみでりょう・・・転校生。千香乃と同じクラス。みどりのカレシになった。

 片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。母親が病院の事務員をしている。


 物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。

 辰巳一郎・・・アテロゴのウェイター。

 辰巳泰子・・・アテロゴのウェイトレス。

 愛宕寛治・・・丸髷署警部。悦司の父。

 井関あかり・・・丸髷署巡査。井関五郎の妻。元EITOメンバー。

 原田美和子・・・原田正三の娘。

 藤堂所縁・・・小学校教師。ミラクル9顧問。

 高峰舞子・・・中学校教師。ミラクル9副顧問。



 ==============================

 ==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==


 2月23日(天皇誕生日)午前11時。モール入口。

「祝日泥棒?」と、千香乃が声を上げた。

「うん。ニューモールで、相談してる奴らがいたのよ、健太郎、おさむ。」

 美和子は、息せき切って、やってきた。

「この間の奴ら、捕まったよね?」と、悦司が言った。

「別口なの?美和子。」と、おさむが尋ねた。

「決まってるじゃない。こう見えても私、強いのよ。」

「「「「「「「「「「知ってる。」」」」」」」」」

 全員が頷いた。

 先日は、美和子も活躍したのだ。

「女の子の五人組。」

「特徴は?」と健太郎が尋ねると、「リボン。」と美和子が答えて・・・。

「あ、あれ!!」みどりが見付けたのが、電動キックボードに夢中で乗る、頭にリボン着けた女の子達だった。

 継男が走って近づこうとするのを、良が止めた。

 近づいて、「ねえねえ、君たち、リボン着けた女の子達、知らない?君たちみたいに可愛くないと思うけどさ。」

 彼女達は相談して、「あっちで見たよ。反対側の入口。駅に近い方。」と言った。

「ありがとう、助かったよ。行こうぜ、みんな。」と、良はミラクル9を先導した。

「あの子達じゃないの?」とめぐみは不服そうに言った。

「荷物見た?ポシェットだけだよ。何を盗むにしても、最低一人はバッグ持ってないと。」

「顔の割りに頭いいんだな、良は。」と美和子が言うと、良がムッとしたので、慌てて継男が仲に入った。

「一言多いよね、美和子ちゃん。でも、美和子ちゃんの情報はいつも正しいと思うよ。」と継男は言った。

 今度は、悦子が継男を睨んだ。

「いやいや、良の推理力は大したもんだ。向こう見て。該当者がいるよ。」と、おさむが言った。

 バイクに荷物を載せようとしてる、昭和っぽい『リボンのカチューシャ』を頭に乗せた女の子達がいた。

「あら、懐かしいわねえ。」と言ったのは、女性警察官姿の井関あかりだった。

 あかりは、一時の母になっていた。子供が小学校に上がったのを機に、EITOには戻らず、女性警察官に復職していた。

 女の子達は、四散した。

 西に向かった女の子は、未玖、みどり、悦司が追い掛けた。

 東に向かった女の子は、悦子、千香乃、継男が追い掛けた。

 北に向かった女の子は、満百合、めぐみ、健太郎が追い掛けた。

 モール内側に向かった女の子は、美和子、おさむ、良が追い掛けた。

 逃げ遅れた女の子は、あかりが手錠をかけていた。

 五人がバイクの所に揃って、交番から愛宕警部が部下を連れて逮捕、連行しようとした。

 通りかかった泰子は、5人を平手打ちした。


 午後0時半。モールの喫茶店アテロゴ前。

「泰子ちゃんの後輩ね。流石、元レディースのおねえさまだ。」物部は笑って、店の中に泰子と消えた。

「久しぶりね。メンバー、増えたの、健太郎君。今度、君たちの中学校に赴任するの、家庭科だけど。よろしくね、ミラクル9。」と舞子は挨拶をした。

 そこへ、藤堂と愛宕警部が戻ってきた。

「ご苦労様、ミラクル9。あの巡査はね、丸髷署からEITOに出向していたんだが、結婚を機に退職していたんだ。今度、復職して、ウチの署に戻ってきた。ああ、あのオンあの子達はね、この前みたいな置き引じゃなく、店のバックヤードに侵入して盗んで転売していたんだ。ニューモールでは、証拠不充分で捕まえられなかった。助かったよ。」

「先輩。今度は私がミラクル9の顧問をやります。」

「ダメよ。課外活動なんだから、私が顧問。君は副顧問ね。」

 2人の会話に、「おさむ、どういう意味?」と美和子が尋ねた。

 おさむは、それには応えず、「藤堂先生、高峰先生。新メンバーの原田美和子です。」と、美和子を紹介した。

「よろしく。」「よろしくね、美和子ちゃん。」

「あ・・・よろしくお願いいたします。」


「じゃ、野球しに行こうぜ。」と健太郎が大きな声で号令した。

「「「「「「「「「「オー!!」」」」」」」」」」


 ―完―







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